小説『真・恋姫†無双〜外史の守り手〜』
作者:ブリッジ()

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第47話〜益州到着、馬家の姫君と憧れ〜















桃香side

ご主人様と鈴々ちゃんと雫さんが殿に向かい、私達は益州を目指していき、ついに益州の国境近くにあるお城へ着いた。劉璋さんから人心が離れているのでお城の人や住民は私達を受け入れてくれた。曹操さんの軍もご主人様達のおかげで私達のところには来なかった。やっぱりご主人様達はすごいです。いざ入城! と行こうとしたその時、北方から砂塵が上がったという報告がまいこんできた。もしご主人様達が来たなら東方からのはずなので、愛紗ちゃんと雛里ちゃんが軍を率いて向かってもらった。お城に入城し、私はご主人様達と愛紗ちゃんの帰りを待っている。

桃「・・・」

もう日も暮れて、辺りはすっかり夜になってる。未だに帰還の報告は来ていない。

桃「ご主人様・・愛紗ちゃん・・鈴々ちゃん・・雛里ちゃん・・雫さん・・」

何度も呟いた名前。けど私には祈ることしかできない。

星「・・いつまでここにいらっしゃるつもりだ?」

桃「・・ご主人様達と愛紗ちゃん達が帰ってくるまで、ここから動くつもりは無いよ」

星「しかし・・少し風が出てきた。そろそろ屋内に入らないと体調を崩しますぞ?」

桃「大丈夫。身体はちょっと寒いけど、心の中は真っ赤に燃えてるから」

星「だから寒くないと?」

桃「うん」

星「理想に燃える女と言うわけですな」

桃「心配に燃えてる女でもあるよ?」

星「分かっておりますよ。・・しかしな、桃香様よ。まだ星は落ちてはおらん。皆、無事に戻ってくる」

桃「あれ? 星ちゃんって天文に通じてたっけ?」

星「いや。あれほどの人物達に何かあれば、天とて反応せずには居られまい、と。そう考えているわけです」

桃「・・そっか。そうだよね。何かあれば・・すぐに分かるよね」

星「ええ。そして今、何も無い。それが無事である証拠ですよ」

桃「うんっ!」

星「納得していただいたところで、そろそろ屋内に入りませんか?」

桃「やだ、ここで待ってる」

星「うーむ、しかしいつ頃ご帰還になるか、分からんのですよ?」

桃「それでも待ってる。・・今の私には待つことしか出来ないけど・・待つことだけはずっと出来るんだから」

星「ふむ・・では肩掛けをお持ちしよう。夜風は身体だけではなく、心にも染み入りますからな」

桃「ん。ありがとう」

星「では・・」

星ちゃんが戻ろうとしたその時・・。

「申し上げます! ただいま殿が民間人と共に戻られました!」

星「桃香様!」

桃「うんっ!」
















・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・


桃「みんな!」

鈴「ただいまなのだ!」

雫「帰還致しましたわ。」

桃「鈴々ちゃん・・雫さん・・無事で良かった・・」

ね「むぅ、ねね達を忘れていませんか!?」

桃「ごめんなさい! ねねちゃん、恋ちゃん、想華さんも無事で良かった」

ね「まぁこれしきのこと、ねねにとっては朝飯前ですからのー」

恋「・・ん(コクッ)」

想「我らの務めを果たしたまでだ」

桃「うん! そうだね! ・・・あれ?」

1番会いたい人の姿が見えない。どこに行ったのかな?

桃「ねえ、ご主人様は?」

「「「「・・・」」」」

どうしたんだろう? 何で何も言わない・・まさか!?

桃「ご主人様に何かあったの!?」

鈴「・・お兄ちゃんは・・」

ご主人様は? ・・どうしたの?

鈴々ちゃんが言葉を続けようとしたその時・・。

愛「ただいま戻りました、桃香様」

桃「あ、愛紗ちゃん・・」

愛「鈴々達も戻っていたか、信じていたぞ・・ん? ご主人様の姿見えないが・・」

再び愛紗ちゃんにより同じ質問が投げかけられる。

鈴「お兄ちゃんは・・1人で曹操の足止めに行ったのだ・・」

桃「!?」

「「「「!?」」」」

桃「そんな・・」

ご主人様が・・どうして・・。

愛「鈴々! なぜご主人様を止めなかった!」

鈴「・・ごめんなさいなのだ」

雫「お待ちなさいな」

愛「何だ!」

雫「鈴々さんは何も悪くありませんわ。この娘は昴様を救出に向かおうとしましたわ。わたくしがご自分に任された務めを果たすようたしなめました。責はわたくしにあります」

愛「なら貴様はご主人様を黙って行かせたのか? ご主人様が無茶をすると知っていて行かせたのか!?」

雫「・・半信半疑でした。昴様がそのような行動を取るとは思いたくありませんでしたわ」

愛「貴様ー! やはりお前など・・」

桃「やめて愛紗ちゃん」

愛「桃香様・・?」

桃「誰も責めることは出来ないよ。多分誰であってもご主人様を止めることは出来なかった。それに・・ご主人様にそうさせてしまったのは私達だよ」

愛「私達、が?」

桃「私達はご主人様に頼りきりだった。戦でも、政でも。ご主人様に天の御遣いと崇んで、ご主人様に責任と重圧をかけた。そして曹操さんが攻めてきて、ご主人様は全部を自分のせいにした」

愛「そんな! 私達はそんなつもりは・・」

桃「私達はそうだよ。・・でもね、ご主人様はどうかな? ご主人様がきっと自分の責任にしたと思う」

愛「っ!?」

桃「私はご主人様とは比較にならないけど、まがいなりにも、皆の主だからその気持ち分かるの。考えてみたら、私も、皆も、最後にはご主人様が何とかしてくれる。頭の片隅にそういう考えがあった。そうでしょ?」

「「「「・・・」」」」

桃「皆無意識の内にご主人様に頼りきっていたんだよ。ううん、1番頼りきりにしたのは私。いつもご主人様に決断してもらって私は何もしてない・・だから愛紗ちゃん、雫さんを責めないで。責めるなら私を・・」

愛「そんな!桃香様は悪くありません! ご主人様を追い詰めたのは私です! 徐州で心無い言葉を掛けた私が・・」

桃「そんなこと・・・ううん、やめよう? 責任は皆にあるんだから。ご主人様が帰ってきたらちゃんと伝えよう? 私達の言葉を」

星「うむ、だがそれだけでは主は理解してくださらないだろうからきっちり説教を交えて伝えるとしよう」

桃「うんっ! ちゃんとご主人様に届けようね!」

「「「「はい!」」」」

皆で強くならなきゃ。そしてご主人様に無茶をさせないように。

?「あの〜!」

桃「?」

?「取り込み中すまない。」

桃「ええっと・・?」

誰だろう?

愛「ああ、待たせてしまってすまない」

?「こっちこそ勝手に上がり込んですまない。何か揉めてる声が聞こえたから来たんだが・・」

愛「心配かけたな。そちらとは別のことだから心配はいらない」

桃「愛紗ちゃん? こちらの人は?」

愛「はい、こちらは・・」

馬超「あたしから言うよ。あたしは馬超。字は孟起だ」

桃「馬超さんって・・」

鈴「おおっ? 馬超って、その槍、白銀の流星の如く・・とかって言われて、確か錦馬超って呼ばれてるあの馬超?」

馬超「それは少し大袈裟だけどな//」

朱「でも、その錦馬超さんがどうして益州に?確か錦馬超さんって、涼州州牧、馬騰さんの娘じゃありませんでしたっけ?」

馬超「・・馬騰は死んだ。曹操に殺されたんだ」

桃「!? ・・そんな・・」

馬超「・・戦いに負け、行き先も無く流浪している途中で関羽に会った、というわけだ」

愛「勝手ながら我らの仲間にならないかと勧誘したのです。そのために一度、我らの主に会って欲しいと」

桃「そうだったんだ・・。馬超さん。私は劉備、字は玄徳だよ。よろしくね」

馬超「よ、よろしく」

桃「馬超さん。私達の理想を叶えるために馬超さんの力を私達に貸してください」

馬超「・・その理想というのは?」

桃「皆が仲良く、平和に暮らせる世の中を作ること! それが私達の理想だよ」

鈴「今の世の中、どっかおかしいのだ。力があればどんなことでもまかり通るなら、力の無い人達には地獄でしかないのだ」

星「だからこそ、圧政に苦しみ、日々の暮らしの中で笑顔を浮かべることさえ忘れてしまった人々を助け、そして共に笑って暮らしたい。私達はそのために戦っているのだよ」

馬超「・・話は分かる。けど、力でその理想を実現しようとするあんたらだって、傍から見れば、他の奴らと一緒じゃないのか?」

桃「・・否定はしないよ。でもだからって何もしないでただ見ていることなんて出来ない。私達のやり方は力尽くだって言うのも分かってる。でも力だけでも、想いだけでも何も変えることも救うこともできない。だから綺麗事と言われても偽善者だと言われても、私達は理想目指します。それがきっと皆のためになるんだって信じているから」

馬超「・・そんなことして、あんたらに何の得があるっていうんだよ?」

桃「・・満足、かな? あとは皆の笑顔! それさえあれば他に何もいらないよ♪」

愛「そうですね。皆が笑って食事をし、仕事をし、そして満足して眠れる日が来ることこそ、私達にとっては何よりの褒美です」

鈴「皆楽しそうなら、鈴々だって楽しいのだ♪」

星「まぁ、無欲過ぎるとは思うがな。広大な天の下にこういう人間達が居ても、それはそれで面白いのでは無いかな?」

馬超「ははっ。そんな夢物語を、この乱世の時代に思い描いている奴らがいるとはね」

桃「乱世だからこそ、夢を忘れちゃ駄目なんだよ♪」

馬超「確かにね」

愛「その夢を実現させるために、錦馬超。あなたの力を貸して欲しいのだ」

馬超「・・・分かった。あたしの力、あんたらの理想のために使うよ」

桃「ホント!?」

馬超「ああ。理想を語りながらしっかり現実を見ているみたいだし、少し矛盾を抱えているし、少し変だけど、あたしはそういうの好きだ。だからあたしはあんたらの部下になる」

星「部下というか・・」

鈴「仲間になって欲しいのだ! って桃香お姉ちゃん達の台詞を取るのだ♪」

桃「取られちゃった♪ でも、言いたいことはその通りだから問題ないけどね。部下とか家臣は必要ないよ。みーんな仲間だもん♪」

愛「・・だそうだ」

馬超「ははっ、やっぱり変わってるな・・早速皆に伝えて来るから少し待っててくれ」

桃「うん、分かったよ」

馬超さんが率いていた皆のところに帰っていった。ご主人様、また新しい仲間が人が来たよ。だから早く・・。

「も、申し上げます! 御剣昴様、ご帰還!」

桃「!? ご主人様!」

玉座の間の入り口に目を移す。そこには・・。

昴「皆、心配かけたな」

私達が待ち望んだ最愛の人の姿があった。




















※※※※※※※※※※※※※※※※※
※※※※


昴side

昴「おー、やっと着いたな」

長坂橋で殿をこなし、桃香達を追いかけ、鈴々達と一足違いでたどり着いた。

昴「皆無事そうだ・・けど、皆絶対怒ってるんだろうなー・・」

勝手に1人で殿に行っちゃったしな。とりあえず皆に会いに・・・ん?

?「おーっほっほっほっ!」

天蓋付きの馬車から何か聞こえるな。気になって覗いて見ると・・。

?「退屈ですわねー。まだ城に入れませんの?」

美「うぅ〜、昴〜、七乃〜」

そこには袁紹がいた。涙目の美羽を膝に乗っけて。

そういや徐州の国に隠れていたのを鈴々が文醜と顔良と一緒に見つけてきたんだっけな。愛紗は『捨ててきなさい!』って言ったけど、見捨てるのは可哀想、っていう桃香の意見で匿うことになったんだっけ。

袁紹「あら昴さんではありませんか、今到着しましたの?」

昴「まあな」

美「昴〜・・」

昴「・・あまり美羽をいじめてくれるなよ?」

袁紹「いじめてなどいませんわ。可愛がっているのですよ、ねぇ?」

美「うぅ〜」

涙目じゃねぇか。七乃は何やって・・。

七「涙目の美羽様可愛いです〜!」

はぁ、駄目だ。文醜と顔良は・・駄目だ。文醜は食事に夢中だし、顔良は必死に頭下げてる。

昴「ま、ほどほどにな」

俺は馬車を後にした。

紹「ちょっと、わたくしはいつまでこの馬車にいなければなりませんの? 聞いてますか!?」

とりあえず無視。早く皆のところに行こう。俺は兵士に声を掛け、兵士の誘導で皆のところに向かった。


















※※※※※※※※※※※※※※※※※
※※※※


玉座の間にたどり着くと皆揃っていた。良かった誰1人欠けてないな。

昴「皆、心配かけたな」

皆「ご主人(昴)様!」

昴「皆無事で何よりだ」

皆が笑顔や涙を浮かべている。すると桃香が俺の前に歩み寄った。うつむいているため、表情は読み取れない。

昴「桃香、今戻っ・・」

パチン!

桃香は俺の頬を張った。

桃「どうして、あんな無茶をしたんですか・・」

昴「・・それは・・」

桃「ご主人様、前に言いましたよね、皆を率いる者は何があっても最後まで死んではならないって。どうしてあんな無茶をしたんですか!」

昴「・・ごめん」

桃「私達にとってご主人様はかけがえのない大切な人なんです! 何で簡単に無茶をするんですか! どうして・・1人で背負い込んじゃうんですか・・」

桃香は涙を流した。

桃「ご主人様。もう無茶をしないで・・。もっと私達を頼って・・。1人で背負いこまないで・・。私にはご主人様が死にに行ってるようにしか見えないよ・・」

昴「!?」

俺が・・死にに?

桃「私の目には、愛紗ちゃん達の勇気とご主人様のとは違うように見えるよ。ご主人様は自分の命を考えてない。ただ戦って、皆を守って死にたい。そういう風にしか見えない」

昴「俺は・・」

桃香が俺の胸に飛び込む。

桃「ご主人様。自分の命を大切にして。ご主人様は1人じゃないんだよ? ご主人様がいなくなったら、悲しむ人がいっぱいいるんだよ?」

昴「・・・」

辺りを見渡すと皆が涙を流していた。

昴「ごめん、桃香。ごめん皆。俺は・・ただ自分が許せなかった。皆の信頼に応えられない自分自身が・・。桃香に以前に掛けた、王は何があっても生き延びろという言葉。あれは今でも正しいと思ってる、だけどこうも思うんだ。自分1人助かるだけの命に、どれほどの価値があるのかって。俺は頭のどこかに俺が死んでも桃香がいる。だからこの命失ってもって考えがあった。でもこれが皆を悲しませたんだな。俺は死ぬのはさほど怖くない。だけど皆が死ぬのは何よりも怖いんだ」

桃「1人で背負いこまないでって言ったでしょ? ご主人様にはこんなにも仲間がいるんだよ?」

昴「桃香・・」

愛「そうです。我々は仲間なのですよ? ご主人様」

鈴「そうなのだ! 鈴々達は仲間なのだ!」

星「もっと我らを頼ってください主。我らも、あなたを失うことが何よりも怖いのですから」

昴「愛紗、鈴々、星、そうだな。俺は勘違いしていた。信頼とは信じて頼るって書くんだよな。俺がやってるのは独りよがり。自分勝手なことだった」

俺はあの日、智夜失い、王の道を歩むことになってから自分の命に価値を見い出さなくなっていた気がする。俺がやってるのは命を武器にしたただの特攻。断じて勇気ではなかった。

昴「皆、ごめん! これからはもっと皆を頼らせてもらうよ。皆、改めてよろしく頼む!」

桃「うん!私達もご主人様に頼ってもらえるように頑張るよ!」

星「我ら武官も、己を磨き、更なる高見を目指しましょう」

朱「私達軍師も、もっともっといっぱい知識を身につけてご主人様を支えます」

昴「頼りにしてるぜ」

俺も、皆も、もっと強くなろう。

昴「・・ところで、状況はどうなってるんだ?」

朱「はい。現在の状況は―――」













・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・


朱「―――が、現在の私達の状況です。」

昴「なるほど。それで馬超はどこにいるんだ?」

愛「馬超でしたら率いていた兵達に我らと共にすることを伝えに行きました。すぐに戻られると思い・・あ、来たようです」

馬超「待たせたな。兵達も納得してくれ・・っ!? あんたは・・」

昴「ん?」

あれが馬超か?何やら固まってるようだが・・。

愛「? ・・どうしたのだ、馬超よ」

馬超「御剣・・昴・・様・・」

愛「・・様? ご主人様、馬超と面識があったのですか?」

昴「いや、初対面・・だよな?」

俺は涼州には行ったことはないし。連合の時も会ってないはずだし。

馬超「あう・・あう・・。」

昴「おーい、馬超ー」

馬超に傍により声を掛ける。

馬超「☆□※@○∀っ!?」

馬超はみるみる顔を赤くする。

?「クスクスッ、お姉様ってば、お顔真っ赤にしちゃってぇ〜♪」

馬超「た、たんぽぽっ!」

愛「馬超、この子は?」

馬岱「たんぽぽはお姉様の従妹の馬岱だよ。よっろしくー!」

桃「よろしくー♪」

馬岱「やっぱりお姉様こうなっちゃった」

愛「どういうことだ?」

馬岱「ほら連合の時、御剣昴様が呂布さんと一騎討ちしたでしょ? その時に御剣昴様にお姉様が一目惚れ・・」

馬超「わーわーわー!!」

馬超があわてて馬岱の口を塞ぐ。

昴「?」

馬岱「要するに、御剣昴様はお姉様の憧れの人なんだよ♪」

昴「そう、なのか?」

馬岱「そうだよ♪ 涼州に帰ってきてからお姉様、その時の話ばかり・・」

馬超「わー! たんぽぽ! もう喋るな!」

馬超が再び馬岱の口を塞ぐ。

昴「ん〜、よく分からないが、とりあえずこれから俺達の仲間ってことでいいんだよな?」

馬超「あ、ああ//」

昴「そうか、俺は姓は御剣、名は昴だ。これからよろしくな」

翠「あ、ああ。よろしく・・お願いします・・御剣様・・」

昴「昴でいいよ」

翠「ああ、分かったよ//」

蒲「たんぽぽはね、馬岱! 真名は蒲公英! よろしく、ご主人様!」

翠「ご主人様ぁ!?」

蒲「だってみんなご主人様って言ってるもん。だからたんぽぽもご主人様って呼ぶの♪」

翠「う・・じゃああたしもそう呼ぶ方が良いのかな?」

昴「好きに呼んでくれて構わないよ」

翠「じゃあ・・ご主人様、今後ともよろしくな!」

昴「・・・まぁいいや、よろしくな、翠、たんぽぽ」

桃「私は劉備、字は玄徳、真名は桃香! 桃香って呼んでね♪」

翠「ああ、よろしく頼む、桃香様!」

蒲「よろしく、桃香様!」

俺と桃香が自己紹介をしたあと、皆がそれぞれ真名を交換しあった。新しく馬超と馬岱が加わり、結束力と共にさらに俺達は強くなった。

益州と荊州の国境沿いにある諷陵に入城を果たした劉備軍は益州平定の一歩を果たした・・。











続く

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真・恋姫・無双~萌将伝~コミックアンソロジー 第1巻 (IDコミックス DNAメディアコミックス)
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