小説『ネギま Story Of XX』
作者:吉良飛鳥(自由気侭)

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 ――カラコロ、カラコロ

 ――ドンドン、ピ〜ヒャラ

 ――ワイワイガヤガヤ


 軽快な下駄の音、鳴り響く祭囃子、楽しげな人々の喧騒。
 祭独特の空気が麻帆良全体を包み込んでいる。

 学園祭のような常識外れのド派手さは無いものの、日本の祭特有の雰囲気は良いものだ。

 その空気の中、龍宮神社の鳥居の下で誰かを待ってる青年1人と少年2人。
 言わずもがな稼津斗とネギ&小太郎の『武闘派野郎トリオ』。

 待っているのは新クラブの女性陣達。
 夏祭りを一緒に回るのだろう。

 「時に兄ちゃんは何で浴衣やないんや?ネギかて浴衣やで?」

 「着てみたんだが、俺が着ると顔の疵のせいでシマ取り仕切ってるヤクザみたいになったから止めた。」

 袖なしシャツ+ジーパンと言う出で立ちの稼津斗はどうしようもない事情が有ったらしい。
 『なら顔の疵消せよ』と言うのは言ってはいけない事なのだろう。

 「ならしゃーないわ。戦いで出来た疵は男の勲章や!消したらアカン!」

 「分るか小太郎。ふ、お前も『漢』だな。」

 「あの〜…カヅト?コタロー君?」

 ネギにはちょっぴり理解できない友情が紡がれたらしかった。











 ネギま Story Of XX 54時間目
 『Battle in the 夏祭!』










 程なくして女性陣が待ち合わせ場所に到着。
 全員が浴衣をまとい、又夫々が全く違った魅力を漂わせている。

 「うわ〜…皆さん良く似合ってますよ!」

 「此れだけ華が揃うと中々に壮観だな。」

 ネギと稼津斗はすぐさま賞賛の言葉を送るが小太郎はその辺は良く分らない様子。
 まぁそれでも、

 「あ〜…まぁ、似合ってるんとちゃうか?」

 こう言えただけでも其れなりに分ろうと努力はしているのだろう。


 と言うかこの面子は何と言うかレベルが凄い。
 3−Aは容姿的にもハイスペックだが、新クラブの女性陣は全員がクラス上位レベルなのだ。

 其れが浴衣で着飾ったらどうなるか?
 考えるまでも無い、極めて艶やかで華がある。
 いっそ雑誌で『浴衣グラビア』出来るレベルだ。


 「ふふ、どうしたネギ。顔が紅いな?何だ私の浴衣姿に見惚れたか?」

 「え?あ、はい。す、素敵ですね。」

 「ほう?どうやら女を見る目も其れなりに育っているようだな?」

 ある時からお約束になった光景である。
 多分決定的になったのは『ナギは探し出したらワンパン』を2人で決めた時からだろう。

 「相変わらずですわね、エヴァンジェリンさん。」

 「あやかは良いの?」

 「おほほ…勝てない戦いをするほど愚かではありませんわ。」

 あやかとアスナもすっかり馴れてしまったらしい。
 あやかが最近以前ほどネギに変に執着しなくなったのは此れが理由らしい。(内に秘めた愛は相変わらず凄いが)


 「まぁ、あっちは取り合えず放っておくとしてだ。全員集まったみたいだから先ずは此れを渡しておく。」

 エヴァとあやかのやりとりは一先ず捨て置き、稼津斗は手にした巾着袋から何かを取り出し見せる。
 袋から出てきたのは『蒼い羽』を象ったピンバッジ。

 小さいながらも細かな細工が施され、いっそ芸術品かと思うくらいの出来栄えだ。


 「稼津斗にぃ、此れは?」

 「俺とマクダウェルから部員への特製プレゼントだ。人数分ある。」

 「へ〜〜〜、結構凝ってんのな。」

 皆、手に取って見てみると矢張り悪いものではない。
 無論一朝一夕で出来るものではないから『別荘』の昨日を使ったであろう事は想像に難くないが。

 「でだ、そのバッジは新クラブ部員の証だから部員は全員着用するようにしてくれ。」

 「うん、つけるつける〜〜、かわええもん♪」

 「して、何ゆえに蒼き翼でござる?」

 バッジのデザインは好評だが、何故部員の証が『蒼い羽』なのかはちょっとした疑問だろう。
 尤も、アスナだけは何かに納得したような顔をしているのだが。

 「新クラブの正式名称にちなんでだ。対外的にはナギの『紅き翼』の対極…私達は『蒼き翼』で如何だ?」

 「やっぱり、其れからだったんだ。」

 お約束を済ませたエヴァが説明にアスナは再度納得。
 他の面子は『蒼き翼』の名称に惹かれたらしく…

 「蒼き…」

 「…翼?」

 その名称を呟く。
 確かに悪くない名だと全員が思う。

 「えぇやんその名前〜〜♪」

 「ナイスネーミング。流石はエヴァや♪」

 関西弁コンビが大絶賛。

 「…私の翼白いんですが…」

 「私の羽など黒いぞ?」

 刹那とリインフォースが謎会話だが其れは良いだろう。
 だが、単純にバッジの配布だけでは終わらない。
 そうは問屋が卸さない。

 「ただし、そのバッジは今も言ったが部員の証だ。イギリス行きまでに紛失した場合は強制退部になるからな?」

 「「「「「「「「「「え”」」」」」」」」」」

 つまりはそう言う事だ。
 部員の証である以上、無くしたら退部は当然。

 尤も何人かは『イギリス行きまでに』と言う部分に含む部分が有る事に気がついたようだが。


 「そ、其れは怖いな〜〜…」

 「まぁ、無くさなければいいだけの話ですから…」

 「自分では気をつけていても強奪される可能性もあるが…まぁ私達ならそうそう其れは無いだろうさ。」

 矢張り真名をはじめ、リインフォースや楓、勘の良い和美や千雨は含む部分に気がついているようだ。

 「まぁ、間違っても無くすなよ?イギリス行った後だったら無くしても再発行はするがな。」

 再度釘を刺し、稼津斗はある一画を見やる。


 ――まぁ、そんなに気配駄々漏れでピーピングしてるようじゃ、この面子には触れることも出来ないだろうな。


 とっくの昔に此方の光景を伺っている者が居る事には気付いてた。








 ――――――








 稼津斗が目を向けたその方向に有る大きな木の枝にその者達は居た。
 言うまでも無く、『バッジ強奪』を目論むまき絵、双子、チア3人娘である。

 「…ち、カヅ君はやっぱし気付いてるか。」

 「そりゃそうでしょ…最強人外生物なんだから。」

 何気に物凄く失礼な事を言っている。事実だが。

 「でもどうするの?あの3人だって特殊な訓練受けてるんじゃない?本屋ちゃん一緒に居るし…」

 ターゲットにした3人には+αでのどかが一緒に回っている。
 まぁ、千雨以外の面子が所謂『図書館探索部』なので当然と言えば当然だろう。

 「大丈夫!取り合えず行って来る!」

 「お〜、頑張れまきちゃん♪」

 そんなことはお構いにしに、この面子の火付け役であるまき絵が先陣突破。
 途中で何かを購入し…



 「あはは〜〜!其処のお嬢ちゃん達!良いバッジ持ってるじゃない!
  私は通りすがりのバッジマニア!バッジ仙人『パッチモン』!
  えへへ〜…そのバッジ気に入った〜…怪我をしたくなかったらそいつを渡しな〜〜。」

 妙ちくりんなお面を装備して御登場!
 どうにもこのお面を購入したらしい。

 で、其れを見たのどか、夕映、ハルナ、千雨の4人はと言うと?

 「「「「…………」」」」

 余りにアレな事態にフリーズ。
 ハルナがフリーズするとは相当なのだろう。

 「馬鹿だ馬鹿だとは思ってたが、此処まで脳味噌イカレてやがったかバカピンク。」

 しかも速攻でばれていた。
 特徴的なピンクの髪を隠してなければ当然だろう。

 その速攻でばれたバカピンクは、


 「このアホ垂れ〜〜!」

 後ろから来た美砂の実に見事なドロップキックで撃滅!
 一時的に退場状態だ。

 だが此れで終わりではない。
 寧ろ此処からが本番と言っても過言ではないだろう。

 「今の無しね。忘れて〜〜♪」

 「あ、え〜と…み、皆かわいいバッジしてるじゃない。何のバッジ?ちょっと見せてくれない?」

 桜子と円の波状攻撃。
 しかし、まき絵の突貫でターゲットにされた面子は一様に不信感を顕にしている。
 特に顕著なのは矢張りと言うか何と言うか千雨だ。

 「柿崎…テメー等何企んでやがる?」

 半目で襲撃者を睨む姿は何とも言えない迫力が有る。
 其れに若干気圧されるが、其れで止まる事が無いのは当然だ。

 「や、何言ってんのよ千雨ちゃん。私達は何も…」

 「嘘こいてんじゃねぇアホ。んなやる気バリバリで襲撃してきて何もねぇ筈あるか。」

 誤魔化そうとするが其れも無駄。
 完全に『何か企んでいる事』はばれている。

 「「「「………」」」」

 「「「「………」」」」

 一瞬の静寂。


 「えぇい!ひっとらえい!!」

 美砂の号令一発、円と桜子が千雨と夕映を拘束しようとする。
 狙いは悪くない。

 だが、忘れてはいけない。
 この面子にはのどかが入っていると言う事を。

 「させません!無影…月詠!」

 即時アーティファクトを展開し、瞬間移動で夕映、千雨、ハルナと共に緊急離脱。
 少しばかり離れた社の近くに飛び体勢を立て直す。

 「スゲーな宮崎。助かったぜ。」

 「てか、何あいつ等?バッジ狙ってなかった?」

 結構離れている上、社の裏手なのですぐに見つかる事は無いだろう。
 其れを利用し、緊急会議だ。

 「このバッジが部員の証なら彼女達の目的は只一つです。私達のバッジを強奪する事による入部です!」

 「マジかおい!いや、さっき稼津斗先生が言ってた『イギリス行きまで』ってのを考えると…そうなのか?」

 「うげっ!これって若しかして部員への抜き打ち実力テスト!?」

 あくまで予測だが的は射ている。
 普段の修行の成果か、少ない情報から真実を見抜く『目』も育っている。

 「そうはさせません。『薄明の魔導書・簡易小型版4分冊』!」

 次いでのどかが4冊に分割した『薄明の魔導書』を呼び出し、襲撃者4人の思考をリーディング。
 それだけではない。


 ――おい、朝倉!

 ――勿の論さね。アーティファクトの連動は完了してるよ♪


 仮契約カード(和美は真契約カード)を使っての交信で千雨が和美とアーティファクトを連動。
 これで、思考のみならず行動そのものも筒抜け。

 のどか以外は戦闘力が期待できなくとも此れならば如何にでもなる。
 日頃の修行で自然と培われた仲間意識がなせる見事な連携だ。

 「おし、此れで連中の動向は私等に筒抜けだ。」

 「思考も完全にトレースしてるから、何処から襲撃してくるかも分るよ。」

 驚くべき早業。
 此れはもう、この4人からバッジを強奪するのは略不可能だろう。






 勿論、それだけではない。

 襲撃班別働隊の鳴滝姉妹はというと…

 「お祭楽しいね〜〜、楓姉♪」

 「ん〜〜〜〜♪」

 普段から仲の良い楓と共に祭を散策中――と見せて狙いは当然バッジ。
 適当な会話で油断を誘い…(少なくとも双子は楓が油断したと思っている)


 ――な〜〜んて!

 ――今です!!


 楓から直伝された忍術を駆使して飛び掛る。
 が、教えたのが楓本人である以上其れは通じるはずもなく…


 ――ゴチ〜〜ン


 両脇から飛び掛ったところを瞬動で避けられ脳天をごっつんこ。
 契約と修行で『絶対強者』の域に近づきつつある楓に挑むこと事態が無謀だったのだ。



 又別の場所では。

 「おう、嬢ちゃん達良いバッジ持ってるじゃねぇか!」

 「大人しく渡しな!さもねぇと…」

 変なお面をつけた胴衣の軍団が来襲するも…




 「弱いアル。出直すがヨロシイ。」

 「ヤレヤレ、私達を甘く見すぎじゃないカ?」

 地力があり、更に強化されてる古菲と超のタッグには勝てる筈が無く撃沈。





 「非殺傷か?優しいな。」

 「まぁな。真名の其れもエアガンだろう?」

 此方では同様にお面軍団が真名とリインフォースの手で完全爆沈。
 しかも、この面子は『麻帆良武道会』の予選でリインフォースに伸された連中だ。

 「懲りないのか、はたまた実力差が分らない馬鹿なのか…」

 「私は両方だと思うな。」

 容赦など無かった。




 更に更に別の場所で、


 「…なんで俺にまで襲撃かけてくるんだ?」

 「知らんて。てか弱すぎやでこいつ等?」

 何を聞いて勘違いしたのか変なお面(略)が稼津斗と小太郎に襲い掛かり返り討ちにされている。
 2人の足元には(死んではいないが)死屍累々。

 ぶっちゃけると、稼津斗はビール片手、小太郎は綿飴片手で戦ってこの結果。
 実力差は言うまでもないだろう。


 ――稼津斗殿。

 ――どうした楓?


 その中での念話通信。
 相手は楓だ。


 ――キリが無いでござるよ。そろそろ『抜き打ち実力テスト兼入部テスト』は良いのではござらぬか?

 ――流石に気付いたか。そうだな、実力差は嫌でも分っただろう……任せていいか?

 ――御意。拙者のアーティファクトなら適任にござるよ。


 祭の戦いはもう終わるのだろう。








 ――――――








 襲撃組は完全に打つ手が無い状態に陥っていた。
 どんなに狙おうとも、思考が読まれ、動向が駄々漏れではどうにもならない。

 格闘系の部活から部員を連れてきても一切歯が立たない。
 完全にチェックメイトだ。


 「くぬ〜〜…まさかこれ程だなんて〜〜!ゆーなも亜子も皆凄すぎ〜〜!!」

 まったく持って今更なのだが、実際に体験すると違うのだろう。
 認めたくなくとも、否が応でも実力差を見せ付けられてしまうのだから。

 そして止めは…



 ――ギュル…



 「「「「「「!!!」」」」」」

 突然何処からとも無く現れた鎖が全員を拘束。
 行き成りの事で反応できなかったとは言え、四肢の自由を奪われてはどうする事もできない。

 「チェックメイト…でござる。」

 其れを行った犯人(?)の楓が登場し6人を見やる。
 いや、楓だけではない。

 『異国文化研究倶楽部』改め『蒼き翼』のメンバー全員がその場に集まっていた。


 楓が念話で捕縛完了を伝え、稼津斗、リインフォース、のどかが瞬間移動を使って集まったのだ。

 「此れがお前達と俺達の実力差だ。……少しは理解できたか?」

 静かに言う稼津斗に、まき絵達は閉口するしかない。
 言われなくても理解してしまったのだ決定的な『差』を。

 「直接的な戦闘力で言うなら、長谷川、綾瀬、早乙女の3人は最低レベルだ。
  だが、それでも他者と連携しバッジを死守した。其れに引き換え、お前達は如何だ?…連携が巧く行っていなかっただろう?」

 否定不可だ。
 刹那的な連携はとったが、結局は個人でバッジ所有者を狙っていた。

 其れもまた結果として現れてしまっている。


 「あの…イギリスまでは希望する皆さんは一緒です。でもその先の魔法世界は本当に危険があるんです。
  僕達は今回、最も治安の良い首都とその周辺のみを尋ねる予定なので『即危険』と言う事はありません。」

 「だが、何事にも『予想外の事態』は付きまとう。不慮の何かで辺境の地にでも出たら如何する?
  俺達が一緒ならいざ知らず、1人で放り込まれたら其れこそ=死となったっておかしくない。」

 其処に担任コンビの強烈な一撃。
 此れが又結構効いている。

 言い方は厳しいが『死』のフレーズを出したのが効いたのだろう。
 だが、


 「何で?納得できないよネギ君!そんな危険があるかもしれないのに!」

 まき絵は矢張り諦めが悪い。
 危険を示唆した言葉を逆利用し、反撃。

 尤も、ネギも黙らない。

 「父さんは僕が見つけなきゃダメなんです。」

 「でも!」

 「まき絵さんの言う事も分ります。けど、カヅトが言った様に不測の事態が起きた時、僕達だけでは如何する事ができない場合に陥るかもしれない。
  そうなってしまったら……皆さんが大事だから言うんです。…分ってもらえませんか?」

 力強く、迷いの無い瞳。
 其れを見ては何も言えない。

 「…ごめんネギ君。私達自分の事しか考えてなかった…そうだね、私達だけじゃないもんね。」

 遂に観念。
 完全に諦めはついただろう。

 それに希望者は少なくともイギリスまでは行けるのだ。
 其れを踏まえれば悪い話じゃない事は良く分る。(無料でイギリス旅行できるんだから当然だ)

 「其れにな、この面子は最初から今ほどだったわけじゃない。
  極寒の雪山や灼熱の砂漠でのサバイバル、重力10倍下での基礎修行なんかの結果だ。
  簡単には超えられるものじゃない事くらいは…分るだろ?」

 最早何も言えない状態だ。
 最初から勝負にすらなっていなかった。


 「うん、分った。」

 吹っ切ったのだろう。
 まき絵をはじめ、双子にもチア3人娘にも顔に剣はない。
 魔法世界に行く為に必要な力は理解したはずだ。


 「なら、本件は此れにて終焉だ。此処からは皆で祭を楽しむとしよう。…楓。」

 「御意。」

 楓がアーティファクトでの拘束を解き、自由の身に。
 だからと言って襲い掛かったりはしない。

 もう、済んだ事だから。


 「うん!祭を楽しむですー!」

 「楓姉、又一緒に回ろうよ!」

 「あいあい、良いでござるよ?」



 「ごめんねゆーな、亜子、アキラ。一緒に回ってもいいかな?」

 「当然。一緒に楽しもう?」

 「ウチ等、友達やろ。」

 「だから、ね?」


 夫々が組になって祭を回り始める。

 この『夏祭りバトルロイヤル』も結果的にはいい事が起きたと言えるだろう。



 因みにまき絵たちに連れて来られた格闘系部活の面々はKOされたまま放置。
 まぁ、予想通りの結果だろう。








 ――――――








 ――数日後・千葉県、成田空港


 まだ朝も早い時間。
 日本の玄関口であるこの空港のターミナルに1人の少女が降り立った。

 余りにも場違いな三角形の帽子と黒いローブ。

 帽子から見える赤茶の髪が目を引く。


 「まったく……来る来るって、全然来ないんだから。」


 呆れと怒りを7:3で含んだ呟きは果たして誰に向けられたものだろう?



 ただ、分っている事が1つ。
 『新たな火種が舞い降りた』それだけだ。











  To Be Continued… 


 

-54-
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