プロローグ1です。
基本的に「彼」表記が今作の主人公です。
以下にじファンでの前書き(一部作品名があったので略)
にじファンの転生もの小説。
中略
を見ていたら二年もほったらかしにしているオリジナル小説よりも
転生者小説をつくってみたい!という欲望が生まれたので作ってみました。
出来に関しては見逃してください・・・。
ではどうぞ!
序章 終わりと始まりと
プロローグ「始まりはCMS」
とある世界
ガキンッ!ガキ!
暗き闇の中、ふたりの少年が剣と槍をぶつけ合っていた。
ガン、ガン、ガン!!
お互い引くことは決してしない。
一進一退の攻防が続く。
二刀流の少年が二つの剣を銃に変化させ打つ。
相手の少年は目の前にバリア張ってそれを防ぐ。
その瞬間二刀流だった少年の姿が突然消え、相手の少年の後ろに現れる。
彼は再び剣に変化させた武器を振りかざす。
その攻撃は確実に相手を襲う。しかし・・・。
相手の少年のもつ槍がその言葉を発すると同時にその少年は姿を消した。
獲物を見失った剣が空を切る。
「喰らえ!!」
突如後ろから声が聞こえる。
頭が理解する前に体が行動し、その攻撃を防ぐ。
それは槍での殴打だった。
「槍の状態で殴ってくるとはな。速さ優先か、堅児!」
二刀流の少年が叫ぶ。
彼はその言葉と同時に二本の剣を銃に変えて
堅児に向けて放つ。
すると堅児と呼ばれた少年が答える。
「その通り。さすが○○。冷静だね」
まるで女のような井出達、そして声の少年だった。
冷静に彼の銃弾をその手にもつ槍で弾く。
「皮肉はいい。この決闘には絶対に負けられないんだ!ストゥルーダ!リガルーダ!」
彼が呼ぶと手に持つ二つの剣が言葉を発する。
「行くぜ!アビリティチップ・・・、イグニッション!!」
彼が飛ばした二つのチップが二つの銃に入れられる。
二つの銃は双剣となり、そしてひとつの大剣へと変化した。
彼のガジェット「ストゥルーダ」と「リガルーダ」には四つのモードが存在する。
初期状態のブレスモード。
トライム後は拳銃状態のガンモード、双剣状態のスティールモード。
そして最後。四つ目の形態が・・・。
「最終形態!セイヴァーモードッ!!!!」
自身の身長ほどもある大剣が姿を現す。
セイヴァーモードは基本的に両手でなければ扱えないほど大きい。
重いわけではないので持つことは可能だが、扱うことはかなり難しい。
その巨大な剣を振りかざす。
巨大ながらその剣先は音速を超える。
堅児はギリギリバリアを張るが、そのバリアがすぐさま砕け散る。
しかし堅児はその間に距離をとる。
目晦ましとばかりにその手から氷を放ちながら。
そして・・・・・・
堅児の槍の先にエネルギーが集まる。
「レディ・・・ゴォーー!!!!」
堅児の槍から強力な砲撃が放たれる。
その攻撃は彼の体を直撃する。
「ぐ、はっ・・・」
防御と回避が間に合わなかった彼はそれをくらい悶絶する。
そして・・・。
「これで!!止めだ!!」
堅児が懐から取り出したUSBメモリを二本入れると同時に
彼のガジェット「アルフォース」が一本の光り輝く剣へと変化する。
その剣は確実に彼を捉える。
「イクス・・・スラッシュゥウ!!!!!」
その剣先は彼をX状に切り裂く。
そして切り口から大量の血が噴出す。
勝敗は決した。2時間にもわたる死闘は八神堅児の勝利に終わる。
「ありがとう・・・。堅児・・・。」
彼はそういうと目を閉じ、地上へと落ちていった。
朦朧としていく意識の中で彼は思う。
―俺は不治の病で侵されたこの体が憎かった・・・。余命も幾ばくもなく、あと1年も持たないと医者に言われていた。
そんな俺の最後の願いを・・・。こんな・・・。戦いが激化している中で堅児は叶えてくれた。
決して手加減せず、文字通り殺す気で決闘をしてくれた。俺はうれしい。
もうこの世に未練はない・・・。自分勝手かもしれないけど・・・。
さよなら・・・。堅児・・・。エンドウ・・・。そしてジーン・・・。
そして彼の視界は真っ黒になった・・・