『第7話』
「取り合えず、いらっしゃいませって言ってみて?」
「い、いらっしゃいませ……///」
『ぶー!(ボタボタ)』
皆さんが鼻血を出しました
何故でしょうか?
今私は非常に困っています!
ケーキを食べ終えた後に更衣室まで連行されて
メイド服を着る破目に……
「何でこんな事になったんでしょうか……」
「あら? それは貴方が、さっき後でなら良いと言ったからよ?」
「そうでした……(ガーン)」
「じゃあ、客寄せお願いね?」
「はい……」
一度言った事を撤回したらオシリスの名に泥を塗ってしまいます!
此処で負ける訳には、いきません……
良いでしょう……私の本気見せてあげます!
それから数十分後……
「翠屋は此処で良いのかなー?」
「多分、此処でしょ」
「いらっしゃいませ♪」
「「え?」」
女子高生みたいな人が来ました!
私は満面の笑みで受け答えします
「二名様で宜しいですか?」
「「は、はい」」
「(この子物凄く可愛くない?)」
「(だよね!)」
「どうしました?」
「「何でもないです!」」
「?」
「「……///」」
私が首を傾げて『?』マークを出すと
女子高生らしき人達が顔を赤くしました
どうしてでしょう?
「取り合えず、お席にご案内しますね!」
「「はーい」」
私は本気を出して接客をします!
これが私の力なのですよ〜♪
それから時間が経ってプレシアさん達が行く時間になりました
私は理由を話して途中で止めて送っていきます
「リオ、貴方には本当に感謝しているわ」
「そうだね……お母さん!リオ、有り難う♪」
「私からも礼を言わせてくれ、有り難う!」
「有り難う、リオ」
「有り難うございます、リオ!」
「いえ、私は自分に出来る事をしただけですから!
それに……誰かを助けるのに理由なんて要らないんですよ?
私が助けたいから助けた……それだけです!」
「そう、それでも有り難う……」
「うん、有り難う!」
「そろそろ時間だ……皆準備は良いかい?」
『うん!』
「じゃあね、フェイトちゃん!」
「うん、なのはもまたね!」
二人は涙を流しながら別れの挨拶をしています
こういうのは感動しますね……
私は会おうと思えば会えるので其処まで感動しません……(汗)
「リオ、またね!」
「リオ、生き返らせてくれて有り難うございました!」
「ふふ……その命無駄にしたら、お仕置きですよ?」
「「「「「(リオからのお仕置き……)」」」」」
どうして皆さん赤面してもじもじ、してるんでしょうか?
本当に分かりません……
「「「(ある意味凄いね(わね)……)」」」
「?」
「あ、そうでした……フェイトさん!」
「何、リオ?」
「これを!」
私は“ある物”をフェイトさんに渡しました
それは何かって……? それは……
「カード……? 名前が書いてある……『オシリスの天空竜』
これってリオ?」
「誰かに危険が迫った時にそのカードに魔力を通してもらえば
私を呼べる様にしました!なので何処に居ても召還出来ますよ♪」
「良いなー!リオちゃん、私も欲しい!」
「後で上げますから今は……ね?」
「うん……///」
私が態とらしく唇の前に人差し指を持って来て片目で言います!
少し恥ずかしいですね……///
『それじゃ、またね!』
キィィィィン!カッ!
プレシアさん達の足元の魔法陣が輝きだしました
光が止んだ頃には誰も居ませんでした……
「行っちゃったね……」
「そうですね……」
「リオちゃんも行くの?」
「ええ、私は竜であり神でもあるのです……
人と交わり生きていく事は決してありません
それに地球が危なくなったら駆けつけますよ♪」
「そっか……あ、さっきのカード頂戴!」
「はい、どうぞ!」
「わーい!これでいつでも会えるね♪」
「そうですね!でわ、なのはちゃん……
また会いましょう!」
「うん、きっとまた……!」
「はい♪」
私は笑顔で答えます……
結界を張って竜に戻り神力で姿を隠して宇宙に飛んで行きます!
次は何処に行きましょうか……