小説『魔法少女リリカルなのは 〜TS少女の最強物語〜(現在多忙の為更新停止中)』
作者:クリス()

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第27話『2対2の激突!!だが勝負は一瞬!!』

〜ツバサ〜

ボクは今、自室で小説を読んでいる

なのは達との模擬戦はどうなったかと言うと

丁度今さっき始まった所だ


どう言う事かと言うと

今、地下でなのは達と模擬戦しているのは

ボクの能力で作った分身体で

本体のボクの代わりに模擬戦をやって貰っている

分身の身体能力はボクの1000分の1ぐらいで

魔力量や魔力ランクも低くなっており

通常時はDと変わらないが

1stリミット解除でB 2ndリミット解除でAA Finalリミット解除でSS

このようになっている

分身は一定量以上のダメージを受けると消えてしまうが

まぁなのは達との模擬戦ぐらいなら問題ないと思う

そして分身のボクが見たり聞いたりした事は

リアルタイムでボクにも情報が流れてくるので

今は読書をしながら模擬戦を楽しんでいると言う状況だ


何故こんな事をしているかと言うと

今日家に帰っている時に

管理局のサーチャーが監視していたから

多分そろそろ来るんじゃないかなぁと思ったからだ

そう考えていると

家から数百メートルほど離れた所で転移反応を確認した

ボクは本を閉じて自室から出て1階へと降りて行った


〜side out〜


〜クロノ〜

僕は今、艦長と白亜と共に地球へと転移してきた

場所は目的地から数百メートルほど離れた公園の木陰で

転移してくる所を現地住民に見られないようにする為だ

「それじゃ行きましょうかクロノ執務官に白亜君」

かあs…ではなく艦長が目的地へ向けて歩き出したため

その後ろを僕と白亜は追いかけて行った


目的地に着くまでの間に

現地住民の人達が僕達を見て『クスクス』と笑っていたのが気になったが

目的の家に到着した

直に見てみると

この家に張られている結界は結構高度な物で

対物対魔に加えて強力な認識妨害も含まれていて

目の前まで来ても中の様子がわからなかった

そして艦長がインターホンを押して少し待つと

ドアが少し開いてあの映像に映っていた

青い髪の女の子が『ヒョコ』と顔を出した

「不知火ツバサ……いえ…ルナ・ラクリマさんですね?」

母さんがそう聞くと

ルナ?は首を傾げていた…

「隠さなくてもわかってますよ。
この家に張られている高度な結界が証拠です」

艦長が続けてそう言うけど

ルナ?は相変わらず首を傾げるだけだった

すると

「ツバサどうしたの?」

家の中からそんな声が聞こえてきた後

ルナ?が顔を覗かせていただけだったドアが完全に開いた

すると

ルナ?の後ろにもう一人…多分さっきの声の人物が居て

その人物は緑色の髪をツインテールにしていて

服装は赤を基準とした……っと言うかルナだった!?

「ルナ…お客様……」

「お客様?
ってリンディさんにク…ク○△に銀髪君じゃん。どうしたの?」

「ちょっと待て!?僕の名前はクロノだ!!
何かあやふやな感じに言うな!!」

「そして俺は銀髪君じゃ無くて霧島白亜だ!!」

「えっと…ルナさんとツバサさんの関係は…?」

僕と白亜はルナに抗議して

艦長はルナとツバサが別人だとわかり

その関係性を聞いていた

「ツバサはボクの妹だよ
あとルナ・ラクリマは偽名で正確には不知火ルナね
それで今日は何しに来たの?」

「えっと…ルナさんのお宅を訪問させて頂いたのは少しお願いが……」

艦長はルナに本題を話し始めたのだが

「あぁ勧誘ですか」

艦長が言う前に何を言うか察したルナがそう言って来た

「えぇ…ルナさん程の力があったら多くの人を助けることが出来るわ」

「それに君なら犯罪者の捕獲とかも簡単に出来るだろ?」

「それによって次元世界が平和になるって事だ」

直ぐに僕達は勧誘目的を言ったのだけど……

「特にボクにメリットが無いから断らせて貰います」

ルナはすぐさま勧誘を断った

その後も何度も管理局へ入った時のメリット等を

色々と言ったのだけど全て拒否されてしまった


そんな感じで時間が過ぎて行き

辺りが暗くなって来た頃

「本日はこの辺で帰らせて貰います。続きはまた後日……」

艦長のこの一言で今日の所は帰る事にして

艦長の後ろを白亜と共に付いて行き

帰ろうとしたのだけど…

「また来られても面倒なので模擬戦でもしませんか?
そちらが勝ったら管理局に入りますよ
でも、ボクが勝ったらもうボクを勧誘しに来ないで貰えますか?」

ルナがそう提案してきた

すると艦長は僕達の方を見て

(クロノ、白亜君どうかしら?)

念話で聞いてきたので

(この為に白亜と訓練して来たんです)

(あぁ前は手も足も出なかったが今ならイケるぜ)

((だから…やらせてくれ(ださい)))

僕と白亜がそう念話で伝えると

「わかったわ…その条件を受けましょう…」

艦長はルナの提案を受けた

「それじゃ2対2の模擬戦をしましょう
場所は…近くに公園が有りますからそこで結界を張ってやろうか」

「「「2対2?」」」

ルナの発言に僕達が疑問符を浮かべていると

ルナの隣の少女が

「私も…やる……」

腰の辺りで両の手を握りしめて言っていた

「えっと…ツバサちゃんだったかしら?」

「うん……?」

「君も一緒に戦うのかい?」

「うん……」

「運動神経が良いのは知ってるけど危ないぞ?」

「大丈夫……」

「よしっ!!じゃー公園に向けてしゅっぱーつ!!」

このツバサと言うルナの妹も一緒にやる事になり

ルナはツバサの手を引いて……

「「「は?」」」

物凄いスピードで公園に向かって行った…

僕達も急いで公園に向かうと

ルナは公園の真ん中で突っ立っており

ツバサはブランコの上の鉄柱の部分に座っていた

「あっやっと来た」

「遅い……」

2人の文句を聞きながらも艦長が結界を張った

するとブランコの方に居たツバサも此方にやって来て

ルナの隣に立った

僕達は地球に来る前からバリアジャケットは展開していたので

僕はカードを杖に変えて構えて白亜も指輪を掲げ1本の剣にして構えた

そして向こうは…

「デバイス…ない……」

「あぁボクも無いや」

「どうする……?」

「1秒もあれば取りに行けるよ?」

「いい…素手でやる……」

「じゃーボクもそうしようかな?」

「どっち……?」

「じゃーボクが銀髪君でツバサは黒いのを」

「わかった……」

バリアジャケットさえ展開させず素手で構えた

そして艦長が『始め!!』と開始の合図をした瞬間

僕は意識を失った……


〜side out〜


〜リンディ〜

私は状況が全くわからなかった

私が開始の合図を出した瞬間に

クロノと白亜君が急に倒れたのだ

そしてその原因だろう2人は

開始位置から全く動いていないようで

2人で話していた

その内容を聞いてみると

「負けた……」

「ボクのが0.0002秒ほど早かったね」

「むー…手を抜き過ぎた……」

そんな会話をしていた

そして…

「とりあえずボク達の勝ちなので今後勧誘に来ないで下さいね」

ルナさんがそう言って来たので

「えぇ…わかったわ……」

私はそれを了承したあと

気絶しているクロノと白亜君を連れてアースラへと帰還した


アースラに着くと直ぐに私は艦員に命令した

「救護班は直ぐに2人を見てあげて!!
エイミィ!!さっきの映像ちゃんと撮れたかしら?」

「「「はいっ」」」

「ちゃんと撮れてますよー」

私の言葉を聞いて数人の救護班の人達が2人を医務室に連れて行き

エイミィはさっきの模擬戦の映像をモニターに映した


その映像を見てみたけど

やはり私が合図した瞬間にクロノと白亜君が倒れていて

ルナさんとツバサさんは動いて無かった


次に100分の1のスピードでスロー再生して見たけど

結果は変わらず


1000分の1のでスロー再生して見ると

私の開始の合図と共に

ルナさんとツバサさんがその場から一瞬消えて

また現れるという感じの映像が見る事が出来た

この事から2人は動いてないのではなく

動いていたけど視認出来なかったと言う事みたいだった

ここで救護班からの連絡があり

クロノと白亜君の首の後ろ辺りに何かに攻撃された跡があったらしい

多分この一瞬消えた時に

クロノ達の後ろに回り込んで攻撃したのだろう…


そして驚く事は此れだけでなく

エイミィが調べた結果

この時の2人の魔力はDランク相当だったらしく

ルナさんは前に調べた時にAAAあったはずなので

やはりリミッターを掛けている事がわかった

さらにツバサさんもリミッターを掛けているだけではないか

と言う疑問も生まれた


そこで私はある事を思い出した

今回の約束で勧誘を出来なくなったのはルナさんの方で

ツバサさんの方については何も言って無かった事に


しかし下手に勧誘しに行っても

今回と同じような結果になる可能性が高いため

しばらくは作戦を立てる事と

クロノと白亜君の強化が必要だと思い

「今から一時本部へと帰還します
エイミィはグレアム提督に連絡して
リーゼ姉妹に訓練をつけてもらえるように頼んでみて」

「「「「「わかりました!!」」」」」

こうして私達は少しの間、地球から離れる事にした……


(白亜君学校いいのかな?)

エイミィの疑問に気付かないまま……


〜side out〜



管理局の人達との模擬戦も終わって

ルナとツバサは家に帰った

そして

「それじゃーボクは消えるね」

「うん…私も…元の喋り方に戻ろうかな」

ルナはそう言って『ポンッ』と煙を出しながら消えて

ツバサはさっきまでの喋り方からルナと同じような喋り方になった


その後

ツバサは自室のベットの上で小説を読んで時間を潰していた

少ししたら

家のリビングの方で転移反応があり

なのは達とツバサの分身体が地下から戻って来たみたいだ

そして分身体は『お手洗いに行って来るねー』と言ってリビングから出て行き

なのは達から見えない位置で『ポンッ』と煙を出しながら消えて

代わりに本体であるツバサがリビングへと戻った


その後はツバサが一人ではお風呂に入れない事からみんなでお風呂に入り

ツバサのデバイスでもあるネオが作った料理をみんなで食べて

子供4人ぐらいなら楽々寝れるだろうキングサイズのベットのある部屋へとやって来た


〜なのは〜

結局今回の模擬戦でもツバサちゃんにダメージを与える事が出来なかったの…

でもツバサちゃんは模擬戦中も私達にアドバイスしながら戦っていて

ツバサちゃんと模擬戦をしている間に自分が成長している事が実感出来たの


模擬戦が終わった後はツバサちゃんとフェイトちゃんが転移魔法を発動して

ツバサちゃんの家のリビングに戻ったの


そして

模擬戦を行った事で汗を掻いていたので

お風呂に入る事になったの

ツバサちゃんは汗を掻いて無かったけど

一人じゃお風呂に入れないから一緒に入ったの


お風呂から上がったら

ネオさんが晩御飯を作り終えていて

みんなでテーブルを囲って楽しく食事をしたの

ネオさんの料理はとっても美味しかったの


そして何処で寝るかと言う話しになって

私が『みんなで一緒に寝るの』と言ったら

ツバサちゃんが部屋に案内してくれて

その部屋には大きなベットがあって

私達はその上で模擬戦についてお話ししていたの

「うぅ…私がもっと威力のある砲撃が出来たらよかったの…」

「いや…今回は私が姉さんの設置バインドに掛かっちゃったのが…」

「でも…それわたしのせいでもあるし……」

「なのははシューターの精度と砲撃の威力の向上
フェイトは相手だけでなく周囲の状況把握がもっと出来るように
アリシアは魔法のコントロール技術の向上とかかな」

そんな感じで

私はツバサちゃんの指摘した所を重点的に鍛えようと

心に誓ったの

「明日は朝からテスト勉強だよ」

そしてツバサちゃんの一言で

心が折れたの……





作者コメ

作者のクリスデース。

何か無口なツバサを戦闘させるにはどうすればいいか考えた結果…

分身出したらいいんじゃね?

と言う結論に至った為こんな感じになりました。


分身体の補足説明

・身体能力はオリジナルの1000分の1ぐらい。
・魔力量や魔力ランクは通常時はDと変わらないが
1stリミット解除でB 2ndリミット解除でAA Finalリミット解除でSSになる。
・分身とオリジナルは五感を共有する事が可能。
・分身は一定量以上のダメージを受けると消えてしまう。
(なのはのSLBをノーガードで受けたら消えるぐらい)
・デバイス等は見た目同じような物が現れるがデバイスとしての機能は無い。
(デバイスは分身作成後にオリジナルが渡す必要あり)
・幾つかの技に制限が掛かり使えない技もある。
・本体から離れすぎると消えてしまう。
(近辺の星とかなら大丈夫だが地球からミッドチルダとかは不可)

とりあえずこんな感じで。



次回はテスト勉強と期末テストです。


次回『撃墜君登場!!そして最後のテスト』

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