この作品は作者の処女作なので至らない点がありましたらアドバイスをお願いします。
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プロローグ・三人目のハンターの目覚め
「……ここはどこだ?」
今、自分が置かれた状況が理解できずに一人の少年がそう呟いた。
だが恐らくこの状況を体験した人間は今までも、そしてこれからも皆この少年と同じような反応をするだろう。
この少年と同じように真っ白な空間で目を覚ませば。
「ここは天国でも地獄でもない特別な空間ですよ。」
「おわ!」
唐突に少年は自分の真後ろからそんな声を聞いた。
それは大きな声ではなかったが全く音が存在しないこの空間ではとても響き、さらに自分の後ろに誰かがいるなど考えもしていなかった少年はおかしな声を上げながらものすごい勢いで振り向いた。
「……あなたは誰ですか?少なくとも僕はあなたに会った記憶がないんですが」
やや落ち着きを取り戻した少年は後ろにいた声からも外見からも男なのか女なのか
わからない人物にそう尋ねた。
「そうだな……君たち人間がイメージする神に近いかな」
「やっぱりそうですか」
普通ならば絶対に信じるはずがないが少年は即答し、そのことに神が逆に驚いた。
神にとってもそれほどまでに意外なことだったのだ。
「……どうして私の言葉を信じたの?自分で言うのも変だけど普通だったら絶対に信じないよ」
神はやはり男なのか女なのかわからない声でそう尋ねた。
「それは……俺にもよくわからないんです。何となく最初に見たときからそんなきがして」
少年の答えは単純だった。
なんとなくそんな気がした、ただそれだけの理由だった。
「……なるほど。やはり君は思った通りの人材だよ」
少年の答えに満足したように神はそう言い、続けていった。
「実は黒崎克也くん。君に頼みがあるんだ。それといつも通りにしゃべっていいよ」
「ありがとうございます。敬語はともかく一人称を『僕』変えるのはなんか慣れない感じがしたので……。それで神様がいったい俺に何を?」
一人称を『俺』に直した少年、黒崎克也は神にそう尋ねた。
「君はDevil May Cryというゲームを知っているよね?実は君がいた世界とは違う世界が無数にあるのだけれど、その世界の一つにDevil May Cryと同じような世界があるんだ」
「そうなんですか」
「うん。その世界には当然、ダンテもネロもいるわけなんだけど、実はその世界の悪魔たちが別の世界で現れようとしているんだ。だから君にはその世界で悪魔を倒してほしいんだ」
「ちょっと待ってくださいよ。そんなこと普通の人間の俺には無理ですよ」
神の頼みごとに対して克也はそう言った。
当たり前だ、普通に生活をしていた人間には悪魔を狩るなどとても無理だろう。
それどころか生き残ることができかどうかも怪しい。
「解っているよ。でも君でなくてはいけないんだ。重要な人物であるダンテやネロを別の世界に送れば彼らが
居なくなった世界にも彼らを送った世界にも影響が出る。でも、君はもといた世界では死んでしまっているから影響は出ない。それに事実上スパーダの血を受け継いでる君にしかできないんだ」
「やっぱり俺は死んじゃったんですね。最後の記憶が自分に猛スピードで車が向かってくるところだったので、そんな気はしていたんですが。ところで、さっきスパーダの血を受け継いでいるとおっしゃっていましたけれどうちの両親は普通の人間ですよ。それに身体能力も普通だったし、何よりも事故で死んじゃったし……」
もともとそうではないかと思っていた克也は自分の死を受け入れて神にそう言い、疑問に思っていたことを訪ねた。
ダンテやネロは体を剣で貫かれても平気だったが自分は事故で死んでしまった。
もしも、神の言うとおりに自分がスパーダの血を受け継いでいるのならそんなことは
起こらないはずだ。
「そのとおりだよ。でもたまに他の世界からの影響を受けやすい人がいるんだ。君はそのタイプでスパーダの影響を強く受けたんだ。だからある意味で君はスパーダの血族なんだよ。私が神だと感じ取れたのはその力の片鱗なんだ。今まで普通の身体能力だったのも、事故で死んでしまったのもかつて君がいた世界そのものに力を封印されていたからなんだ」
君を送る世界は今まで君がいた世界よりも力を受け入れることが出来るんだよ。
と神は言い、
「だから、最初にその封印を解くし、ここで少し修行もしてもらう。それでどう?引き受けてくれるかい?」
と続けた。
「……もし断ったらどうなるんですか?」
「ここでのやり取りを忘れて天国に行ってもらいだけだよ」
神の言葉を聞き克也はしばらく考えてから言った。
「……解りました。受けます」
「本当かい?」
「ええ。でもその前に質問なんですが、俺の封印を解けるあなたならなんとかできるんじゃないんですか?」
「私にも悪魔が何時、何処に現れるかはわからないんだ。大きな力が生じる原作開始くらいということはわかるけどそれだけなんだ。それに向うの世界に現れた悪魔のトップが誰なのか解らないけど、凄まじい力を持つものという可能性が高いから戦闘能力なら私以上かもしれないスパーダの血縁者でなくてはいけないんだ」
それに私が直接手を出すと世界に悪影響がでるかもしれないからね……
と神は続け、克己はその答えに納得した。
「それで俺が行く世界はどこなんですか?」
「魔法少女リリカルなのはの世界だよ」
克也はリリカルなのはについてあまり知らなかったのだが、人が死んだり戦いがあるということは知っていたので悪魔以外のことにも用心しないといけないな……と思い覚悟を決めた。
「じゃあさっそく封印を解くよ」
「はい。お願いします」
神は克也に手を向けてなにか呪文を唱えた。
すると克也の体を光が包み、数秒後にその光は消えた。
「次は訓練だね。君には最高の師匠を用意したよ。この空間ではどれだけ過ごしてももとの世界では一秒も過ぎていないし、ここになら呼んでも世界に悪影響が出ないからね」
封印を解いた神はそう言って克也の後ろを指差した。
「お前が悪魔と戦おっていうボウズか?」
克也が神が指差した方を見るとそこには
「まぁ戦い方は実戦の中で自分の手で見つけていくものだから教えてやれねえが悪魔に簡単に殺されない程度には鍛えてやるよボウズ」
「はい。お願いします」
伝説の悪魔狩人がいた。
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他の転生者やデビルメイクライシリーズの登場させるのか。
もしそうならどのような扱いにするのかはまだ考え中です。
ただデビルメイクライシリーズの登場人物は出すのなら本人ではなくパラレルワールドの存在ということにします。
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一部修正していないところがあったので修正しました。