小説『To LOVEる 殺し屋で料理人な俺は頑張る!!』
作者:霊夜()

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11話目




side シルヴァ




今日は、いや、今晩はかな?
今、俺の店にはこの間久しぶりに会ったモモとナナがいる
他にも、ララや、リト、美柑さんに西連寺さん、古手川さん、ルン、プリンセス・ゼシカ達もいる
ああ、勿論イブもいるぞ?
モモ達が来たということで、今パーティーと言う物をしている
出した料理のメニューは、ほとんどが中華料理で
デビルーク星の料理なんかも出しているし
日本の料理とかも出している


「どうかな?今夜の料理は」
と、リト聞いてみたら


「相変わらず美味すぎだよ!スッゲー美味い!!」
ここまで言ってもらえたら、流石に照れる・・・


「ありがとう、ほら、こっちの食べてみてくれ」
そう言って、取ったのが、中華料理の・・・


「猫の耳朶だ」


「えっ!?お、お前・・・流石にそれは・・・」
リトが驚いている・・・そこに


「ね、猫ちゃんの耳朶!?し、シルヴァさん!!見損なったわ!!」
・・・古手川さんがマジギレしている
・・・叩かれるかと思った・・・


「い、いや、誤解だって!、・・・ほら、食ってみてくれ!」
そう言いながら、古手川さんと、リトの口に入れると


「・・・うっ!・・・た、食べちゃった・・・猫ちゃん・・・ごめんなさい」
古手川さんが、ものすごく暗くなった・・・


「・・・ちゃんと噛んだか?」
と、聞いてみたら、睨まれた
そして、リトが


「・・・あれ?何かパスタみたいだ・・・」
そう言いながら、もう一つ口に入れた


「うん、・・・これパスタだ」
そう、正解だ
まあ、パスタに近い食べものであってパスタとは違うと思うが


「そうだ、それはパスタだよ、これも中華料理なんだぜ?」


「そ、そうだったんだ・・・」
古手川さんが蘇った
よかった、誤解が解けて
次は、モモ達の所に向かう・・・つもりだったのだが


「シルヴァ!美味しいねこれ!!」
ララに捕まった
それに、横にはルンや、西連寺さんもいる


「ありがとう、あ、デビルーク星の料理は少なめだけどおかわりとかも作ってないからな」
と言ったら


「え〜〜、これもっと食べたかったのに・・・」
見るからに辛そうなものを箸でつまんで口に運んでいる
この地球に来てから、デビルーク星の食べ物の異常さを知ったのだが
あれは、絶対に体に悪いな


「だって、ララはこの星の料理の味に慣れてきているだろ?」


「うん、好きだよ?」
・・・好きかどうかなんて聞いていないぞ?


「だったら、このデビルーク星の料理との差がわかるだろ?」


「うーん、・・・ま、まあね!」
・・・絶対分かっていないな


「確実にデビルーク星の料理のほうが辛いんだよ、確かこの星で一番辛い果実がハバネロだ、だがデビルーク星の果実はそのハバネロを軽く超えているほどなんだぞ?」
と、説明交じりに言ったら


「え!?そこまですごいの?デビルーク星の果実って!?」
西蓮寺さんが驚いているが当たり前だ
肌についたら、確実に病院に行かなければいけないほどだ


「だいじょーぶだよ!美味しいし!!」
・・・そんな理由にはならないぞ?ララよ


「地球人の料理になれたお前の体には毒になるかもしれんからな、あと、モモ達にも分けてやれよ?」


「うん!分かってるよ」
おお、流石は姉だ


「ルン、お前も食べてるか?」


「うん!当たり前だよ!!シルヴァさんの料理美味しいもん!」
ありがたいものだな
・・・だが、何か余計なことを言いそうな気がする


「それよりも、シルヴァさん、私をた べ て?」
・・・無視していいのか?


「あ、こんなところに胡椒が〜」
そう言って、少量の胡椒をルンの鼻に近づける


「え?・・・・はっくちゅん!」
あらまあ、可愛いくしゃみだこと(棒読み)
っで、そのくしゃみの所為で、ルンがレンに変わる


「レン、俺の料理はどうだ?」
と、聞いてみたら


「まだ、僕の方は食べていないのだが・・・」
そう言いながら、ルンが取っていた小龍包を食べる


「・・・美味しい!こ、これ、君が作ったのか!?」


「あ、ああ、そうだが?」
流石にここまでのリアクションは引くぞ?


「もっと食べていいかな?」
普段の紳士っぷりが消え去った
今度こそ、と思ったが、目の前をイブが通り過ぎていく


「お、イブ!ちょっと待ってくれ!」
そう言って、呼び止める


「もぐもぐ・・・っんく・・・・何かな?」
食べていたものを飲み込んで、振り向いてきた


「少し手伝って欲しいんだけど、いいかな?」
と、聞いてみたら


「うん!いいよ!」
と、言って目を輝かせる
改めて思うのだが、原作の闇とは程遠い存在になってしまったな
流石は俺、俺のシスコンパワーでここまで変わるとは!
・・・え?違うのか?・・・まあいいか
こっちはこっちで可愛いし


「ちょっと付いて来てくれ」
そう言って、厨房へと連れて行く


「えっちいことでも?」


「いや、しないから」
このようなボケも入れてくるほどに原作とはまったく違う存在になっているのだ


「っで、頼みってのはこのケーキなんだ」
そう言って、厨房のさらに奥の部屋まで行ってケーキを見せる
たまたま興味本位で入ってきた奴に見られたら困るからな


「・・・・すごい・・」
イブが口を開けたまま驚いている
・・・可愛すぎる!!


「このケーキを切って欲しいんだ」
と言ったら


「そ、そんな重要なことを私に?」


「ああ、イブにだ、任せてもいいか?」
そう聞いたら


「で、でも・・・汚いよ?」
何が汚いんだ?


「何が汚い?手だったら洗えばいいだろ」
そう言って水道を指差す


「違うよ、・・・たくさんの人を殺したこの手だよ?」
・・・ああ、何を言い出すかと思えばそんなことか
いや、そんなことでもないか、うん


「ふむ、そうか、ならば、今日作った料理も汚いな」


「え?・・・」
驚いているな、だが、何故気付かない


「イブはその人を殺した手を汚いというが、俺の炎も一緒だし、俺の手も一緒だ」


「・・・あ」
気付いたようだ、遅いな・・・


「俺の思うに、イブのその考えは正しいと思うぞ?人を殺していることに後悔しているところとかな、いいことだ、何とも思わないやつよりも何万倍も違うぞ」


「そ、そうなのかな?」


「ああ、そうだ、っで、頼んだぞ?」


「う、うん!分かった!!」
おお、張り切ってるね


「じゃ、戻ろうか」
そう言って、パーティー会場(俺の店)に戻る
そして、今度こそモモ達の下まで来れた


「どうかな?俺の料理」
と、何回目か知らないが、また同じ質問をしたら


「とても美味しいですわ、お父様が家のシェフに文句を言うだけあります」
・・・おいギド!お前何してんだ!?
ま、まあそれだけ俺の料理が美味しいってことなのか?
て、照れるな・・・


「ナナは?・・・って、食べるのに夢中か」
ナナの方は、モモとは違い、いろんな料理を食べていた
っが、途中で止まって何かをしているようだ・・・
疑問に思った俺は、ナナに近づいて


「何してんだ?」
と聞いてみたら


「え?わ、わぁっ!?・・・お、驚かせるなよ・・・」
と、何故か半泣き状態で言われた


「すまんすまん」
そう言いながら、ナナの頭を撫でていた
だが、


「こ、子供扱いするなっ!!!」
怒られてしまった


「っで、何してたんだ?」
と聞いたら


「・・・スルーか、ま、まあいいか・・・、っで、・・えっと、ここをこうして・・・」
何かブツブツ言いながら携帯型の何かをいじっている
どこかで見たような気がするな・・・
と、そこに、モモが俺の耳元で


「そういう時は尻尾を撫でたら言うことを聞きますよ?特にこのあたり」
そう言いながら、自分の尻尾の先っぽのハートに似ている形の部分を見せてきた
ふむ、ここを撫でたらいいのか・・・


「では、失礼します」
そう言って、ナナの尻尾を優しく掴み取り、言われた通り撫でてみる


「・・・ん、・・・や、やめ・・・ろぉぉ//////・・っや!だ、ダメ・・・っふぁ」
・・・なにか嫌な予感がするのだが・・・


「じょ、上手ですよ!・・・・・・な、何このなで方・・・気持ちよさそう」ぼそ
聞こえましたが、無視です
そ、それよりも・・・


「だ、ダメ・・だ・・ってぇ・はあっはあっはあ・・ん!//////」
・・・うん、嫌な予感しかしません


「・・・し、シルヴァ様、何しているのでしょうか?」
後ろから声が聞こえた
この声はプリンセス・ゼシカだ


「な、何って?」


「ですから、ナニしているのでしょうか!」
・・・発音が変わった
いや、それ以上に何故かすごく怒っていますよ、この人


「いや、尻尾を撫でたら、しっかりと話を聞くようになるってモモが言ったから」
と言い訳をすると


「デビルーク星の女性は、尻尾が性感体なんですよ!」
・・・な、何と!?


「・・・マジか?モモ」
と恐る恐る聞いてみたら


「・・・はい、すいません」
・・・謝られても・・・


「無知だった俺が悪いんだから、モモは悪くないよ」
そう言いながらも、手が止まらない
・・・なんかこの触り心地にはまってしまったようだ


「っで、いつまで触っているつもりなのですか?」
・・・怖いぞ、プリンセス・ゼシカ


「ご、ごめん!ナナ!」
そう言って、手を離す、その瞬間


「・・・・あ・・・・/////」
なんか声が聞こえたが、目が会った瞬間


「っこんの変態が!!!!」
そう言いながら殴られた
・・・本当にすいませんでした




このあと、ついに、ケーキを出した
それを見た皆は、さっきのイブのように開いた口が閉まらないようだ
ここまでのリアクションに感動した
そして、約束通り、イブが切り分けた
少し甘すぎたと思う



side out

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