小説『項垂れ、乱れて、舞い踊る』
作者:大烏()

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 ───この話は 平安時代風に描かれたフィクションとやらですので。時代構成無茶苦茶です。───




 平安の世は今日も平和だ。



私の名は 矢車 風鈴   まだ16歳。



私は一応貴族だ。 友人からは



「お前って農民って感じするよな。」



と言われたばかりだ。ちなみにそいつも貴族だ。



そいつの名は 鈴白  18歳の男だ。



とても頭にくる野郎で、この間はそこらから拾ってきた鉞(まさかり)で殴りかかろうとした。



(鈴白)「ちょい待ちwwwっぶねーだろwww」



(風鈴)「笑いでごまかしても無駄さ。俺は本気だ。次言ったらみねうちどころじゃすまんぞ。」




(鈴白)「はっ・・・はい・・。」




ちなみに私は多重人格とやらであり、体の中に男の成分も混じっている。



続に言うオナベだ。






                            
外見は女。一応中身も女。




だが、女にも男にも好奇心を持たず、ひとりで自分の心の中の闇と戦ってきた。そう、ひたすら。



私は鈴白にも冷たいが、あいつは私の第一号の友達だった。たしか。



────翌日



(鈴白)「風鈴〜!暇だから遊びに来てやったぞー。」



(風鈴)「やかましい!今カマキリを捕まえているのだ!黙れ。」



そう、私は女ながら大の虫好きである。


(鈴白)「そういや、お前虫好きだったな。」


(風鈴)「ああ。ちなみに、こんな表を作ってみた。みてくれぬか。」



(鈴白)「おぅ。」


俺は、大きな巻物をブワッとひろげた。

そこには、

───────────────────


  「風鈴の好きな虫ベスト3」


1位  カマキリ    2700FP

2位  ゴキブリ    2538FP

3位  芋虫系     1997FP


───────────────────



と書いてある。


(鈴白)「えーと、風鈴。ひとつお聞きしたいことがございます・・・いや、一つじゃないかも。うん。」



(風鈴)「なんじゃ。言うてみぃ。」



(鈴白)「FPってなんですか。」



(風鈴)「俺の使いとおんなじことを言うのぅw・・・(F)風鈴(P)ポイントだ。うぬ。」



(鈴白)「1位は、未だ分かるが、2位と3位はなんだそれ。」



(風鈴)「へ?貴様、ゴキブリと芋虫という字もよめぬのかw阿呆やのぅw」



(鈴白)「いや、俺は、何処がいいのって聞いてるの。」



(風鈴)「・・・・。きっ・・・貴様・・・・。ゴキ様とお芋様の何が悪いというのだ!」



(鈴白)「おいおい・・・。貴族が虫に様つけてどうするんだ。なんでそんな不気味なモン・・・」



(風鈴)「ハッ。もしや貴様、怖ぁて虫に触れんのだなww」



(鈴白)「は・・・ハァ!?(図星ですた(・ω・`))」



(風鈴)「そうかそうかwあ、良いところに連れて行ってやろう。」



(鈴白)「嫌な予感しかしないんですけど・・。」



(風鈴)「なあぁに。心配はいらんよ。」



そういうと、おれは鈴白をくらい地下室へと誘導した。


(風鈴)「よし、ついた。ろうそくをともすぞ。」



ぱぁっと周りが明るくなった瞬間、鈴白が悲鳴を上げた。



(鈴白)「ぎゃあああああああああああああああああああぁぁぁぁああ」




そこは虫の楽園。俺にとっては天国だ。きっと鈴白にとっては地獄だろうがなw



(風鈴)「大きな声を出すな、ハチが怒るであろう。どうだ、俺の楽園は。」




(鈴白)「・・・・。」



パサっと音がして振り返ってみれば、失神して泡を吹きながらぶっ倒れている阿呆がおった。







    




















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