プロローグ
俺はとある大学生。学力、体力共に平均的な普通の大学生だ。
名前は・・・・野郎の名前なんてどうでもいいだろ?
突然だが、俺は死んだ。
原因は・・・確か、友達とその友達の弟と妹の四人で公園で遊んでいたのだ。天気は曇り空だったのだが、やんちゃな友達の弟は遊びたい、と笑顔で言ってくるので、俺達は仕方なくサッカーで遊んでいたのだ。
すると、弟はあらぬ方向に蹴り飛ばしたので、俺はサッカーボールを取りに行くと・・・
ゴロゴロっ!
何と雷が鳴ったのだ。まぁ、それはさておき、サッカーボールは木元付近に転がっていたので、重い足取りで木に近づくと・・・
ゴロゴロっっ!!バリバリっ!
まさかまさかの俺に直撃。
「「お、お兄ちゃんっ!」」
「き、救急車っ!救急車をっ!」
友達と弟、妹は俺に駆け寄るが、俺は動けないでいたのだ。俺はこれからあの世とやらに逝くんだなと思いつつ、俺は意識を手放した。ていうか、俺、既に死んでますけど?みたいな感じでふわふわした感覚を見に感じながらもどこかへと行くのだ・・・
目が覚めた。なぜだろう俺は死んだはずだ。それにしても、この世界はなんだ?
真っ白な世界。上も下も右も左も無い世界に俺はいた。
なぜ自分がこんなところに居るのかがわからなくて混乱していると。
急に何者かが直接俺の頭の中に話し掛けてきた。
『あなたは命を無くしました。』
すごく頭が痛かったが、それよりもお前はなんだ。
『私はあなたたちの言う死神です。
斬魄刀は持っていませんが。』
斬魄刀はどうでもいい。
なら早くあの世とやらに連れていけ。
『あなたの魂を別の世界の住人の魂に上書きします』
な、どういうことだ!別の世界ってなんだ!?答えろ!
『けいおん!という、社会現象になり近年のアニメーション文化の金字塔ともいえる世界です。』
け、けいおん!?なぜ!?
というかあれはフィクションだろ?
『あなたたちにはフィクションですが
漫画・アニメ・小説の世界は存在します。
すべての世界はパラレルワールドみたいなものです。
それをあなたたちが観測し物語にしているのです。』
それなら憑依なんてしたら世界やこっちの原作が変わるだろ
『大丈夫です。あなたが行くのはその世界のIF
いわば、パラレルワールドのパラレルワールドです。
なのであなたの言う原作は変わりません。』
意味が分からない。なぜ俺が?
それにそいつの人生を奪うんだろう?
だが何も言葉がかえって来ない。
『では、いってらっしゃいませ』
おい待て、勝手に話を進めるな!
質問に答えろ!
『憑依する人物はこちらの手違いで中身のない魂を入れてしまったので生まれた瞬間死にます。
なのでそれを修正するために別の魂を入れることにしました。
あなたがそれに選ばれた理由は偶々です。』
理由それだけ?俺、めっちゃ運いいじゃんか。
わかった。憑依するは誰なんだ?
『平沢 唯です。
こっちの都合で転生してもらうので何か願いを叶えましょう。
人間のできる範囲ですが。』
平沢 唯・・って、主人公かよ!!
けいおん!はある友達から聞いただけなのだが。
友達が熱く語っていたから主要キャラの名前とそのキャラが何を得意としているかや先々何をするかや少しは原作知識を与えられただけ。それと
いい歌だからと聞かされた『U&I』の歌詞は覚えてるけども。
願いは・・・
すぐに仲良くなれるような『絆』を繋げるいい人と仲良くなりたい・・・
いや、これは主人公なんだしたぶんどうにかなるだろう。
なら、
『家族と友達の家族を幸せにする』
これは可能か。
『なぜ自分の事じゃないのか教えてください。』
俺が死ぬところを目撃した妹と友達とその弟が心配だから。
で、できるのか?できないのか?
『あなたは優しいですね。
わかりましたその願い叶えます。
では、あなたの新たな人生に幸あらんことを・・・』
俺は、その言葉を聞き、めのまえがまっくらになった。