小説『NARUTO〜複写眼を持ちし者〜』
作者:サムナ()

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第2話 トナカイとサーカスとでこっぱちとナント



卒業試験は分身の術だった。
なんやかんやあって、無事アカデミーは卒業した。


現在は、班分けの為に集まっていた。

「なあなあ、トナカイマルは誰と組みたくない?」

ユーリは髪を後ろで縛っている少年に声を掛けた。

「とりあえず、めんどくせーやつとは組みたくねえな。
 というか、そういうのは、普通組みたいやつとか聞くんじゃねのかよ?」

少年は眠そうにしながら答えた。

「別にいいだろ。
 まあ、前半は同感だ。おれもでこっぱちとサーカスとだけは組みたくねえ」

「めんどくせえ奴の筆頭格だからな。
 まあ、サクラはイノと、どっこいどっこいだがな」

「ふーん。ところでサクラって誰だ?」

「ああ、そうだったな。
 お前、人の名前を覚えないやつだったな」

ため息をつきながら言った。

「失礼なやつだな。トナカイマルは俺をなんだと思ってるんだよ」

少し頬を膨らましながら、反論した。

「うん。似てるけど、違う動物だからね。その名前。
 あれか?ひょっとして、「角のついてる動物+マル」で
 覚えてるのか?オレの名前を」

「じゃあ、カモシカマルか?」

「だいぶ、近づいたけど、余計なものが付いてるね」

「じゃあ、カモシカ?」

「マルは余計じゃないよ」

「悪い、悪い、軽い冗談に決まってるだろ。シカク」

「それはうちの親父の名前だからな」

「じゃあ、ゴカク?」

「うん。そうだね。シカクの息子だから、ゴカクだね・・・、
 って、違うわ!!」

「はっ!まさかのサンカクだろ」

「増やして違うからって、減らせばいいもんじゃねえよ!!」

「うーむ?」

「そうだな。覚えないんじゃなくて、正しく覚えないの間違いだったな。
 つーか、オレの名前はシカマルなんだけどな。
 まあ、めんどくせえから、もういいけど」

少し呆れながら、シカマルは言い返した。



その後、イルカ先生が教室に入ってきて、班を発表していった。

「第六班・・・・・」

「第七班、うずまきナルト、春野サクラ、うちはサスケ、流戸ユーリ」

「よっしゃあー!!(サスケはいらん)」

「しゃーーんなろ!!(ナルトはいらん)」

「ふんっ!(誰もいらん)」

「先生、四人目が呼ばれた気がしたけど、間違えですよね?
 もう一度、第七班の所を良く見た後、再度読んでください
 (読み間違えるとは、ザトウクジラ先生はあれだな)」

「いや、何回読もうが、この班は特別に四人構成になっている」

「なんでですか?班の力が均等になるように成績を基準に選んだでたじゃないですか?
 おれとサーカスの成績は同じくらいのはずです。
 これはおかしくないですか?」

「ユーリ、おかしかろうがなんだろうが、この班の構成は変わらん」

「サーカスとは、オレのことか?」

黒髪の少年はつぶやいた。

「くっ、サーカスとでこっぱちとナントが一緒なのか、
 めんどくさくなりそうだな」

その後、他の班も発表されていった。

担当上忍が迎えにくるまで教室で待っている事になったが、
七班の上忍はいつになってもこなかった。

「遅い!」

「zzzzzzzz」

「遅すぎるってばよ!」

「いくらなんでも遅くない?」

一人は眠っていた。



-続く-

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