小説『NARUTO〜複写眼を持ちし者〜』
作者:サムナ()

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第3話 上忍と日向当主?



「というわけで、自己紹介をしてもらう」

遅刻してきた担当上忍は言った。
上忍の服装は額当てで片眼を隠し、顔を眼以外はマスクで隠している以外は、
普通の忍者装束だった。髪は白髪だった。
ちなみに現在ここは教室から移動した屋上である。

「いや、まずオレからいこう。
 オレの名前は、はたけカカシ。すききらいはおしえない。
 将来は・・・って、オレが将来ってもな・・。
 趣味は・・色々だ。んじゃ、次はお前らだ」

カカシはだるそうにしていた。

「はたけカカシだと・・」

ユーリはつぶやいた。

「何か知ってるてばよ?」

「ほう。(オレの情報を知ってるのか・・・、さすが、流戸の悪魔の再来と
 言われる天才って、ところか・・・)」

ユーリはあごに手をあて、考えながら、答えた。

「たしか、人がほとんど立ち入らない所の作物を
 猛獣(スズメなど)から視線だけで守るという伝説がある・・・」

「それって・・・」

「それって、てばよ・・」

サクラとナルトは同時に言葉を発していた。

「「ただの畑の案山子(かかし)じゃない(てばよ)!!」」

サクラとナルトの突っ込みが炸裂した。

「ちがうのか?じゃあ、知らん」

「まあいい。次はお前らだ。右から言ってみようか」

カカシはナルトを指差した。

「オレの名前はうずまきナルト。
 好きなモノは一楽のラーメン。
 嫌いなモノはお湯を入れてからの三分間。
 将来の夢は火影になること。そんでもって里の奴らを見返してやるんだってばよ」

「名前は春野サクラ・・・・・。
 (めんどいので、カットします)」

「名はうちはサスケ。嫌いなモノならたくさんあるが、好きなモノは別にない。
 それから・・・・夢なんて言葉で終わらす気はないが・・・・・野望はある!
 一族の復興と・・・ある男を必ず殺すことだ!!」

「オレの名前はりゅうとユーリ。
 好きなものは甘いもの。
 嫌いなものはめんどくさいやつ。
 とりあえず、現在の目標は
 ある白眼をもつ一族の当主をぶっとばすことかな」

ユーリは相手の名前を伏せたが、その意味はまったくないのであった。

「日向の当主?日向ヒアシ様のことか?なぜだ?」

カカシは聞き返した。
流戸一族と日向一族の仲が悪いとは聞いたことがなかったのである。
まあ、現在二人しかいないうちは一族とは、かなり仲が悪かったというのは
聞いたことがあった。流戸とうちははしょっちゅう揉め事を起こしていたし、
実際、うちは虐殺の時に、流戸一族が疑われたこともあった。

「少し昔話をしましょう。
 サケカスは知ってるかも知れないが、うちの一族は、
 同じ目の血継限界を持つ日向とは、仲がいいんですよ。うちはとは、悪かったですけど、
 んで、現当主の娘のヒナタの五歳の誕生日にお呼ばれしたんです。
 その時に、同い年だからってヒナタの相手して来いって、親父たちに言われて、
 一緒に遊んでたんですけど、ヒナタの名前をヒカゲと間違えたら、泣きだしちゃって、
 それがばれて、あっちの親父が飛んでくる。オレボこられる。
 子供同士のじゃれあいでしょうが、なんておとなげないんだと、思いましたね。
 そして、オレはいつか、あのおっさんをボこってやると誓うにいたった訳です」

「経緯はわかったが、日向の当主をボこるって・・・、あんまり公言しない方がいいと思うぞ」

それもそのはずである。日向は木の葉で名門中の名門であるのだ。
直接関係がなくても、日向の当主には、上忍のほぼ全てが様づけで呼ぶのが慣習に
近いものになっている。

「ああ、大丈夫です。本人の前でしょっちゅう言ってますんで」

ユーリはあっけらかんと告げた。

「サケカスとは、オレのことか?」

サスケはつぶやいた。

「まったくひどいですよね。名前を間違えるてのは、わざとなのに・・・」

「「「やっぱり、わざとか(てばよ)!!」」」

ナルト、サクラ、サスケは叫んだ。
アカデミー時代からの付き合いの彼らはうすうすそう思っていた。

「とりあえず、自己紹介も終ったんだし。
 明日ことを連絡しよう。
 この四人だけである任務をやる。サバイバル演習だ」

カカシが告げた後、ニヤニヤ笑いしていた。

「演習?」

サクラは聞き返した。

「卒業生二十八名中、下忍と認められるのはわずか九名くらいの予定だ。残りはアカデミーへ戻される。
 この演習は合格率約3割の超難関テストだ」

「卒業試験やったじゃないっ!あれはなんだったの!」

サクラは訴えた。

「そりゃ、下忍になる可能性のある奴を選抜するためだろ?」

カカシは答えた。

「とにかく、明日は演習場でお前らの合否を判断する。忍び道具一式持って来い。
 それと朝飯は抜いて来い・・・・吐くぞ。」

「集合時間は朝の8時だ。
 んじゃ、今日はこれで解散」

そういうと、カカシは消えた。
他のメンバーもおのおの帰路についていった。

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