小説『ローズヒップは事件の香り』
作者:狂ピエロ(カガク生活)

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ふしぎなおともだちのはなし

むかしむかし あるところに あたまのわるい おとこのこが いました。
そのおとこのこは むかしから おともだちが できずに ひとりで いることが おおく ありました。
そんな おとこのこにも あるひ おともだちが できました。
しかし そのこは おとうさんの つごうで とおくにいくことに なりました。
おとこのこは なきました。
せっかく できた おともだちなのに…
よるが あけるまで なきました。

そして おとこのこは かんがえました。
どうすれば おともだちと いっしょに いられるだろう?
そして その こたえを みつけました。
ともだちを うごけなくして いえに おいておけばいいのだと。
そして おともだちが ひっこす まえのひに それを することに しました。
うごかなくなる おともだち。
じぶんのてには あかく ひかる ふぉーくが ありました。
おともだちは じぶんと いっしょに いられるように なりました。

だけど どうしてだろう?
おとこのこの め からは あたたかい みずが こぼれていました。
どうして うごかないの?
どうして はなさないの?
どうして わらわないの?
ねぇ?どうして?
おとこのこは ずっと かんがえていました。
そして いまも かんがえて いることでしょう。
しかし おともだちが うごくことは ずっと ありませんでした。
 おしまい。

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