アフターデイズ
八月十四日。午前十二時を電波時計が指し示した。
彼と待ち合わせの約束した八月十五日、その日、彼は現れなかった。
繰り返した日々は彼の不在で変わってしまった。多分、そういうことだろう。
しかし、それでも世界は回り、繰り返す。彼がいなくなってしまった世界で私はどうすればいいのだろうか。
八月十五日。
彼がいないとわかっていても公園の前で私は彼を待った。カゲロウが何を言おうが笑おうが関係ない。私は、彼を待ち続ける。
待ち合わせは十二時過ぎ。私は何を思ったのか一時間も早く公園の前で待っている。夏の太陽が私に光を振り撒くが関係なかった。ただ、彼が着てくれることだけを信じて私は待ち続ける。
「……あれ?」
「!」
「僕もそうなんだけど、予定より早かったね」
「あ、あ……」
「えっと、どうしたの? なんで泣きそうな顔してるの?」
私の目にははっきりと、彼の姿が映った。