小説『IS〜インフィニット・ストラトス バイオハザード好きな転生者』
作者:D.?.J()

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第八話目 エクセラの体術って意外にも超強い。 by一斗














前回のあらすじ

 町に飛来するミサイル。そんなとき我らがヒーロー 佐々木一斗は何をしていたのか?

 「全て叩き潰す!」










 とあるビルの屋上に二人の男が立っていた。
 一人は年のわりには長身で丸メガネを掛けた小学生。
 もう一人は赤いベレー帽を被った一昔前のロシア軍服を纏った青年。

 「大佐。本当にこれ動くのか?」

 小学生の方が目の前にある鎧の用な機械を見ながら言う。

 「大丈夫だよ。活動テストもきちんとやってるし、武装もしっかりチェックしてあるからね。」

 大佐と呼ばれた男が答える。

 「そうか。・・・・・・・・美香藻達の事頼んだぜ。」

 「おいおい、そんな死亡フラグ満載な事言うなよ。」

 「お前が言うと笑えねぇな。」

 「はっはー、確かにそうだね。安心しなよウチの基地はミサイルごときで壊れる程ヤワじゃ無いから。」

 「そうかい、じゃあ心おきなく戦えるな。」

 「気をつけてねー」

 「ああ。」

 そう言って彼・・・・・・・佐々木 一斗は機械の鎧を纏い始める。

 「なぁ、ここは自動じゃねーのか?」

 「しょうがないだろ。試験機なんだから。」

 「........................................」











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 「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 ズバッ! ドカァァァァァァァン!


 皆さんこんにちは現在ミサイルを薙刀で迎撃中の佐々木 一斗だよ!
 まぁ、今回は珍しくシリアスみたい何で雑談は早めに切り上げるけどな。

 『一時の方向に35発。』

 「わーってら!」

 無機質な機械の合成音を聞きながら薙刀を振るう俺。
 正直言って超やべぇ。このままだといくら俺でも数の暴力に負ける。

 『更に五時の方向から15発。』

 「チッ!」

 俺は一旦、薙刀を背中に仕舞い。軍用アサルトライフルM16を二挺粒子転送して手元に持ってくる。

 「・・・・・・・・・・・・・・」

 M16をフルオートで撃ちまくる。だがそれでも追い付かない。

 「大佐!」

 通信の電源を入れる。

 『何?』

 「ミサイル迎撃システムの方はどうなってんだ!」

 『駄目だ。何処のハッカーかは知らねぇが完全にハックされてる』
     
     くそったれめ!
 「イーヨ デ ラ チンガータ!」

 こう言う時に限って昔習ったスペイン語が出る。

 『スペイン語はよくわからないけど、それを言った口でママにキスしちゃいけないな。どうした。』

 「流石に多すぎる。俺一人じゃ多分無理だ。」

 『そうか。増援を送りたいところだけど生憎、此方も今手を離せない状況でね。』

 「まぁ、期待しちゃいないけどね。」

 そう言って通信を切る。

 「まっ気軽に行こうよ。」

 ウェスカーもイワン二体を相手にして楽勝だったんだ。それに比べりゃ楽なもんだろ?

 「いくぜ!」

 俺はM16を捨て、ガトリングガンを背中に背負う弾装ごと粒子転送。

 「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 ダララララララララララララララララララララララン!

 ガトリングガンの特徴的な連射音が耳に響く。

 ドカァアァァァン! ドカァアァァァン!

 ミサイルが次々に撃ち落とされて行く。

 「イャャヤヤャャャャャャハッァァァァ!最高だぜ!」

 ダンダンダンダンダンダンダン!

 更に撃ちまくる。本来なら固定砲台やヘリ使われる強力な弾丸がミサイルに次々に命中し、爆散していく。

 「ゲハハハハハハハハハ!」

 思わずガトリングマジニみたいな笑い方をしてしまう。いやー、愉しいねぇ。

 ダララララララララ・・・カチッ!「え?」

 何か変な音がしたかと思うと弾丸の嵐が止む。
 
 「あれ?あれ!」

 弾が切れた訳でも無いのに弾丸が発射されない。

 (嘘だろおい!弾詰まりかよ!大佐のやろぉぉぉぉぉぉ!)

 そうこう考えるうちにミサイルの一つが市街地の方へ。

 「やべっ!」

 ヒュゥゥゥウゥゥゥゥゥゥと空気を切り裂く素早い音を立てながらビルの一つに・・・・・

 ズバッ! ドカァアァァァン!

 「え?」

 突然ミサイルが切り裂かれ、爆発する。 
 大佐の増援か?

 「おい!アンタ。助かったよ。」

 「・・・・・・・・・・・・・」

 無視っすか。結構ショックだな。まぁ、でも全身緑色の装甲に身を包み変音機で声を変えた不審者に声掛けられて答える方がおかしいか。

 「まあいいや。アンタもミサイルを迎撃しに来たのか?」

 「(コクッ)」

 「なら、味方だ!」

 その先のその白い奴の動きは凄まじかった。
 刀一本で残りの飛んできたミサイル数千発(俺が叩き潰したのは数百発)全てを叩き切った。
 いや、すげーの何のってまるでサイボーグ○者みたいだったぜ。
 その後、ミサイルを全て撃墜し終えた、そいつは後から来た戦闘機やら戦艦やらをその圧倒的機動性で”乗ってる奴を殺さず”に全て落とした。
 それが終わると彼女(体格から恐らく女性)は夕焼けと共に煙の用に消えて行った。
 これが後に『緑の怪人、白騎士事件』と呼ばれる事件を俺から見た出来事である。(ちなみに緑の怪人は俺で白い奴の方が白騎士。もっとましな名前はナカッタンカイ!)
 

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 緑の怪人、白騎士事件から世界は大きく変わった。
 何でもこの白騎士って言うのが宇宙活動を想定したまるちうんたらかんたらスーツとか言って通称ISと言うらしい。 
 まぁ俺に言わせりゃ宇宙に飛び出すとか綺麗事ほざいててもこれは兵器だ。
 最初は宇宙進出を目指してはいたが一行に進まず、結果スペックをもて余したISは兵器へと姿を変えた。
 だが、これには兵器としての重大な欠陥を抱えていた。

   ISは女にしか使えない。

 そう、何故かこのISとか言う起動兵器は女にしか反応しない。
 まるで男じゃん(笑)なーんて言えたのは昨日までの話。
 ISの凄さと言うのは既に白騎士が証明しているため、各国は必死になって優秀なIS操縦者をさがした。
 そしてIS操縦者は原則女だけ。
 各国は女性優遇政策を次々に作り初めた。 
 すると自然に女性優遇社会になるのは世の情けと言うか当たり前。
 そうなるともう止まらない。
 段々、世の中は女の方が偉い=女尊男卑と言った風潮に染まっていった。

 


   そんな中、物語は始まる。

  様々な者達の思惑を受けながら。












 しっかしあの白い奴の動き方どっかで見たことあるんだけどなぁー。
 何処だっけ?

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