第二話目 恋。それは、人を変えるもの! by風紀
「はぁ」
思わず溜め息が出る。
今日の仕事を全て終らせた。私こと、宮本 風紀である。
私の仕事は死神である。
何いってんだこいつ早く病院に電話しないと。
なんて思った方は待ってほしい、私は正真証明、死神である。
まぁ、だからと言って人の命を刈り取る訳では無い。
私達の仕事は、道に迷わないよう道を記すだけ。
最終的にどうするかはその魂が決めることである。
そのまま消えるのも然り
・・・・・・
消えずにそういうものになるのも然り
違う世界に行くのも然り
そう、転生である。私の今日の仕事だ。
弟のイタズラにより数時間前、二人もの人間が死んでしまったのである。私はその事を保護者としての責任で349年自宅謹慎(と言う名の休暇)を受け、私は謹慎前の最後の仕事としてこの二人を転生させた。
しかし、本当に疲れた。誰かを転生させるのってホント体力つかうわね。
「だけど、彼に会えたのは嬉しかったわね。」
彼、佐々木 一斗の事である。
本当に唐突ですまないが、私は彼の事が好きだ。限りない位に。
何故?と聞かれると話を三年程前に戻さないといけない。
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三年前
私は一時期ある男性の夢を見続けていた。
夢の内容は正直、他愛も無いことだが大事なのはその相手である。
仕事で見かけたのだが、暇さえ有れば彼の事を考たり。料理をするときもこんなのを作れば彼は喜んでくれるだろうか等。まぁ、彼の事が頭から離れなかったと言うことだ。
あるとき、突拍子もなくこれが恋と気ずけたのだが、仕事が忙しかったため彼に会うことは出来なかった。だから、私はずっと彼の事を見ていた。
三年間ずっと、ずっと。
そして、今日やっと会えた。私の思い人に。
彼は転生してしまったが。
不幸か吉か私には349年の自宅謹慎(と言う名の休暇)がある。この間に私
はきっとこの恋を成就さしてみせる!
宮本 風紀 頑張ります!