小説『黄泉路への案内人』
作者:楽一()

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第二話


 あれから数年後

 はやてが作った部隊【機動六課】が本格的に動き始めた。

 部隊構成員ははやてを中心になのは、フェイトを分隊長。副隊長にシグナム、ヴィータを置いた。フォワード陣も未来有望な若者。子供が入っていたが何とも言えないな。

は『で、葵君の部隊からも何人かほしいんやけど・・・・』

葵「あほなことを抜かすな。こっちもいろいろと忙しいんだ。むしろこっちがほしいんだ」

 【不の者】に加わってガジェットがさらに追加。現在その両面を倒していかねばならなくなっており陸、白両方は猫の手でも借りたい状況だ。

は『そこを何とか!』

 そういってはやては拝むように頼んできたが、こちらもぎりぎりだしな・・・

―ピピピッ ピピピッ

葵「すまん。通信が入った。後で連絡を入れる」

は『・・・はぁ〜い』

 そういってはやては渋りながら通信を切り、かかってきた通信を取るとそこに映っていたのは、

葵「久しぶりですねミゼット議長」

ミ『えぇ、久しぶりね。でも今は二人っきりなのだからその呼び方は止めない?』

葵「・・・・わかった。義母さん」

ミ『えぇ♪』

 本局統幕幕僚議長ミゼット・クローベル。伝説の三提督と名高き英雄で上司にも当たる。そして私に命令できる三人のうちの一人。で、なぜ私がそのえらい方を義母と呼んでいるかというと何かと会うたびに「義母と呼んでくれないかしら?」と、すごい笑みで、最終的に呼ぶまで部屋から出してくれなかったことがある。それからかな・・・・。

葵「御用件は? 何も無くただ談笑するためというわけではなさそうですが」

ミ『あら? 少しぐらいはいいのでは?』

葵「・・・御用件は?」

ミ『つれないわね。えっと一応六課のバックにあなたの名前を借りたわ。でも一応公表前だから極秘裏に進めているわ。当然はやてちゃんも知らないわ』

葵「左様で。それだけではなさそうですね。大方私を命令で六課に出向とでも?」

ミ『あら? 分かっちゃった?』

・・・・マジか。

ミ『あと、孤狐ちゃんとヴェルちゃんもね』

葵「部隊はどうするんですか!?」

ミ『その辺はぬかりないわ。ティーダ君と、ゼスト君に任せるわ。後あなたも時々戻っていいわよ』

葵「拒否権はなさそうですね」

ミ『えぇ』

・・・・もういいや。でもこれだけは、

葵「後理由はやはり」

ミ『・・・えぇ【不の者】よ』

葵「レリックとの関連性があると?」

ミ『そう。そのためにあなた達を派遣するのも理由の一つよ』

葵「分かりました。で、内容は?」

ミ『主にヴェルちゃんと孤狐ちゃんは各分隊長、副隊長の補佐。あなたは部隊長であるはやてちゃんを鍛えてあげて』

葵「了解。でははやてには私の方から伝えておきます」

ミ『えぇ。よろしく』

 そういって通信が切れた。はぁ・・・・

葵「あ、はやて?」

は『葵君!? どないしたんこの数分間で!?』

葵「え? なにって?」

は『えらいやつれとるよ!? ありとあらゆる生気を吸い取られたがごとく!』

葵「まぁ、日々の疲れがいその数分前に出たんだ。でだ、さっきの話だが」 

は『う、うん』

葵「三人派遣することになった」

は『ほ、ほんま!? さ、三人も!?』

葵「ただ、部隊の引き継ぎなどもあるから遅れる形になる。それでもいいか?」

は『か、かまんよ!! ありがとな、葵君!!』

 その時私は思わなかっただろう。この返事が始まりの鐘を告げる瞬間だとは。人はそれを何と思うのだろう。

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