小説『黄泉路への案内人』
作者:楽一()

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第八話


は「なぁ葵君」

葵「なんだ?」

 現在私達神無月御一行はある場所に来ています。

は「私ら眼おかしくなったんやろか?」

葵「なぜ?」

は「だって目の前にある建物一般人はいれんやろ!?」

葵「あぁ。大丈夫大丈夫」

 そう。私達が今いる場所は。

は「首相官邸やで!?」

 です。

警察「止まりなさい!」

葵「あぁどうも。守衛さん」

警察「え・・・へ、陛下!?」

は「顔パス!?」

 で、その後、案内の元ある場所に来た。

な「・・・ふぇ、フェイトちゃん。わたしドキドキしてきたよ!?」

フェ「だ、大丈夫。葵もいるし」

エリ「あ、あの、ここっていったいどこなんですか?」

キャ「豪華なお家ですけど?」

ルー「・・・・すごい」

 そして、これを知らない子供三人。

ドゥーエ「調度品もかなり一級品よ!?」

ノーヴェ「こんな壺が?」

ウェ「それにこんな絵もっすか?」

クァ「あら、ノーヴェちゃんにウェンディちゃん。あなた達が持ってるその壺と絵多分数億単位よ?」

二人「え!?」

 そしてここにおかれてる価値を知らなかった全員がその額を聞いた瞬間距離を保った。

アリ「え、えっとね。ここは首相官邸って言うの。で、この国、日本国のトップである内閣総理大臣って言う人がいる場所」

三人「・・・えぇええええええ!?」

孤「で、そこを葵は顔パス」

ヴィヴィオ「パパすごい!」

リイン「もう葵パパは何でもアリですね!」

葵「いや。あれができるのはあの人が任期の間だけだから」

全員「任期?」

孤「いやいや。今の言葉で分かろう・・・!? この気配は・・・まさか!?」

 そう言って孤狐は執務室の扉を思いっきり空けた。

ギ「孤狐さん!?」

カ「ら、乱暴すぎますよ!?」

ティア「あぁやっちゃ「お母さん!?」ええ!?」

 執務室の中には一人は老婆(バカテスの学園長みたいな感じ)と孤狐の髪を金色にし、服を巫女服にきがえさせ、もう少し大人にした感じの女性が一人。

葵「おや。宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)様もおこしですか」

時雨「あら。葵君。私のことは時雨でよろしいのに」

 彼女の名前は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。本名は時雨。孤狐の母親であり、伏見稲荷の祭神でもある。

雷「あ、葵か!?」

葵「はい。久しぶりです。義母さん」

全員(孤狐を除く)「えぇええええ!?」

雷「おや。あんた何も説明してないのかい?」

葵「あぁ。そうだったな。こちら桂木雷導はfamily全員の義母だ。あの後、S.L.P.の実態を知って全員の保護者になってもらったんだ」

セッテ「納得です」

ディエチ「義母・・・ということは」

オットー「僕達にとってのお母さん?」

雷「ほぉ。ということは竜也の報告に合った妻と愛人というのはあんた達かい?」

全員「は、はいお母さん!」

雷「ふむふむ」

 雷導はまるで品定めをするように全員を見て、

雷「ふむ。全員しっかり者だね。一人だと危ういもんもあるけど、全員だと問題ない。まぁ葵を一人の妻で支えようなんて考えが危ないんだけどね」

ディード「では認めてくださるんですか!?」

雷「認めるも認めないもあたしゃ別に反対はしないよ。息子が立派になって結婚してくれりゃそれで満足だしね。一度は死別したけどもう一度こう出会えたしそれで満足だよ」

 そう言って高笑いする我が母。

葵「しかし相変わらずですね。あいつらはどうなっているんですか?」

雷「皆仕事をやってるよ」

時雨「そうね。私達のところでも活躍していますし」

 すると、雷導はヴィヴィオ達に気付き、

雷「あんたらが、葵の娘達かい?」

イク「は、はい」

コ「長女のコロナです」

リオ「次女のリオ」

ヴィヴィオ「三女のヴィヴィです!」

翼「四女翼だ」

イク「五女イクスです。よろしくお願いします」

 五人を見終えると、

雷「はやいねぇ〜。もう五人の娘も作ったのかい。いやぁ〜お盛ん、お盛ん」

葵「・・・わざといってますよね?」

 年齢を考えれば一目瞭然である。ざっと単純計算したら中学生時代に子供を産んだことになる。そんなことは私でもしない!

イク「えっと、これには色々とありまして」

雷「無理してしゃべらなくてもいいよ。葵のことだ。どうせわけありなことぐらい分かる。でも今はれっきとした【神無月葵】の娘ただろ?」

娘達「はい!」

雷「元気な娘たちじゃないか」

葵「私にはもったいないぐらいのね。だが、自慢の娘たちだ」

 そういうと、娘達は顔を真っ赤にし、「お父さんの自慢の娘・・・///」などといっていた。

 ちなみにそのあとの奥様方が、

ア「わたし達も自慢の妻よね!?」

す「そうだよね葵君!?」

 などと迫ってきた。その光景を見て、雷導は大爆笑だった。


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