小説『黄泉路への案内人』
作者:楽一()

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第一五話


シュ「―――以上が今回の作戦です」

 作戦内容は全力でU-Dを足止めしてほしい。そのすきにシュテルが制御プログラムを打ち込む。いたってシンプルな作戦だ。

アリア「でもあれを足止めってきつくないかい?」

ク「否定できない。それに全力で持っても20秒が限界だ」

 ふむ。

は「ちょっとええか?」

ディ「なんだ大烏」

は「か、カラス!? 私の名前は神無月はやてや!!」

は(子)「え? 八神やなくて?」

葵「あ?! しまった」

ヴィヴィオ「うん。はやてママは葵パパと結婚してるよ」

 ・・・・未来開示。あぁ、これ結構やばいぞ!?

は(子)「な、なんやて!?」

 その後未来のことをちょくちょくばらしていく。あぁ、これってかなりまずいんじゃ・・・とりあえず。

葵「リンディ提督。申し訳ないがコンピューターを貸してもらえないか?」

リンディ「え? あ、はい。どうぞ」

 了承をもらえたからいいか。そう思いコンソールを叩いて行く。

エ「は、速すぎる・・・」

ク「・・・・えぇ」

 エイミィは呆然となり、クロノはもうあきれるしかなかった。

葵「お。つながった」

 そういってつなげた先は、

貞『なんじゃい。葵?』

葵「どうも。貞永様」

貞『本と久しいな。うん? お前さんはまたロリ「予定変更。召喚!!」ふぇ!? ま、待て冗談じゃ!!』


SIDEリンディ


 彼に、あれ? でも彼は一応平行世界で局の総統。かなり上の上司じゃ「あぁ。気にしなくて結構ですよ。私もそういうの嫌いなんで」

リンディ「こ、声に出てました?」

葵「いえいえ。そういう表情をしてたので」

リンディ「わ、分かりました。では神無月・・・では他の方とかぶりますので葵さんで?」

葵「えぇ。それで」

と、改めて彼にコンソールを渡すとものすごい勢いで叩いて行く。すると、そこに現れたのはかなり高齢の老人。だが、その遺構はすさまじいモノがあった。

老人『なんじゃい。葵?』

葵「どうも。貞永様」

 どうやら彼は貞永というらしい。

貞『ほんと久しいな。うん?』

 すると貞永三は葵さんの後ろのなのはさんたちやシュテルさんたちを見て、

貞『お前さんはまたロリ「予定変更。召喚!!」ふぇ!? ま、待て冗談じゃ!!』

 葵さんがそう言うと、足元に白い見たこともない魔法陣が現れ、そこら、

貞「ま、待て葵!? は、話せばわかる!? な? な!?」

葵「問答・・・無用!!!」

 彼が取りだしたのは・・・フライパン!?

貞「ふぉっ!? ま、まて!? ほんとに冗dゲブファラ!?」

 え? フライパンでぶっただけで何で数メートルも飛ぶの!?

アイン「はぁ。貞永殿も学ばないな」

ヴェ「全くだ」

は「まぁ、しゃあないやろ」

リイン「ですです」

ヴィヴィオ「まぁ、貞永おじいちゃんだから」

アインハルト「そうですね」

トーマ「仕方ないよ」

リリィ「えぇ!? そ、そうなの!?」

 え!? あなた達はなんでそんなに平然としているんですか!? リリィさんの反応が正しいですよね!? こちらの子供たちは抱き合って震えてますよ!?

シ「と、止めなくていいのですか?」

は「ん? あぁ、こっちのシグナムか? 大丈夫大丈夫。今回どんなフライパンつかっとるか知らんけどあの非常識フライパンなら大丈夫やろ」

アルフ「ひ、非常識?」

は「うん。確かダイナマイトを爆破させても耐えるフライパン、トマホークを打っても耐えるフライパン、SLBすら耐えるフライパン。などなど」

な「にゃ!? フライパンが!?」

フェ「・・・・一個ほしいかも」

ヴィ「あたしも後で一個もらおう」

シ「そうだな。それは一個ほしい」

リインフォース「そうだな。後で入手ルートを教えてもらおう」

 そうね。私も一個ほしいわ。

葵「さぁ。これが今回のフライパン! トリプルブレイカーすらも跳ね返すフライパンだ!!」

な・フェ・は(子)「あれを!!!!?」

 トリプルブレイカーってあの暴走隊を撃破したあの!?

―――ガギゴチュ

 ・・・・今絶対に発生してはいけない音が発生したような。前半2文字は一万歩譲ってOKだろ。でも後半は・・・。

葵「ふぅ。すっきりした♪」

 すると彼は満面の笑みんでこちらに戻ってきた。あの貞永というお爺さんを引きずりながら。

シュ「あ、あの、な、何故その御爺さんを呼んだんですか?」

 あぁ。恐いのね。軽く震えてるわよ。顔も青し。でも私も多分彼女のような表情なのよね。というか葵さん。その左ほほについた赤い・・・いえなんでもない。そう私は何も見てない。

葵「ん? あぁ、そうだった。ホレ起きろ」

―――ゲシ、ゲシ、ゲシゲシ

 そういって彼は御爺さんをける。止めて。彼のHPはもう0よ!?

貞「・・・ふふっ。まだ、まだ死なんよ。この世に可愛いおなごがいる限り!!」

葵「その変態癖やめい! あんたは神之宮を名乗る時の神なんだから!!」

平行世界組「神様!?」

貞「そうじゃよ? およ? ヴィヴィオちゃんにトーマよ。大きくなったの。いつの間にか知らんが」

ヴィヴィオ「うん!」

トーマ「あ、はい」

貞「それにしてもトーマよ」

トーマ「?」

貞「お前まで裏切るか!? 彼女なんぞ作りおって!! それもこんな別嬪さんなんぞ! なんと、なんとけし―――ゲフンゲフン。うらやましい!!」

リリィ「か!? かかかかか彼女?!」

トーマ「ちょ!? じょ、貞永さん!?」

葵「黙らんか!」

――ゴギッ

貞「ぐえっ」

葵「そのことで少し話があるんだ」

貞「ん?」

 え!? ちょ。復活早い!?

 そうすると、彼は今までの経緯を話すと。

貞「なるほど。なら問題は無いじゃろ」

は「え!? で、でもそれで未来が変わったりは!?」

貞「それが行われるとすればヴィヴィオちゃんたちとトーマ達が葵たちの知らない情報を与えたときじゃろ。葵たちが別に【葵達がいた世界】の話をしても問題は無い。影響は全く【こっちの世界】では起こらんよ」

シュ「何でですか?」

貞「まず一つ。お前さんらの世界で防衛プログラムはどうなった?」

な「え? 防衛プログラムは・・・・」

は(子)「・・・・・破壊した」

葵「なるほど。もうこの時点で変わってるのか」

フェ「え?」

 どういう意味かしら?

リンディ「変わってるというのは?」

葵「ヴェル。彼女が闇の書の防衛プログラムだ」

ク「!? バカな!? なら彼女は助かっているというのか!?」

ヴェ「えぇ。葵様に助けていただきました。また、アインも」

リインフォース「!?」

 すると、八神さんが、

は(子)「え? じゃ、そ、そっちのリインフォースは助かっとるん?」

葵「あぁ。実際あれから十数年たってもこの通り元気だしな。そっちは違うのか?」

リインフォース「後一年で消滅。といったところか」

貞「まぁ、それも違うところじゃろ。それに大きい違いは葵がいないということじゃろ」

シャ「でも大筋は一緒じゃないんですか? これから彼らが介入することによって未来とかかわる恐れもありますし」

貞「んなあほな。これから起こること、葵がくること、そして、今まで起きたことはすでに世界から見たら全て【予定通り】なんじゃよ」

葵「つまり私たちは世界の敷いたレールの上を歩いていると?」

貞「そうじゃな。じゃからここで葵が【葵がいる世界】の未来の話をしようが、しまいがそれはあくまでも【葵がいる世界】のことじゃ。こっちの世界から見ればまったく別世界の話であるし、こっちの世界から見てもこれから起こることなんぞ全て予定通りなんじゃよ」

 な、何ともスケールの大きい話ね。

貞「ま、そういうことじゃ。それだけか?」

葵「今のところはね。ん? どうした八神?」

 葵さんの目の前には八神さんがいた。

は(子)「あ、葵さんお願いがあります」

葵「ん?」

は(子)「リインフォースを助けてください! お礼に何でもしますから! だから、だからお願いします!!」

 彼女の言葉に全員が目を丸くした。

葵「・・・リインフォース。君の体は持って一年といったな」

リインフォース「あ、あぁ」

葵「そうか。それは最短でか?」

リインフォース「そうなるな」

葵「分かった。では、八神」

は(子)「・・・・・」

葵「君の要望は聞き入れよう」

は(子)「ほ、ホンマか!?」

葵「ただし。条件としてこの戦いが終了後にそれは行う。あと、報酬はそうだな。うん。君の料理ということで手を打とう」

は(子)「え? そ、そんなんでええん!? ほら、もっとか、からd「止めてくれ。それ以上言うと私の命が後ろの三人に消される」え? ・・・あぁ。そ、そやな。ごめん」

 あぁ。あれだけ殺気を向けていたら視線だけで彼を射殺できるかも。

葵「それに平行世界のリインフォースとはいえ彼女が君のもとからいなくなるのはつらいだろう。君も、彼女も。たがいに幸せに居るために、たがいが笑いあえるために手を貸そう」

は(子)「!! あ、ありがとうございます!」

 彼女は泣きながら、でも笑顔でお礼を何度も彼に言っていた。


SIDEout

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