小説『黄泉路への案内人』
作者:楽一()

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第一六話


 さて、私たちが今どこにいるかって? 場所は私の心の中です。
 
 簡単に言ってしまえば某子供先生のあの別荘だと思ってください。By 作者

「(今変な声が・・・まぁいいか)心の鍵よ、我が心の門を開け」

 そういって地面に鍵を落とすと吸い込まれるように鍵が沈み波紋が広がった。それと同時に目の前に大きな扉が出てくる。

「では、参ろうか」

「は〜い」

「久しぶりだな」

「・・・・・・」

 リニスは唖然としていたが、とりあえず意識がすぐに戻り後をついてきた。

 そして、

「すごい、きれいです」

 そう。そこにあったのは一面桜。そして、その奥にある平安時代の公家屋敷のような作りの屋敷が一つあった。

「これが、葵様の心の世界・・・・」

「ここでの一日は外では一時間と時間。変更も軽くでるから、調べ物をするときは便利なんだ」

「へ、へぇ(もはや何でもありですね)」

 今リニスからなんか変な声が聞こえましたが、まぁ気にしない。

「他にはどんな場所があるんですか?」

「ん〜。イメージすれば大体は可能かな。後はそれを固定、安定化すれば出来上がりだ。まぁ、代表例であれば戦闘訓練地の火山、海、豪雪地帯、山岳、平原などなどだ」

「そ、そうなんですか。でもあの屋敷に調べ物をする図書室でもあるんですか?」

「あぁ。あそこは寝泊まりする場所専用だ。見えるか? あそこの塔が本を調べる場所だ」

「あ、あそこですか!?」

 そう。塔とは雲も突き抜けるほど天高くそびえたつ塔。通称図書天国とまぁ、精霊皇が命名した。

「では、移動魔法でいきますのでつかまってください」

 そういってみんながつかまったのを確認すると、移動し、あっという間に塔へ。

 その後は徹底的に本を調べたが、該当するものはなく、

「どうするかな」

 すると、ルミルが一冊の本を持ってきた。

「マスターこれなら」

「これは?」

「十二年前、ある学者が書いた神姫の可能背のレポートです」

「確かに。これならいけるかもしれない。これにかけてみますか」

「「はい!」」

 その後、ありとあらゆるケースを想定しエクスとルミルを使いそのレポートの内容通りで行ったり、多少改良したりして魔法を行使した。
 
 すると、以外にもこのレポートに書かれていることが正しいことが判明しプレシアを助ける手段を見つけた。

「あとは、安定化させるだけですね」

「あぁ」

 その後、心の扉をしまうときっちりこっち側では一時間しかたっていない。

「・・・本当にチートですね」

「まぁ、マスターはそれだけ苦労しているんですよ」

 それからまぁ後は練習に次ぐ練習で何とか安定させるために必死だった。はぁ、疲れた・・・

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