小説『黄泉路への案内人』
作者:楽一()

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第一八話


 もはや、ジュエルシードの反応がほぼ数日おきとなり、現在もその場所に向かって移動中。

「はぁ、のんびり過ごしたい」

 そう思ってしまうのも仕方がないと思いませんか?

「終わってるし。やっぱり」

 ついてみるとジュエルシードの封印は終わっており、たがいに談笑し合っていた。

「お疲れ。差し入れだ」

 そういって途中で買ってきたドーナツを二人と二匹に渡した。

「おっ! いいのかい!?」

「あぁ。全員の分を買ってきた。参加できなかった分のわびとして取っておいてくれ」

 そういって私は勝ってきた缶コーヒー(ブラック)を飲む。

「フェイト」

「うん? なに?」

「何かいいことでもあったか?」

「うん! えっと聞いて葵! 「ストップだ! 此処での戦闘は危険過ぎる!! 僕は時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ。詳しい事情を聞かせてもらおうか?」え!?」

「構うなフェイト。あいつはバカかあほだ。私たちは戦闘をしていない。つまり無関係だ。で、話というのは?」

 ただ談笑しているだけであり、ここにいる全員武器も何も持っていない。まぁ、バリアジャケットぐらいしか着ていないようだが。

「なっ!?」

「・・・あ、葵。時空管理局の執務官にそれは無いと思うよ?」

「私はその組織を知らない。無関係だ。それに間違いは「武器を下せと言うのが聞こえないのか!?」・・・・」

 そこのハラウオンだっけ? それに今はなのはとフェイトが再びデヴァイスを構えてくるが、これはお前がこちらに向けてデヴァイスを向けたせいでこちらの二人も向けたんだが? お前が下せばこちらもおろすだろうに。

「これは正当防衛だろ。それ以前にお前の言うことを聞く必要性はないと思うが?」

「なに!?」

「執務官とはなんだ? そんな役職聞いたこともない。ましてや時空管理局だ? そのような組織この日本には存在しない。よって我々日本に住む住人としては聞く必要性がないというわけだ。分かったか少年」

「黙れ! これ以上命令無視をすると言うのであれば公務執行妨害で逮捕するぞ!」

―――プチっ

 隣でなのはが何か言っているが聞こえない。今は奴をどのように葬り去るかが重要だ。

「人の話を聞かないどころか、自分の意見のみを言う愚か者・・・ましてや、こっちはフェイトが何か吉報を持ってきてそれを話そうとしてそれを邪魔する・・・・切れていいよな。あぁ切れよう。そうだ切れよう。よし、殺す」


SIDEなのは


「あ、葵君?」

「人の話を聞かないどころか、自分の意見のみを言う愚か者・・・ましてや、こっちはフェイトが何か吉報を持ってきてそれを話そうとしてそれを邪魔する・・・・切れていいよな。あぁ切れよう。そうだ切れよう。よし、殺す」

「あ、葵!?」

 ユーノ君もびっくりしているそりゃそうだろう。最後の言葉が・・・

「お、落ちついて葵、ね?」

「安心しろフェイト、あいつを海の藻屑にしたあとちゃんと話を聞くから。後これ。なのはもこれ」

 そういってフェイトちゃんと私に渡して来たのはあの【完全光り遮断! アイマスク!】

・・・あの子、大丈夫かな?

「さぁ、愉しい愉しい裁きの時間だ。フフフッフフフフフフフッ・・・・」

 すると、葵君は一瞬にしてその場から消えた。あ、まずい早く着けないと。そう思い急いでアイマスクをつける。

「なに!? どこだ!?」

 あの子も驚くよね。わたしも最初驚いたもん。で、多分後ろから、

「さぁ、海の藻屑となれ!!」

「ふ、フライパン!?」

 フェイトちゃんも驚いているけど葵君が持っているのはフライパン。以前いっていたけどあのフライパンの硬さはすごいと思うの。ダイナマイトにも耐えれるぐららしいから。フェイトちゃんは間に合わなかったのかなあアイマスクつけるの。・・・だったらあの光景みているかもなの

―ゴンッ

「・・・・うわぁ」

 アルフさんも思わず声を漏らすけど、すごくいい音がしたの。でも終わった「まだまだ!」え・・・
 終わったと思いアイマスクを外してしまった。

「オラッ!」

「・・・がはっ」

「燃えろ! 5000度の熱にも耐えるフライパンによる技! 煉獄炎」

 すると、フライパンが急に燃え始め、それであの子の身体を叩きつけるように・・・・

―ガンッ ドゴッガキッ ベシッ ゴチュ

「・・・・」

 そのまま、あの子は海へとまっさかさまに落ちていったの。大丈夫かな?

「安心しろ。運が良ければ生きている」

 葵君。すごくいい笑顔なの。というか、そのところどころについている赤いものは・・・・まさかね・・・


SIDE Out


「安心しろ。運が良ければ生きている」

 そう、運が良ければな。

 それにしてもすごいなこのフライパン。普通1000度ぐらいしか耐えられないのにその五倍も耐えた!

「ところでフェイト、何があったんだ?」

「え!? う、うん・・・じ、じつは・・・」

 先ほどとは違い若干顔が青が・・・というか、全員顔が青いぞ? どうした?

『いや、葵(君・あんた)のせいだから!』

「そうなのか? まぁいい。どうせ生きてるだろ・・・たぶん」

 その後フェイトの話に聞くと珍しくプレシアから褒められたそうだ。『さすが私の娘ね』と、昔のように優しく笑ってくれたらしい。あの矢が効いたのだろう。その時の内容がよっぽどうれしかったのかフェイトは終始笑顔だった。

「それは良かったな」

 そういってフェイトの頭をなでる。

「うん。君にはやはり笑顔が似合う」

「ふぇ///!?」

 そういってフェイトと話し合いが終わり、フェイトは時空管理局から増援がくるかもしれないということで早めに退散した。

「さて、なのは」

「なに? 葵君」

「私たち戻るとしよう。君の「ちょ、ちょっと待ってくれないかしら?」なんだ次は?」

 そういって声がした方を見ると、何やらモニターがあり、そこには一人の女性映っていた。


SIDEリンディ


 まさか、あのクロノをふ、フライパンであそこまで・・・・それにフライパンで戦った挙句に勝つなんて。

「か、艦長、フライパンってあんなにすごいものでしたっけ?」

 局員がそう思うのも仕方がない。私だって驚きを隠せないのだから。

「私たちも戻るとしよう」

 まずい! 今この時を逃すと!

「君の「ちょ、ちょっと待ってくれないかしら?」なんだ次は?」

 会話に割り込む形になったけど何とか間に合った。

「だれだ? あの屑の仲間か?」

 く、屑って。さすがに実の息子を屑呼ばわりされるときついわね。

「く、屑って…葵君」

 となりの女の子も若干引いている。まぁ、ああも堂々と人を屑呼ばわりする人はまずいないわよね。

「私は時空管理局提督、戦艦アースラの艦長リンディ・ハラオウンです。そこにいるクロノ・ハラオウンの上司であり母親でもあります。い、一応あの子は私の息子なの」

「左様で。で、ご用件は?」

「とりあえず、事情聴取をしたいのだけど。こちらにk「断る」え? どうして?」

「あ、葵君、どうして!?」

「時空管理局と今名乗りましたね。つまりあの屑と同じ組織。つまりいきなり攻撃される可能性がある」

「そ、それはあなた方が!」

「それにこちらは正当防衛だ。ここにいた連中の様子を見ていたか? ただ飲食をしていただけだ。デヴァイスを持ったのはあの屑がいきなり現れ、デヴァイスをこちらに突き付けたたことによる自己防衛手段だ。いきなり現れたら何をされるか分かったもんじゃない。それだけで武器を下せと言われても納得がいくか」

「・・・・そうね。ではどうしたら話し合いの席に座ってくれるかしら」

「明日は日曜だ。明日の13時ここに来ること。人数は貴様とあの屑、あと一人の計三人だ。こちらは私とこの子、そしてそこに要るフェレットの以上だ」
 
 そういって彼はあたりを見渡すと、

「後もう一つ言っておこう。この機械もすべて撤収させること」

 そういうと、彼は指を鳴らす。すると、

「か、艦長! サーチャーの一つが撃墜! 原因は不明です!」

 ど、どいうこと!? まさか!

「お分かりいただけただろうか。もし、後を追跡するようならこの機械同様君達もチリと化す覚悟あると見る」

 でも、こちらの座標を「ちなみにだ」え?

―シュンッ

 そこにあったのは、

「【バファ○ン】?」

「こちらの世界の薬だ。これで分かったたと思うが君達の場所はすでに特定しているのでね。下手な行動をするとどうなるかは・・・・分かるな?」

「・・・・」

 この子は本当に子供なの? 魔力は不明。さらにどんな魔法を使っているかも不明。まずいわね。

「では、私たちは失礼する」

 そういって画面上から彼は消えた。

「どうします!? 艦長!?」

「二人の追跡はやめましょう。本当に彼なら私たちを塵にするかもしれないしね」

 彼は絶対に敵に回してはいけない。本能的な何かが警鐘を鳴らし続けている。なんとしてもこちら側に引き込めないかしら。

-19-
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