小説『黄泉路への案内人』
作者:楽一()

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前書き
ViVid編はオフトレで終わらせたいと思います。あと、この次に入るIS編でちょっとアンケートを取りたいと思います。あとがきでその詳細を書きますのでご協力お願いします。
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第一五話


SIDEヴィヴィオ


 数日前の参観授業は無事終了。パパがアインハルトお姉ちゃんの参観日に突然訪問はさすがにみんな驚いたみたいだ。

 そしてヴィヴィオ達は今・・・・

リオ「今日も試験だよー! 大変だよー!」

コ「まぁ、仕方ないよ」

ヴィヴィオ「うん。でも、あぁなるまではやりたくない!」

 そういって視線をずらすと・・・・

星「雷華! そこまた違います!」

翼「そこの問題はこうするんだ。だから何でそれを入れようとする!?」

雷「ふにゅあぁああああああ!!!」

 と、悲鳴をあげている雷華。学年でもトップクラスの成績を収めている翼と星那が二対一で教えているけど、あれスパルタすぎるよ・・・。ヴィヴィオ達はまだ自分でも理解できるからいいけど、あれはヒドイ。

夜「ほれ。お前らもよそ見をせず最後の追い込みをせんか」

夕「? 美夜。ここはどうするのでしたっけ?」

イクス「これをこうして。ふむ。後は本番で凡ミスを防げれば」

 順番から言えば翼、星那、美夜が上位を争い、そこからはいつもバラバラだ。でも、トップ3と最下位だけはいつも固定なのだ。そう。最下位も。

翼「今回だけはお前にも頑張ってもらわないといけないんでな」

星「そうですね。今回だけはあなたにも頑張ってもらわないと・・・・でなければ私たちの夢が儚い物となります」

 そう。今回のテストは今までのテストとはまるで違うのだ。

 理由は二つ。一つは、

リオ「テストが終われば土日合わせて四日間の試験休み!」

コ「楽しい旅行だもんね!」

ヴィヴィオ「宿泊先も遊び場も、もう準備万端だって!」

娘たち「おぉ〜!!」

 今回はなのはママ、フェイトママの引率で、みんな一緒の良世界旅行!

 でも、それよりも大きいのが、

星「ですがそれよりも・・・」

翼「やはりあれだな」

夜「うむ。あれだ」

 あれとはなに? と聞かれたらこう答えよう。

夕「皆が平均点90点以上で・・・・」

イクス「父上にお願い事一つか〜」

 そう。これが原因で雷華は・・・・

雷「ここにこれをで、これがこうなって、あれ? この式はどうなるんだっけ? 美夜〜。これどうなる「なら私が教えよう」つ、翼!?」

 そして、再び、地獄へ・・・・。これの最大の難関は皆が平均90以上。つまり、一人でも欠ければそれでなし。だから、翼も星那も必死なんだよね。ヴィヴィオ達以上に必死だよアレ。

リオ「ご、ごほん!じゃ、じゃあ楽しい試験休みを笑顔で迎えるために! そして私たちのお願いのために目指せ百点満点!」

娘たち「オォー!」

雷「お、おぉ〜・・・・」


SIDEout

SIDE神無月家


フェ「エリオ、キャロ。そっちはどう?」

 そういってなのはと並んでフェイトが座り、目の前にはモニター越しに神無月家の長男、長女のエリオとキャロが映し出されていた。

エリ「はい。さっき無事引き継ぎが終わりました」

 どうやら今週末のことについて聞いているみたいだ。

キャ「予定通り週末からお休みです!」

 そして嬉しそうに報告するキャロ。

フェ「そう。良かった」

 なのはもうリンクしながら、

な「じゃあ予定通りになるんだね。春の大自然旅行ツアー&ルーテシアも一緒に皆でオフトレ」

エリ・キャ「「はい!」」

 そして、しばらく談笑しているとエリオが、

エリ「あ。そういえばお父さんはどうなるんですか?」

フェ「うん。参加するって。だから安心して」

キャ「はい!」

 なんだかんだいってエリオとキャロもお父さん大好きっ子でした。


SIDEout

SIDEナカジマ家


ウェ「みんなで旅行あたしも行きたかったッス〜〜〜〜!!」

 ナカジマ家からそんな咆哮じみた嘆きが聞こえた。その声の主は、

ウェ「ノーヴェとスバルだけってずるいっす〜〜〜!!!」

 ウェンディだ。彼女はまるで子供みたいに駄々をこねている。それをいつものこととディエチは御茶を飲み、チンクはケーキを食べていた。そして、それをうっとしいながらも、目の前のモニターを打ちながら、ノーヴェは。

ノーヴェ「あ〜っ、うっとしい!! あたしらだって遊びで行ってるんじゃねぇ。スバルはオフトレ、あたしはちびたちの引率だ」

 すると、ディエチはどこから取り出したのか分からないが、なにやら段ボールを人は子取り出した。

ディ「とか言って通販で水着とか、川遊びセットを買っていることをお姉ちゃんが知らないとでも?」

 いたずら心満載の笑顔でノーヴェに言うと、

チ「ほぉ〜そうだったのか」

 と、チンクも何気にそれに便乗するかのようににやにやとノーヴェの方を見る二人。

ノーヴェ「///!? ディエチ!? お前何人のを勝手に!?」

 顔を真っ赤にしながら段ボールを奪還。

ディ「いや、発送で―タに書いてあるし・・・。でも、まぁ良いんじゃない。ノーヴェはバイトも救助隊の研修も頑張っているし」

 それに同意するチンク。

ノーヴェ「だから遊びじゃねぇって」

 横から「いいな〜」といってしがみついてくるウェンディをはがそうと抵抗しながら答えていると、

チ「そういえば、あの子・・・最近葵の娘になったアインハルトも一緒か?」

ノーヴェ「あぁ。もうあのちびたちが誘う、というかもう決定済みだと思うけど」


SIDEout


トーレ「葵。これで最後だ」

 そういってトーレから受け取った書類に目を通し、

――ビリッ

 破り捨てる。

葵「はぁ〜・・・・何度言ったらわかるんだろうな。連中は」

 何にも考えていないからこんなふざけた額の設備投資金を要請できるんだろうな。少し考えろよ。本当に・・・。

クァ「最悪武力行使でもしますか〜?」

セッテ「その時は先陣をお任せください!」

 いやいや。それはまずいだろ。セッテ、お前も何気に乗るな。後先陣って・・・。

ドゥ「葵様。先ほどの書類は・・・では、これで終了ですね」

 そういって破り捨てられた書類を見て納得したようだ。あと、

葵「後はこちらで何とかするか。後仕事は無いか?」

トーレ「あぁ。後はこっちでできる書類だ。お前は久しぶりの休暇だろ。満喫して恋」

葵「あぁ。そうさせてもらう。お土産に何か買ってこよう」

 そういって、四人からいろいろな要望を聞いた。何でも最近あそこ、メガーヌ達が営む星限定、といっても彼女たちが作っているんだが人気のお菓子があるようだ。それを買ってきてほしいと。

 それを了承して私は家路についた。

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