小説『黄泉路への案内人』
作者:楽一()

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第一七話


SIDEヴィヴィオ


 無人世界カルナージにつくと、出迎えてくれたのはグランガイツ家の皆さん。

メ・ル「「いらっしゃ〜い♪」」

ゼ「よく来たな」

メガーヌさんに旦那さんのゼストさん、そして、

娘たち「ルール―(ルーちゃん・ルーテシア・ルーるん)!」

 二人の娘のルールーことルーテシア。

 パパとママ達はメガーヌさんにお世話になることを告げ、ヴィヴィオ達はルールーのことを紹介していると、

キャ・エリ「「おつかれさまです!」」

 そこにいたのは懐かしい顔。

葵「久しぶりだな。エリオ、キャロ」

エリ「はい! お久しぶりですお父さん!」

ノーヴェ「エリオ! お前待たせ伸びたんじゃないのか!」

 そういってノーヴェさんはお兄ちゃんの肩を小突く。

エリオ「え? そ、そうですか///」

 そういいながらてれるお兄ちゃん。そして、

キャ「わ、わたしも伸びましたよ! 1.5cm!」
 うん。1.5cmは大きいよね。わかるよその気持ち! でも、ヴィヴィオ達には明るい未来が待っている!

キャ「ヴィヴィオ? 今変なこと考えなかった?」

ヴィヴィオ「え?! そ、ソンナコトハナイデスヨ?」

 そして、アインハルトお姉ちゃんに二人を紹介。その際にルールーがキャロおねえちゃんで弄って遊んでいた。キャロおねえちゃんはルールーのおもちゃになってきてるね。

 また、ガリューが出てきてちょっとびっくりしたこととかありました。

 その後、ママたちは訓練に、そしてヴィヴィオ達とパパは川で遊ぶことになりました。


SIDEout

SIDEアインハルト


 あの後ルーテシアさんを含め皆と近くの川に泳ぎに来ました。

雷「やっほ〜〜〜〜〜〜〜! 僕が一番だ!!」

コ「あ! 雷華!」          

ヴィヴィオ「二人ともずるい!」

 そういって駆けて行く皆さん。

 でも、

アインハルト「あの、お父さん、ノーヴェさん。出来れば私は訓練の方を(ひそひそ)」

 その声にお父さんは、

葵「まぁ、あいつらと遊んでみろ。遊びから学ぶものもあるぞ」

ノーヴェ「葵の言うとおりだな。まぁ、準備運動だと思ってやってみろよ。でもな、あのちびたち水遊びは結構ハードだぞ」

 そういって意味深な笑みをする二人。それにみんなにも呼ばれたので、川に入って実際に遊んでみる。

 雷華の提案で向う岸まで競争することになった。競争が始まると、

アインハルト(――!? みんな速い!?)

 そして、しばらくの間みんなと川遊びをいろいろして気付いた。

アインハルト(みんな元気というか・・・元気すぎるというような)

 すると、ノーヴェさんと葵さんが来て、葵さんからタオルと、温かい飲み物を受け取る。

葵「どうだ? 実際あの子たちと遊んでみて」

アインハルト「体力には自信があったんですが・・・」

 すると、ノーヴェさんが、

ノーヴェ「見た限りじゃ、あんまり水の中の経験はないようだな。でも、それを考えると大したもんだ」

 隣にノーヴェさんが座り、さらに今までの経験を語ってくれた。救助隊に入って水中だと違った力が必要になるということ。

 お父さんからも補足を加えられた。

葵「まぁ、こんな機会もめったにないから面白い物を見せてあげよう」

ノーヴェ「? あぁ! あれか!」

 ノーヴェさんも何か思い当たる節があったのかすぐに、みんなにそれを実践するよう促した。

ノーヴェ「お前ら! 『水斬り』見せてくれ!」

アインハルト「水斬り?」

葵「ちょっとした遊びだ。だがこれもバカにはできない。これで打撃のチェックもできるからな」

 すると、横一列に並び、それぞれが水中から打撃を放つ。すると、自分の身長と同じか2,3倍の高さの前進しながら水柱が上がった。

ルー「アインハルトも格闘技やってるんでしょ? ためしにやってみたら?」

 ルーテシアさんに言われるまま、私も川に入りやってみる。

アインハルト(水中の中じゃ大きな踏み込みは使えない)

 ゆっくりと体をひねり、

アインハルト(抵抗の少ない体の回転の力でできるだけ柔らかく)
 そして、一撃を放つ。だが、

――ドパァアン

リオ「あはは・・・・天然のシャワーだね!」

翼「結構な高さがあったな」

ヴィヴィオ「うん! 5メートルぐらいはあったんじゃないのかな!」

アインハルト「・・・・あれ?」

 確かに水柱は高かった。でも、前に進むことは無かった。

 すると、ノーヴェさんが、

ノーヴェ「お前のは初速が速すぎるんだよ」

 そういってゆっくりと構える。

ノーヴェ「初めはゆるっと脱力しと中はゆっくり。インパクトに向けて鋭く加速。これを素早くパワーを入れてやると」

――シュバァッ

 すると、彼女の水斬りは水底が見え、さらに高さも今までみんなが放った水斬りの比ではなかった。

ノーヴェ「こうなる。でもまぁ、葵兄の方がすごいけどな」

アインハルト「え?」

星「そうですね。久しぶりに見たいですね」

雷「パパのはすごいだんぞ!」

葵「それほどではないと思うが?」

アインハルト(・・・・見てみたいかも)

 その視線に気づいたのか川の中に入ってきて、

葵「私のは独特だからな」
 そういうと、お父さんも拳で放つみたいだけど、皆と違って水面上からじゃないみたいだ。見た感じノーヴェさんのけりと同じ水中から手刀で放つみたいだ。

 そして、

葵「・・・・ハッ!」

――ズッパァアアアアアアアン!!

 お父さんが放った一撃は、かるく20メートル進んだ。その上がった水柱はノーヴェさんのもしのぐほどだった。

 その後しばらく水斬りの練習を行った。

 そして、昼食の時間まで練習を行った結果身体が震えるほどしてしまった。

 まぁ、その分お徳もありました。ひな鳥のようにお父さんからご飯を「あーん」してもらいました。恥ずかしかったですけど幸せな一時でした。


SIDEout

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