小説『黄泉路への案内人』
作者:楽一()

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第一八話


SIDEヴィヴィオ


 あの後、パパとママたちの模擬戦を見た後、なのはママとフェイトママ、葵パパとエリオお兄ちゃんを除くママたちと皆でルーお手製のお風呂に来ています。

 そして、それを見た第一声を上げたのが、

雷「おっきぃ〜〜〜〜〜! 広いぃいい!!!」

 こんな大声をあげても周りに人がいないので迷惑にならないのが良いよね。

ティ「あぁ〜〜〜〜すごいいいお湯♪」

キャ「本当ですね♪」

 キャロお姉ちゃんとティアナママはお風呂に入ってご満悦。ノーヴェとスバルは身体にお湯を流してお風呂に入っていった。

ルー「あっちの岩造りのところが熱〜いお湯ね」

 そういって指差した場所はこれまた立派な大きなお風呂でした。

リオ「わ〜い! 熱いの大好き!」

ルー「で、むこうの滝湯はぬるめだからのんびりできるよ」

娘たち「滝湯!?」

ルー「新しく作ってみたんだけど結構おしゃれじゃない♪」

 すると、雷華が、

雷「見てみて! 武者修行する僕!」

 そういって定番とでも言うべきなのかな? 滝に撃たれながら何かを唱える雷華。

夕「楽しそう!」

 そういって夕璃も雷華に続く。

 まるでレジャー施設の温水プール見たい中奈字ではしゃぐヴィヴィオ達でした。


SIDEout

SIDEルーテシア


ルー「湯加減はどう?」

 私はノーヴェとスバルがいる場所にお邪魔していた。

ス「もぉ〜さいこう!」

 スバルは背伸びをいっぱいにして本当に気持ちよさそうにしていた。

ノーヴェ「まったく」

 それに同意するノーヴェ。

 ティアやキャロの場所にはガリュウがどうやら飲み物を配っているようだ。

ノーヴェ「しかし、あれだな。前来た時と比べてまたパワーアップしてねぇか?」

ルー「まぁね。設計デザインとか建設設備って楽しいんだよね。やってるとついつい時間忘れてお父さんに怒られちゃうんだよ。ま、この温泉のロッジの改築も趣味の範疇だけどね」

 そういって今回の設計図のディスプレイを見せると、

ス・ノーヴェ「「いやいやいやいやいや!!?」」

 スバルとノーヴェは明らかに驚愕の表情をして手を横に振って「不可能だよ!?」ともつけたしていた。いやねぇ〜。こんなもの本当にお遊びのレベルなんだけど。

ルー「ちなみに言っておくけど神無月家の設計も私がしたのよ」

ノーヴェ「マジでか!?」

ス「いま知ったよ!?」

 そして、スバルたちにそのことを伝えていると、

キャ「ふぇっ!?」

ティア「? どうかしたのキャロ?」

キャ「いえ、その、なんか柔らかいものにこう、もにょっとされたような・・・」

―――もにょ♪

キャ・ティア「!!!?」

 なんかあっちが騒がしいわね。

ティア「いる!? なんかいるッッ!!!」

キャ「何かぬるっとしたぁああ!!?」

 すると、二人がこっちに来てなんかお風呂の中で飼っていないと聞いてきた。でも、そんなモノ飼って無い。だってそんなの飼ってたら、

ルー「温泉に住むような珍しいペットがいたら真っ先に紹介してるわよ♪」

キャ・ティア((確かにそうだ!!!))

 と、納得したようだ。

 そうこうしているうちに、ヴィヴィオ達にも被害があったようだ。そのたびに悲鳴が上がっていた。それにつられる形で、

葵「おい。何か騒がしいが何かあったのか?」

 葵がタオル持参で持ってきた。それを各自に配り全員が着衣完了した。何気に準備いいね。というか、葵は裸なんていろんな意味で見慣れてない?

葵「それでも気になるから着ておけ」

 心が読まれただと!?

???「ガオォ―――――!」

 あれ? この声は確か・・・・

葵「あ・・・・リオがキレたか?」

ルー「え?」

 すると、水柱が上がったと同時に、

リオ「絶招炎雷砲!!」

 綺麗にリオのけりが犯人(セイン)に決まった。というか、やっぱり犯人はセインだったのね。

葵「おっと」

 そして、堕ちてくるセインを見事にキャッチする葵。

葵「セイン。おふざけがすぎるんじゃないのか?」

 そして、それを皮切りに各方面から言葉という名の攻撃が始まる。

 すると、葵の腕の中でジタバタと暴れ出したセインが、

セイン「なんだよ〜〜〜! ちょっと皆を楽しませようとしただけじゃんかよ〜〜〜! ちゃんと怪我させないように気をつけたっつーの!!! これでも聖王教会のシスターなんだぞ!!」

葵「シスターは普通そんなことしないと思うが?」

セイン「ぐさっ!?」

 あ、意外ときつい一言を・・・・

セイン「そ、それに、皆楽しそうにしているのにあたしだけ差し入れした羅帰るなんて切ないじゃんかよー!! それに!」

 すると、セインはスバルたちの方を見て、

セイン「自慢じゃないが! あたしはお前らほど精神的に大人じゃない!!」

葵・ス・ティア(((開き直った・・・・)))

ノーヴェ(ホント自慢じゃねぇ・・・・)

 その後、キャロの仲介によって皆にセインが謝り、今夜と明日の朝のご飯を作ることで一泊することを認める交渉を持ち込むと、

セイン「そ、そんなことでいいのか!!?」

ルー「えぇ、シスターシャッハになんとかいってみるわ。それに葵の方からもカリムに言っておいてね」

葵「分かった。私も少し羽を休めそうだな」

 そういって風呂場から葵は退室した。

 その後、リオの変換資質についてちょっと話すと葵と契約する前から両方の変換資質を持っていたらしい。その時葵の訓練で両方を制御することが出来たみたいだ。

 そして、話題は明日の陸戦試合に。

 やっぱりちびっこたちは負けないよう頑張るみたいだ。


SIDEout

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