小説『黄泉路への案内人』
作者:楽一()

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第九話

―海鳴大学病院

今日ははやての定期検診のため、石田先生の元へ訪れている。

石「シグナムさん シャマルさん・・・ちょっといいかしら?」

石田先生から二人に話しがあるそうだ 。

なんだ?


SIDEシグナム


シ「命の危険!?」

石「ええ。はやてちゃんの足は原因不明の麻痺だとお伝えしましたが、この半年で麻痺が少しづつ上に進んでいるんです。この二ヶ月は特に・・・このままでは内臓機能の麻痺に発展する危険性があるんです・・・」




シ「何故! 何故気付かなかった!!」

シャ「ごめんっ、ごめんなさいっ・・・私っ」

シ「お前にじゃない・・・自分に言っている」

そう 主はやての麻痺は病気などではなく【闇の書】の呪い・・・

 主はやてが生まれた時から共に有った【闇の書】は、主の身体と密接に繋がっていた。
抑圧された強大な魔力はリンカーコアがな主の身体を蝕み、健全な肉体機能どころか生命活動さえ阻害していた。そして、主が第一の覚醒を迎えたことでそれは加速した 。
それは四人の活動を維持するためごく僅かとはいえ主の魔力を使用している事も無関係とは言えないはずだった。




私はヴィータやザフィーラに現在の主の状態を話した…

ヴィ「・・・・なきゃ、はやてを 助けなきゃ!! シャマル、シャマルは治療系得意なんだろ!そんな病気くらい治せよ!」

シャ「ごめんなさい・・・私の力じゃどうにもならないの・・・」

ヴィ「なんでだ…なんでなんだよっ! うっううぅ・・・」

ザ「・・・シグナム」

・・・解っているザフィーラ

シ「我らに出来る事はあまりに少ない…だが」

このまま主を見殺しにする訳にはいかない!


SIDE Out

SIDEヴォルケンズ


―深夜・あるビルの屋上

シ「主の身体を蝕んでいるのは 闇の書の呪い・・・」

シャ「はやてちゃんが闇の書の主として真の覚醒を果たせば!」

ザ「我らの主の病は消える…少なくとも進みは止まる!」

ヴィ「はやての未来を血で汚したくはしたくないから人殺しはしない…だけど、それ以外なら何だってする!!」

・・・申し訳ありません我らが主・・・ただ1度だけ あなたとの誓いを破ります。

シ「我らの不義理をお許し下さい!」


SIDE Out


葵「・・・石田先生の話で聞いて少し闇の書のせいかとも考えたが、あんなことになっているとはな」

孤「こうなっちゃったね。どうする葵?」

 はぁ〜、あのバカどもが。少しは相談したらどうなんだ。

 羽根のお守りをあいつらの分を作らないとな。あと、シグナムとザフィーラは大丈夫だろう。シャマルは見た感じ戦闘向きではないから戦闘出る機会は少ない。と、考えると問題はヴィータか・・・・。あいつははやてのこととなると無茶をするのが当然になる。

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