小説『黄泉路への案内人』
作者:楽一()

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第五話


 確かに伊達にストライカーをやっているわけじゃないな。仕方ない。司令を倒したいが、まずは。

 ティーダだったか? あいつの的確な射撃のあとにゼストとクイントの見事たな連携。さらに追い打ちにメガーヌの援護。

葵「(最低でも短時間にゼストさんかクイントさん。もしくはティーダさんかメガーヌさんの前後ろの一角を崩さないと)獄炎・・・」

 腕に炎を纏わせた。

ティ「メガーヌさん!」

メ「えぇ!」

 そういってメガーヌはフェイトのライトニング・アローに似た攻撃をしてきた。

葵「盾」

 すると、青黒い焔によって遮られた。

 それが消えると、

クイ「はぁあああああ!」

葵「ふんっ!」

 クイントさんの拳と私の拳がぶつかる。だが、

葵「統楽様に比べれば軽い!!」

 そのまま押し切る!

クイ「え・・・えぇえええええ!!?」

 押し切られたことにそうと驚いている。

ゼ「はぁああああ!」

 次はゼストさんが後ろから。ティーダを見ると、メガーヌさんがいない。チャンスか!

葵(エクスは広域探索、ルミルは魔法位置情報を)

エ・ル((イエスマイマスター!))

 ・・・見つけた。

 一気にティーダに攻め寄る。

ティ「それぐらいは分かって・・・え!?」

葵「残念」

 すると、ティーダに攻め入っていた私が粒子となり消えた。

ゼ「なんだあれは!?」

 そして、

葵「お久しぶりです。メガーヌさん」

メ「え・・・なんで!? しかもBJが白色なの?!」

 援護していたメガーヌさんを探し出し、そこで白騎士で攻撃。

葵「ギルノーシュ・ブレイカー!!!!!」

 ゼロ距離砲撃。まぁSLBに比べればまだまだ・・・・

葵「さて、メガーヌさんは落としましたよ」


SIDEリンディ


レジ「開始、一分もたたずに一人が・・・」

ミ「な、なんだったのあの魔法は・・・」

ラ「突然消えた・・・粒子みたいに・・・」

レオ「・・・・チートだな、もはや。彼が敵に回ったら管理局員を全員ストライカーにしなければならないような気がしてきた」

 私とクロノは彼の実力を知ってるが自分より格上の相手を本当に簡単に翻弄している。

リン(彼はおそらくだけど局員では勝てないような気がして来た)

ク「〈母さん。彼の師匠をご存知ですか?〉」

リン「〈い、いえ・・・クロノは知っているの?〉」

ク「〈はい。彼の師匠は神です〉」

 私の息子が壊れた・・・・。神なんてこの世に・・・

ク「〈母さん。彼の世界は僕達が知っている世界とは違うんです。それに彼の師匠とも出会っています〉」

 もう彼の存在がでたらめじゃなくて彼の世界そのものがでたらめのような気がしてきたわ。でも、それが逆に彼らにとっては普通なのよね。
S

IDE Out


葵「獄炎拳嘗覇!!!」

 炎を纏わせ、砲撃のようにクイントさんに放つ。

クイ「え!? ちょ、それは!?」

 有無を言わさずに撃破。

クイ「・・・オーバーキルじゃないけどきついわ・・・」

 さて、残すはストライカー。



SIDEゼスト・ティーダ


ティ「ゼストさん」

ゼ「なんだ、ティーダ」

ティ「俺達生きて帰れますかね?」

ゼ「・・・多分な」


SIDE Out


葵「さて、残りは二人」

ゼ「すごいな君は。これほどの実力とは・・・」

ティ「見たことのない魔法だから気をつけろとはクロノ執務官に言われたが・・・こうも差がひらくとは」

葵「正直にえば経験です。戦争、争い、闘争。血で血を洗う戦いを経験し、生き残れば嫌でもそう言う術を身につけます。局にはそう言った経験者がいないに等しい。立派なことですがね」

ゼ「そのような経験を君はしたのか?」

葵「ただ後方で臆病に震えていただけですよ」

ゼ(違うな。こいつは間違いなく・・・・)

ティ(ストライカーとかそういうレベルじゃない。彼は紛れもなくその世界の英雄クラスだ)

 さて、こちらも少し本気で行こうか。ストライカー二人だ。

葵「エクス、ルミル。Wシンクロ! 二人に真の戦いを見せる!」

エ・ル((イエスマイマスター! Wシンクロ!! モード青騎士!))

 青騎士の騎士甲冑に変更し、【絶対的勝利を約束された剣】を構える。


SIDEなのは・フェイト・アリシア・八神家


 葵が青騎士に装備を変更した。

は「やっぱ、あの騎士甲冑はきれいやな〜」

シ「はい」

ヴィ「海と空。その青だっけ?」

シャ「黄金色に輝くのが太陽」

な「でもあの騎士甲冑似あうの多分、ううん。ぜったい葵君しかいないの」

フェ「うん。葵だから綺麗なんだよ。そして強い」

アリ「葵、頑張って」

リイ「・・・・ヴェル。ひとつお願いがあるんだが」

ヴェ「ん? なんだリイン?」

リイ「(ごにょごにょごにょ)」

ヴェ「なんで知ってるの!?」

 小声でリインフォースに迫る。

リイ「知らないとでも? お前ばかりずるい」

ヴェ「・・・分かったわ。いいだろ」

孤(二人とも苦労してるね。でもボクは葵のそばにいつでも寝ていいし。これ子狐になれる特権だよね♪)

 後半は全く関係ないことで相談されていた。


SIDE Out


SIDEゼスト・ティーダ


ティ「・・・あり得ないだろあの魔力」

ゼ「あそこまで鍛えるのにどうやって・・・」

 葵が剣を構えると、次の瞬間にはその場にいなかった。

ゼ「!?」

ティ「はや・・・ゼストさん! 後ろ!」

―ダンダンダン

 魔力弾を三発撃つが、それを難なくかわす葵。それどころか、

ティ「なっ!?」

 今度はティーダとゼストの間に入り、

葵「ハァアアアア!!」

 ティーダをそのまま蹴り飛ばし、後ろにいたゼストにはそのまま剣で槍を弾き飛ばす。

 だが、ゼストはそれをうまく槍で防ぐ。

ゼ「き、君には驚かされてばかりだな」

葵「はるか上にいる人に教えられてますから・・・ですが、これで終わりではありませんよ?」

 私の周りにはすでにいくつもの光りの矢が展開されていた。

ゼ「いつの間に!?」

 だが、それすらも。

―ダンッダンッ

 ティーダによって撃ちおとされる。だがこれも想定内。

ティ「そう簡単に・・・はぁ!?」

 ティーダが自分の周りに展開されたモノに気付き驚愕の声をあげる。これは囮。本命は君がこれを撃ち落とすことを想定して君の場所を割り出すこと。そしてその後まわりに魔法の矢を展開すれば・・・

葵「ファイヤァー!!!」

 ティーダがいたであろう場所に爆煙が起こりティーダは戦闘不能。

そして、剣先をゼストの首に当てる。

エイ『・・・・』

葵「エイミィ」

エイ『あっ! しょ、勝者神無月葵。試験は以上です! お疲れさまでした!!』


SIDE Out

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