小説『黄泉路への案内人』
作者:楽一()

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第一四話


 さて皆さんに質問だ。ヴァレンタインがあるのならその次に来るのは?

葵「ホワイトデーか」

士「いやぁ〜、葵君もお菓子が作れるとは知らなかったよ」

恭「ん? これはどうやるんだ!?」

ザ「・・・いまいちわからん」

士「このありさまだからね」

 ザフィーラはリニスとアルフにお返し。恭也は言わずとも分かるが忍さん。士朗さんは奥さんの桃子さん。ちなみに士朗さんの話では、

士「・・・・あの手段は二度と使わないでほしい」

 と、お盛んだったようだ。

恭「だが、何故手作りで返さなければならんのだ?」

葵「いや、そりゃ相手が手作りで渡してくれたんだから、こっちもそれ相応に応えるべきだろ」

ザ「だが、私はこういったのは初めてなんだが」

士「そのために私や葵君といった強力な助っ人がいるじゃないか」

葵「それに初めてでも丹精込めて作れば相手も分かってくれるって」

 そういって話していると恭也がある名言についての疑問を投げかけてきた。

恭「だが忍が言ってたんだが三倍返しは無いだろ」

葵「確かに。でもそれに期待する人はいないのでは?」

士「確かに。心をこめて作ればいいんだよ」

ザ「ふむ。だが、何故マシュマロかキャンディなんだ?」

葵「本の知識だがマシュマロは確か『託された思いを純白の思いで包んで返す』だったような」

士「ならキャンディーは?」

葵「あまり聞きませんね。でも多分」

恭也「多分?」

葵「『君への思いを甘い宝石にして贈る』とか?」

ザ・恭「「照れるな!? そして甘い!!」」

士「はははっ・・・・うかつにお返しできないね・・・」

 で、作業をつつがなく続行。シグナム、ヴィータの件もあったためザフィーラにそれとなくしてみると、

ザ「安心しろ。そんなことはせん」

 と、作業中もちゃんと力を加減してやっていた。


SIDE女性陣

 
忍「そういえば」

す「どうしたのお姉ちゃん?」

忍「もうすぐホワイトデーでしょ? その時に恭也に三倍返しでお願いって言ったけど・・・三倍って何を三倍にするのかしら?」

 その言葉に全員が「えぇ〜」といったモノのいざ考えてみると確かに何を? という話になる。

フェ「量は・・・後が怖いね」

な「う〜ん。でも質といわれると高いモノを渡されても・・・」

孤「確かに困るよね・・・」

アリ「なら内容?」

は「たとえば?」

す「う〜ん。たとえばそうだね。何を返すべきか悩んでいる相手に『あなたが欲しいな』って言うのは?」

ア「さ、策士ね。すずか」

な「は、恥ずかしいよ///」

は「それや!」

フェ「ダメだよはやて」

 と、こんな感じで流れているが、アリシアが挙手をして新たな案を出す。

アリ「はい! こんなのどうでしょうか!?」

忍「はい。アリシアちゃん!」

アリ「・・・・フェイトのソニックフォームで」

シ「? 何でそこでテスタロッサが出てくる?」

アリ「渡すスピードを通常の三倍で相手に渡す」

ヴィ「恐っ!?」

シャ「でも他に何かありますか?」

ア「いやいや、スピードは無いでしょ」

アイン「では、内容は内容でもこんなのはどうだ?」

ヴェ「どんなのだ?」

アイン「リップとか口紅みたいにチョコを唇に塗って・・・」

は「ストップ! それはアカン!? いろんな意味で!!」

孤「あれ? でも似たようなことバレンタインしたよ?」

リニ「なら他には?」

アル「・・・・・婚姻指輪?」

全員「えぇえええええ!?」

リニ「一気に飛躍しましたね!?」

 アルフの一言は全員を驚愕させるには十分すぎる破壊力だった。だが、上にはやはり上がいた。

孤「なら婚姻届とかは?」

全員「上には上がいたよ!?」

忍「というかそれはいろんな意味でまずいでしょ!?」

 ちなみにこの後葵達の手作りのキャンディとを受け取るとき、何気に葵がキャンディの時に言った発言『君への思いを甘い宝石にして贈るよ』と葵が言うと全員が顔を真っ赤にしたとか。

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