小説『青春の別れ』
作者:ミカエル()

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季節は春

嫌々ながらにタケの隣には見知らぬ女の子と二人

はたから見れば、お似合いカップルに見える二人だが

タケの表情はよろしくなかった

「あ、あの何かすいません・・・」

「あーいいよ別に」

棒読みで言うタケに、女の子を今にも泣きそうだ

「もう、今言います!!私、あなたに一目ぼれしました!!」

「ん?俺に?なんで?」

「えっ;なんでって言われても・・」

「一目惚れって大体さ、顔で選んでんの?」

「へっ・・」

「俺無理ーっ」

「・・・・」

「顔じゃなくてさ、中身見たほうがいいぞ」

「あ、あの・・・」

「あっヤベ!時間ねぇから先行くわ!じゃぁな」

タケは女の子を残して駆け足で帰り道を走り去った


遠回しに断られた女の子の目からは涙が・・・ではなく
不敵な表情へと変貌した

「いい男発見♪」

さっきほどの、か弱いイメージは崩れ
腕を組んで不敵な笑みを浮かべる女の姿はまるで悪魔のよう

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