「なぁ、ケイ。」
おもむろに
タケが口を開く
「なんだ気持ちが悪い」
「宿題が出たときは・・・」
「死ね」
最近僕は思う
ケイは冷たくなった
いや、Sの性格がパワーアップした気がする
「タケはダメ男なんだからさ、一度は自分で頑張れば?笑」
「お前は黙ってろ」
「ひねくれんなよ。ケイに振られたからといって」
まじでコイツうざい
「そうそう。このクラスに天敵もいるらしいな」
「あ?天敵??」
「えー、まさか、噂のあの子じゃないよねぇ?」
カイトの言葉に
ケイの顔が悪魔と化した
不気味に笑う表情に
俺たちが引いたのは言うまでもない
「そのまさかだ。諸君、くれぐれも相手にはしないように」
「相手したくなくても、あっちから関わってくるしな」
「確かにぃ。ケイ、無理も限界があるってことで」
「限界なんてこの世に存在はしない」
「いや、君の心だけだよ」
タケのツッコミに
ケイの形相は悪魔を通り越し、恐怖の絶頂・・・とでも言っておこうか