小説『青春の別れ』
作者:ミカエル()

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「なぁ、ケイ。」

おもむろに
タケが口を開く

「なんだ気持ちが悪い」

「宿題が出たときは・・・」

「死ね」

最近僕は思う

ケイは冷たくなった

いや、Sの性格がパワーアップした気がする


「タケはダメ男なんだからさ、一度は自分で頑張れば?笑」

「お前は黙ってろ」

「ひねくれんなよ。ケイに振られたからといって」

まじでコイツうざい

「そうそう。このクラスに天敵もいるらしいな」

「あ?天敵??」

「えー、まさか、噂のあの子じゃないよねぇ?」

カイトの言葉に
ケイの顔が悪魔と化した

不気味に笑う表情に
俺たちが引いたのは言うまでもない


「そのまさかだ。諸君、くれぐれも相手にはしないように」

「相手したくなくても、あっちから関わってくるしな」

「確かにぃ。ケイ、無理も限界があるってことで」


「限界なんてこの世に存在はしない」

「いや、君の心だけだよ」

タケのツッコミに
ケイの形相は悪魔を通り越し、恐怖の絶頂・・・とでも言っておこうか


-3-
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