小説『青春の別れ』
作者:ミカエル()

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カンニングの話題は
入学式が終わるころまで続いていた

カイトは人を馬鹿にするのが趣味だ

変な趣味を持ってしまったが、
これでもいい所はたくさんある

「タケ!カンニンタケ!!」

「うるせぇぞカイト!!」

「おいおい。遊んでいる暇はないぞ。クラス分けを見てみろよ」

冷静沈着なケイが掲示板に張り出されているクラス名簿を見ていた

「お、なんだ?俺たち離ればなれか?」

どうせなら、カイトとは一緒のクラスはヤダ
この二人とは
小学校からずっと一緒のクラスだったからだ

どんだけ縁が深いだ!!

「あー!!!!」

カイトが思いっきり叫ぶと
俺たちを見てにっこり笑う


「また一緒だ(笑)」

「だろうと思ったけどな」

「はぁぁぁ!?またかよ!!」

「おめでとう。祝10年間の絆の深さ」

「意味わかんねぇこといってんじゃないぞカイト」


しかし
また一緒のクラスとはな

まぁ・・・いっか
新しく友達を作るのもめんどくせぇし

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