小説『主人公総受け物語〜アニポケ編〜』
作者:天の河()

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第20話『ハナダ美人三姉妹』

前書き

サトシ達がハナダシティに到着し、ゴーイング・マイ・ウェイなある意味名物のあの3人に出会うお話です。






 ここは、現在サトシ達が寝泊まりしているおつきみやまの麓のポケモンセンター。サトシ争奪戦含みの夜から一夜明けて、


ヒカリ「ん、んん…。」


 まず最初に目を覚ましたのはヒカリであった。ヒカリは瞼を擦りながら、ゆっくりと目を開ける。


ヒカリ(!? あっ、あたし昨日サトシと寝たんだった。)


 ヒカリは目の前にサトシの顔があって一瞬躊躇したが、昨晩の一連の出来事を思い出してハッと我に返る。


ヒカリ「昨日はつい勢いに任せちゃったけど、今になって考えるとサトシと添い寝だなんて恥ずかしいわ///」


 ヒカリは昨晩のことを思い出しながら、顔を赤くさせる。今出している声は皆が目を覚まさないように低く抑えている。


ヒカリ「でも、こんなに間近でサトシの顔見るの初めて...。」


 そう呟きながら、サトシの寝顔をまじまじと見つめる。


ヒカリ「…今なら、誰にも見つからないよね?」


 ヒカリは意を決して、自らの唇をサトシの頬に近づける。そして、サトシの頬に触れるだけのキスをした。しばらくして、皆が続々と目を覚ましてきたので、サトシ達は男女の順に着替えた後、朝食を済ませた。その後、ベッド数が足りないにもかかわらず泊めてくれたジョーイに礼を言いながら、ポケモンセンターを後にした。


ヒカリ「カスミ、向こうに見える街がハナダシティね。」


カスミ「そうよ。」


ベル「あれがカスミちゃんの故郷かぁ。タケシ君のニビシティとはまた違った雰囲気ね。」


 おつきみやまを抜け、サトシ達はもうすぐハナダシティに到着するところまで迫っていた。尚、おつきみやまを抜ける道中、やけにデントのテンションがおかしかったというのは別の話。理由は…前の話を読めばある程度は予想できるであろう。サトシ達はさらに足を進めて、ハナダシティに到着した。


カスミ「ん〜。サトシ達との旅でいろんなところに行ったけど、やっぱり生まれ故郷が一番ね。」


アイリス「自分が一番慣れている場所だものね。」


 カスミは背伸びしながら、少しばかり離れていた故郷に懐かしみを感じる。


???「あら? カスミ、帰ってきたのね。」


カスミ「あっ、サクラ姉さん。」


 ハナダシティに来て間もないサトシ達のところへ、何者かが声を掛けてきた。その人物とは、『ハナダ美人三姉妹』の一人として知られ、ブロンズのロングヘアーが特徴的なカスミの姉・サクラであった。


サクラ「お帰り、カスミ。もう少しゆっくりしていてもよかったのよ。」


カスミ「これ以上はちょっとね。でも十分リフレッシュは出来たわ。」


サクラ「ふふふ、最近ショーに集中し過ぎていたから心配してたのよ。ところで、あたしはサトシ君とタケシ君、ハルカちゃんは知っているけど、そこにいる子たちは?」


カスミ「ヒカリ、アイリス、デント、ベルとはマサラタウンで初めて会ったわ。ヒカリ、アイリス、デントはサトシとも一緒に旅をしたことがあるんですって。」


サクラ「あら、そうだったの。それじゃあ、みんなカスミの仲間ね。あたしは、カスミの姉のサクラ。これからよろしくね。」


ヒカリ「はじめまして、あたしヒカリです。」


アイリス「アタシはアイリスです。はじめまして。」


デント「僕はデント、以後お見知りおきを。」


ベル「こちらこそ、あたしはベルです。」


 サクラの自己紹介の後、ヒカリ、アイリス、デント、ベルの順にそれぞれお返しに自己紹介をする。


サクラ「よろしく。サトシ君、タケシ君、ハルカちゃんは場所を知ってると思うけど、ジムまで案内するわ。そこでゆっくりしていってね。」


 サクラの案内で、サトシ達は水中ショーの会場であるハナダジムへと移動する。ハナダジムの玄関前に到着後、サクラは用事があるとかでサトシ達と一旦別れた。ニビシティからハナダシティに場所を移して、ここからどんな展開が待ち受けているのだろうか…


続く





後書き

次回、シンオウから新たな旅立ち!

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