小説『主人公総受け物語〜アニポケ編〜』
作者:天の河()

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第43話『このシリーズで入浴シーンは、ハーレムに行き着くw』

前書き

タイトルが意味不明ですが、多分天の河の執筆する作品すべてにおいて言えることだろうと思う…


この話で、サトシがちょっとしたキャラ崩壊を見せます(笑)





 サトシ、ピカチュウ、ミジュマルがポケヴェール学生寮の大浴場で入浴していたところ、突然、アリア、カスミ、ハルカ、ヒカリ、アイリス、エルヴィーラ、カトリーナが入ってきた。


サトシ「えぇ、えぇぇぇぇぇ!?」


 さすがのサトシでも、この状況には驚くほかないだろう。


アリア「あら、そこまでの反応をお示しになるとは意外でしたわ」


サトシ「そりゃあ、驚きますよ! 俺、アリアさんに先に入ってもいいって言われたからここを使わせていただいているのに、急に入ってきたものだから…」


アリア「確かに私は先ほどそう言いましたが、私達がすぐに入らないとは言っておりませんよ。もう少し早く、サトシ様がお上がりになられたら私達の生着替えシーンをお見せできたでしょうに」


サトシ「!? からかわないでください!」


 危うく放送コードを乗り越えそうなアリアの発言に、恥ずかしさから思わず顔を赤くさせるサトシ。


カスミ「もう、何今更恥ずかしがってるのよ」


ハルカ「前にも入ったことあるんだし、それにわたし達とサトシの仲じゃない」


ヒカリ「もしかして、サトシもそういう事考えているんだ。意外だったわ」


アイリス「ふふふ、サトシも男の子だものね」


ベル「やっぱり、サトシ君もそういうのに興味あるんだ」


サトシ「そういう問題じゃないだろ! お前達だって恥ずかしくないのか?」


ヒロインズ「「「「ううん、全然。サトシを心から信じているから」」」」


サトシ「はぁ!?」


 サトシからの問いかけにも、サトシに対する信頼感(?)から即座に答えるヒロインズ。ただ、口では動じていない素振りを見せているのだが…


ヒカリ(は、恥ずかしくないわけないじゃない///)


アイリス(だ、だ、だ、だって、そ、その、サトシとこ、こ、こ、混浴だなんて///)


カスミ(アリアさんに乗せられた勢いで来ちゃったけど、やっぱり耐えらないわ///)


ハルカ(でも、サトシがこんな反応を見せるなんてちょっと意外かも///)


ベル(はぁ、今になってなんで付いてきちゃったんだろう///)


 心の中では、想い人と混浴をすることに恥じらいの念を抱いていた。今の状況では、彼女たちの心の中で小さな自らの分身が顔を真っ赤にさせて慌てふためいているというギャグアニメによくある展開が目に浮かぶ。物事をすすめるにあたっては、勢いばかりにまかせてはいけないということである。


エルヴィーラ(さ、サトシ君とお風呂///)


カトリーナ(はわわわ、さ、さ、さ、サトシ様と入浴をご、ご、ご一緒だなんて///)


 ポケヴェール女学院公認のサトシファンクラブの会員であるこの2名も、例外ではなかった。エルヴィーラはおっとりした表情をしながらも顔をほんのり赤らめ、カトリーナは今にも気絶しそうなくらい顔を赤くさせている。ちなみにこの2名も抜群のプロポーションを誇っている。


アリア「さぁ、サトシ様。楽しい楽しいひと時をご一緒に過ごしましょう。これもお互いを知り、仲を深め合うためですわ」


サトシ「は、はぁ…」


 結局、アリアの大胆さに押されて、サトシは女性陣と男にとっては大変オイシイ時間を過ごすこととなった。ちなみに、アリアの言う「仲を深め合う」というのはあくまで友情の意味でのことであり、今回の一件で間違った展開にはなっていないということは説明しておく。


ピカチュウ「ピカァ…」


ミジュマル「ミィジュミジュ…」


 そんなサトシ達をよそに、2体のポケモンは呆然としながら今の光景を眺めていた。


ハンナ「…サトシ君も災難ね」


エリーサ「アリアもとんでもないことをやってくれるわね」


ドリス「カトリーナ、逆上せた拍子に気絶しなきゃいいけど…」


 大浴場近くにある談話室にて待機しているハンナ、エリーサ、ドリスは、大浴場の面々のことを案じながら、こうつぶやくのだった。またサトシが入浴を済ませた後、デントから宿泊部屋にはシャワールームが個別に取り付けられていることを知らされて項垂れたというのは別の話である。


サトシ「今日はいつも以上に疲れたなぁ。少し外に出てみるか」


ピカチュウ「ピッカァ」


 サトシは心を落ち着かせるために、ピカチュウとベランダへと出ていく。ちなみに、同室のデントは寝息を立てながら深い眠りについている。


ハルカ「あっ、サトシ」


サトシ「ハルカ」


 サトシとピカチュウがベランダに出ると、左隣の部屋のベランダにてハルカが外の景色を眺めていた。サトシとハルカはベランダの敷居を隔てて、談笑を始める。


サトシ「ハルカ、今日の特別講義はどうだった?」


ハルカ「えぇ、もう最高の時間だったわ。ヒカリのママさんはすごく教え方が上手だったり、実戦形式でわたしの相手になった学生が手強かったりと、充実した講義だったわ」


サトシ「ヒカリのママさん、シンオウでもトレーナーズスクールを開いているくらいだからなぁ」


ハルカ「ふふ、ノゾミにも見せてあげたかったかも」


サトシ「確かにな」


 本日、カスミ、ハルカ、ヒカリが参加した特別講義はかなり充実した内容だったようだ。ハルカのやりきった顔がそれを物語っている。尚、ハルカ達がこの特別講義の参加学生とも交流を深めていったというのは言うまでもない。


ハルカ「ところで、サトシはその頃どうしていたの?」

サトシ「俺は学院にあるバトルアリーナで、アイリスとタッグを組んでポケモンバトルをしていたよ。相手はハンナさんとカトリーナさんだったんだけど、あの2人のポケモンの‘ゆきふらし’や‘あられ’には終始翻弄されて結局負けたけどな」


ハルカ「い、いかにも凍えるバトルね」


サトシ「あぁ、おかげでバトルが終わった後しばらくは寒さで震えが止まらなかったよ。でも世界屈指のトレーナーと貴重な経験ができたぜ」


ピカチュウ「ピィッカァ!」


ハルカ「ピカチュウにとっても、貴重な経験だったみたいね。アイリスも誇らしげに語っていたわ」


 ハルカはサトシとピカチュウの表情を見て、改めてサトシとアイリスがタッグを組んで行った今回のバトルが充実したものだと感じる。特別講義について、タッグバトルについての話題の後、2人はその後に浮上したあの例の手紙の差出人のことについて触れる。


ハルカ「ねぇ、サトシ。あの手紙の差出人についてどう思う?」


サトシ「あぁ、ウォーグルと一緒にやって来たあの手紙の事か…。あまりにも突然の事だったからよく状況は掴めないけれど、その手紙の差出人はなんだかロケット団みたくしつこそうな印象だったな。俺、真っ先にアイツ等にピカチュウを捕られた時の事を思い出した」


ハルカ「あぁ、ハハハ。確かにそれは言えてるかも」


 手紙の差出人について、サトシが日常茶飯事のごとくピカチュウを狙うムサシとコジロウ(+ニャース)みたいなしつこさを持っているのではと言うと、ハルカはそれに納得したかのように苦笑を浮かべる。


サトシ「でも、ポケヴェールの人達から話を聞くにソイツはイタリア屈指のトレーナーと聞くじゃん。どんな奴かはまだはっきりしないけれど、会ったら一度バトルしてみたいぜ」


ピカチュウ「ピィカァ!」


サトシ「おぉ、ピカチュウもか? やっぱり俺達気が合うな」


ハルカ「ありゃ、こういう時でもサトシはバトル脳なのね。それにピカチュウも…」


 サトシにとって手紙の差出人は、しつこいストーカー気質なナルシストというより、海外からの強敵トレーナーとの印象が強いようだ。いつでもバトル脳なサトシに対して、さらに苦笑を浮かべるハルカ。


ハルカ「まぁ、明日来るみたいだし、その時になってみないと部外者のわたし達にはどうしようもできないわね」


サトシ「そうだな。それじゃあ明日の朝までぐっすり寝るとするか。じゃあ、お休み。ハルカ」


ピカチュウ「ピピカ、ピィィィカァ」


ハルカ「サトシとピカチュウも、お休み」


 サトシとハルカは、明日来訪予定の手紙の差出人のことを心待ちにしながら、眠りに就くことにした。ただ、ハルカはというと、


ハルカ(アイリス、やるわね。三度の飯よりバトルが好きなサトシにタッグバトルに誘うのは、親密になれる最高の方法ね。わたしも負けていられないかも)


 本日サトシとタッグを組んだアイリスに対抗心を燃やしながら、眠りに就くのだった。


続きまして後書きという名の裏舞台








???「おい、上手く撮れたか?」


???「御頭、確認してみましたが大丈夫でした」


???「ポケヴェール学生の極上の入浴シーン、ばっちり撮れてますぜ」


???「どういう経緯でここにいるのかは分かりませんが、ハナダのジムリーダーや最近頭角を現しているコーディネーターの二人の分も忘れずに撮っておきました」


???「褐色肌のコ、金髪のスタイル抜群のコもなかなか良く撮れてますぞ、ぐふふ」


???「それは良かった。それにしてもポケヴェールの学生以外の女子の入浴シーンまで撮れるとは…。まさに絶好の盗撮日和だったなぁ。ハハハ」


???「今晩のオカズには困りませんなぁ、これは」


 とまぁ、こんな感じで実は女性陣の入浴風景が隠し撮りされていたというのは別の話。


終われw

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