小説『老人ホーム復讐劇』
作者:arinko()

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長嶋亜美は家事をやって夫を支える一方で、老人ホーム『ひだまり』でバリバリ働く年齢23歳の若奥さんである。夫も仕事をしていて、共働きであるわけだが、夫は自営業で小さな雑貨屋をこじんまり経営しており、平日でもよく休みをとって家事をよくしてくれる。

老人の介護はやはり骨の折れる仕事であったが、体力に自信があり、夫にしょっちゅう励まされていたし労わってもらっていたため、疲労やストレスが溜まっても、休日でそれらを消去することができ、介護している老人たちにたいそう感謝されていて、亜美は毎日充実した日々を過ごしていた。

ある日その老人ホームに、憎むべき昔の敵がやってきた。

なんと、その老人は、亜美が高校2年生だったときの担任教師であった。



亜美は『ひだまり』にその老人が新しく入ってくることを知った時、『復讐』を決意した。


なにしろ、その男は、昔、自分の恋人を殺した人だったのだから。




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