小説『老人ホーム復讐劇』
作者:arinko()

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そんなことを繰り返したところ1週間後、

○○の寝ているベッドのある部屋の近くの2Fのトイレが詰まって、トイレの修理業者に迷惑をかけることとなった。

あの男はこの1週間でげっそりと痩せた。頬はこけていて、目が若干飛び出しているようになるほどにガリガリに痩せ細っていた。車いすを操作する手が震えている。

亜美はその様子を見て、気分を良くしていた。

(トイレ業者には面倒をかけてしまったが、ふふ、ざまぁみやがれ、くそったれ。
そうねぇ、このまま同じことを繰り返すのも面白くないわね。殺しちゃったら終わっちゃうし…。)

亜美は新しい方法を思案した。




そして亜美はいいアイデアを思いついた。



あの男が履く靴の中の靴底の裏に、画鋲を入れる作戦だ。


この老人ホームの靴箱はすべて部屋の外に出たところの廊下の両脇にある。





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