小説『真剣で私に恋しなさい!S-不敗の歴史を歩む転生者-』
作者:ココアパウダーご飯()

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side一子

アナウンス「今からグラウンドで決闘が行われます」

そんなアナウンスを聞きながら私は薙刀、クリはレイピアを持って移動する

一子「どれだけ強くなってるんだろう…」

気になって仕方なかった

クリス「恐らく私達二人同時でも傷一つ付けられれば上出来だろうな」

一子「そうなの?」

クリス「ああ、なんせマルさんが遊ばれているようなほどだからな」

あのマルギッテが!?

一子「でも!全力で挑むことには変わりないわ!」

クリス「もちろんだ!」

グラウンドの真ん中に立つ

鉄心「準備は良いかの?」

一子「もちろん!」

クリス「問題ない!」

宗騎「いつでも」

鉄心「では、始めぃ!」

side一子 end

side宗騎

クリス「ハァッ!」

クリスが突撃してくる

宗騎「ほう?少しは速くなったようだが」

人差し指と中指でレイピアを受け止める

宗騎「俺に当てるには遅すぎる」

クリス「っく!」

一子「スキあり!」

後ろに回った一子が薙刀で斬りつけてくる

宗騎「こういうのは隙とは言わないぞワン子」

難なく空いてる手で受け止めた

一子「受け止めた!?」

宗騎「ほうらっ!」

レイピアと薙刀を振り上げ

クリス「なっ!?」

一子「嘘っ!?」

宗騎「よっ!」

そのまま振り下ろし、クリスとワン子を地面へ叩きつける

ドガァァン!

クリス&一子「「カハッ!?」」

クリスと一子を中心に二つのクレーターができる

宗騎「さて、まだやるか?」

クリス「当たり前…だ」

一子「当…然!」

鉄心「そこまで!クリス、一子共に戦闘続行不能とみなし勝者 陸奥 宗騎!」

宗騎「だそうだ」

クリス「っく、学園長の判断なら仕方ない…」

一子「勝てなかった〜」

宗騎「そう簡単に勝てるほど圓明流は甘くない」

ま、他の流派の技もあるんだがな

???「………」

ん?女生徒が二人近寄ってくる

宗騎「何だ?」

???「私と会ったこと無い?」

宗騎「あんたは?」

弁慶「弁慶、武蔵坊弁慶」

義経「義経は源 義経だ」

宗騎「偉人の名前?」

鉄心「そ奴らはクローンじゃ、名前の通りのな」

弁慶と義経のクローンか

宗騎「なるほど、なら俺とは初対面だな」

義経「俺とは?」

宗騎「俺の先祖は弁慶と戦ったことがあるし義経とも仲が良かったらしい」

義経「そうなのか!だからこんなに安心するのかな?」

宗騎「かもしれんな」

バシッ

宗騎「ん?」

弁慶と俺の間の位置にワッペンが置かれていた

弁慶「私と戦ってくれない?あんたを見てると物凄く戦いたくなる」

義経「べ、弁慶がやる気になっている!?」

ふむ

宗騎「いいぜ、若干消化不良だったしな。弁慶のクローン、相手にとって不足はない!」

???「待ってもらおうか」

いきなり老人が………ってこの人は!

宗騎「ヒュームさん?」

ヒューム「久しいな宗騎よ」

宗騎「ええ」

弁慶「待ってってどういうこと?」

ヒューム「そう簡単に決闘させるわけにはいかん」

弁慶「ダメなの?」

ヒューム「そこらの有象無象ならまだしも、宗騎はアウトだ」

弁慶「なんで」

ヒューム「宗騎、お前弁慶達と戦って自分を抑えられるか?」

宗騎「弁慶達の実力次第かな?」

ヒューム「そうか、なら義経、弁慶、与一は宗騎との決闘を禁ずる!」

弁慶「………納得いかないけど、わかった」

義経「戦ってみたかったな………」

与一「っふ、俺の弓で射抜けない物など有りはしないが、いいだろう」

いつの間にか近くに男子生徒が居た、が

こ、このセリフといいポーズといいまるで

宗騎「大和だ!昔の大和が居る!!」

大和「グハッ!」

岳人「こんな大勢の前で、ひでぇ」

卓也「流石に大和に同情しちゃうね」

翔一「でも確かに昔の大和もあんなんだったよな」

大和「燃え尽きたぜ………真っ白にな………」

卓也「大和ー!!」

岳人「軍師は逝ったか」

京「しょうもない」

大和は死んだか、後で謝っておこう

義経「む、陸奥くん!」

宗騎「おう、何だ」

義経「義経達と友達になってもらえないだろうか?」

宗騎「いいぞ、ってか宗騎で構わねぇよ」

義経「か、感謝する宗騎!」

弁慶「よろしく宗騎」

与一「テメェ組織の人間か!?」

は?組織?ナニソレ

与一「姉御達と仲良くなって何を企んでやがる!」

特に何も?

与一「それにお前は普通の人間じゃねぇ!」

宗騎「まあ、陸奥は鬼だからな」

与一「お前、鬼を内包しているのか!?」

宗騎「いや、内包っつか鬼そのもの?」

与一「!?…すまねぇ、お前も俺と似た存在なんだな」

中二病と一緒にされると困る

与一「この世に存在するべきじゃない者同士だ仲良くしようぜ」

中二病の友達は欲しく無いんだが、まあ断る理由も無いな

宗騎「よろしく」

そんな感じで決闘は終わった

-9-
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