小説『真剣で私に恋しなさい!S-不敗の歴史を歩む転生者-』
作者:ココアパウダーご飯()

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side宗騎

宗騎「ふぁぁぁっ」

決闘が終わり授業も幾つか終わり昼休み

俺は一人で屋上で昼寝していた

宗騎「んー!ここは割といい場所かもしれないな、日差しも風も心地いい。学校で昼寝するならここだな!」

そんな事を目を閉じながら考えていると人が屋上に来る、と気配でわかった

宗騎「この気って、あいつか?川神学園に来てたのか」

感じたその気配が自分に近づいてくるのが分かったので声をかけられる前にこっちから声をかけてやろうと思い寝ているふりを続ける

???「………」

宗騎「よう、燕」

燕「あれ!?起きてたの?」

宗騎「ああ、寝たふりしてた」

俺の近くまで来たのは松永 燕という女子

旅にでた俺は「飲まず食わずでいつまでどこまで行けるか!」などと今考えると明らかに馬鹿(翔一)がやりそうで俺のキャラじゃないだろ、と思うような事をやって燕の家の近くでブッ倒れた

そこを燕に介抱され知り合い友達になった、ついでにしばらく居候させてもらってた

宗騎「何しに来た?」

燕「愛しのキミに会いに?」

宗騎「保留」

燕「つれないなぁ」

昔、燕が小学6年の時(まだ俺は燕の家に居候していた)、ヤクザに絡まれている燕を発見した俺はそいつらを半殺しに燕を助けた

その時の俺を見て俺に惚れたそう言ってきたが今のところ保留にしている

宗騎「にしてもここに居るとよくわかったな?」

燕「宗くんって風のよく当たる場所が好きでしょ?この学園で風がよく当たる場所なんてさ、屋上位しか思いつかないから来てみたら大当たり」

宗騎「そうか」

俺の好きなモノとか知られてるんだろうか?

燕「宗くんは食べ物なら蕎麦、白米、卵を使った料理全般。飲み物はブラックコーヒー、緑茶」

知られていた…というか心読まれた

燕「宗くんが考えてる事は何となく分かる時があるだけだよ?」

宗騎「そうなのか」

燕「好きな人のことだもん」

そうですか

宗騎「そういえば、燕は何で川神学園に来たんだ?」

まあ、前世でまじこいSもやったから理由は知ってるけど

燕「んー、あんまり言わない方が良いんだろうけど…」

宗騎「けど?」

燕「宗くんが先にやっちゃうと困るから言っておこうか」

宗騎「俺がやりそうな事?」

燕「私が川神学園に来たのは川神 百代を倒すため、川神 百代の事を調べようと思ってね」

宗騎「そうか」

燕「宗くん、モモちゃんと戦いそうだから先に言っておきました♪」

宗騎「むぅ」

確かに今日にでも鉄爺に頼んで百代と戦わせてもらおうと思っていたが…

燕「川神 百代は私の獲物だよ?取らないでね♪」

宗騎「なら川神 百代を倒した松永 燕を俺が倒すか」

燕「うわっ、漁夫の利?」

宗騎「その後に百代も倒すがな」

燕「あら〜…私とモモちゃんは宗くんの獲物ですか、そうですか…」

困った、とでも言いそうな顔になった

宗騎「飢えてるんだよ」

燕「………え?」

予鈴が鳴る

宗騎「なんでもない、忘れてくれ」

俺は燕をそのままに教室へ向かうのであった

side宗騎 end

side燕

『飢えてるんだよ』

あの時の宗くんの目、まともじゃなかった

食料を見つけてもう今にでも襲いかかってきそうな狼みたいに見えた

飢えているって、多分戦いにだよね?

宗くんの本気を見たことが無いからわからないけど、まともに戦える人がいないんだろう

じゃなきゃあの優しい宗くんがあんな目をするはずが無い

燕「どうにか…できないかなぁ………」

そんな事を考えながら教室に戻っていった



燕「でも…あんなワイルドな宗くんも…キャッ//」

密かに宗騎の凶暴そうな一面に興奮する燕であった

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