小説『不良少女』
作者: ()

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これでよし!私は今日もまじめな生徒会長、要 凛(かなめ りん)としてこれから登校します!


え?何でわざわざそんなこと書くのかって?そりゃ本当の私はこんなまじめ子ちゃんじゃないから!


本当の私の姿は世間一般からして「不良少女」。誰もが私を冷たい目で見る。しかしそんなこと学校の皆は知らない。知られちゃいけない。こうして私のバカらしいんだか正しいんだかの良くわからない中学生活が続いている。



「凛!おは!!」


こちらの元気がいい子は私の学校での仲良し。名前は三間 和音(みま かずね)。どうしてかわかんないけど、突然私に近づいて仲良くなろうと提案した子だ。


「あ、和音!おはよ」


ちなみに学校ではとりあえず元気な美しい生徒会長を演じてます!


「ねぇ、今日さ始業式じゃん?つまり、凛は挨拶するんだよね??」


あ…。言われて思い出した!とは言えずに…。



「そうだよ!昨日の夜ばっちり練習してきたんだから!」


とか言っている。本当のことを言うと昨日はケンカに没頭していた。


「さっすが!生徒会長様様だね!先生も頭が上がらない大物だい(笑)」


当たり前じゃんと心の中で言った後に


「そんなこと無いよ!」


と口では答えておく。

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