小説『不良少女』
作者: ()

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そして昼休み…。


「なあ…お前奈美だろ?」


誰もいない屋上で優雅は私に突然そういった。



「奈美…ですか?誰ですか??」


私はとぼける。ばれたら大変だから。



「とぼけんなよ。見ればわかる。お前は奈美だ。そのきれいな瞳…。カラコン入れても入れなくてもね。」



なんだか怖くなった。見透かされていたなんて。


「そうですか…。ならしかたないですね。今日の夜、あの公園で。」



私は必ずコイツに振り回されてはいけない。口止めしなきゃ。



「安心しろよ。誰にもしゃべったりしねーから。その代わり、今夜あの公園に絶対に来いよ?」


優雅の真剣な瞳。私は静かにうなずいた。

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