そして昼休み…。
「なあ…お前奈美だろ?」
誰もいない屋上で優雅は私に突然そういった。
「奈美…ですか?誰ですか??」
私はとぼける。ばれたら大変だから。
「とぼけんなよ。見ればわかる。お前は奈美だ。そのきれいな瞳…。カラコン入れても入れなくてもね。」
なんだか怖くなった。見透かされていたなんて。
「そうですか…。ならしかたないですね。今日の夜、あの公園で。」
私は必ずコイツに振り回されてはいけない。口止めしなきゃ。
「安心しろよ。誰にもしゃべったりしねーから。その代わり、今夜あの公園に絶対に来いよ?」
優雅の真剣な瞳。私は静かにうなずいた。