目が覚めたのはいつだっただろう?もう、あたりは真っ暗だった。気がつくと、周りには何も無かった。わかったのは、此処は外。私に一体何があったのだろう?何も覚えていない。
「優雅ぁ…。」
思わず涙が出そうになった。ここは…山の中。なんで?
「大丈夫。俺は…。」
ポケットの中にケータイが入ってた。ディスプレイの表示には…
‘着信38件、メール87件’
と記されていた。しかも全部優雅や優斗愛紫天龍の皆からだった。きっと探してくれているのだろう。優雅にかけてみることにした。
「も「凛!!お前今何処にいるんだよ!!探したんだぞ!?」
電話が繋がったとたん、優雅の声が耳に飛び込んできた。
「わかんないよ…ふぇ…グス…山の中なんだけど…」
電話の向こうの優雅は落ち着きを取り戻したようだ。
「お前…ないているのか?今から探しにいく!その場を離れるな!」
言い終わると同時に電話が切れた。