小説『不良少女』
作者: ()

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喜んでいる最中に、私は思い出してしまった。草間美鈴…。



「お父さん!!私!!草間美鈴に誘拐ってかこんなことされたんだよ!!」



お父さんも優雅も優斗もとたんに真剣な表情に戻った。



「凛、何もされてないのか?」


優雅は聞く。



「たぶん…。でも、変な薬かがされた。すごいにおいの…。そっから意識なくなって…気づいたら山の中だったの。」



皆黙ってしまった。




「他に何か手がかりは無いのか?」



お父さんが低い声で私に聞いてくる。



「そう!男の子!!確か…美鈴が翔(しょう)って呼んでたよ!」

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