「母さんと、離婚したんだ。」
その一言に私は声が出なかった。まさに絶句だった。まさか…離婚だなんて。
「なんで!?何でよ!?」
落ち着かない私に優雅は言う。
「待てよ。親父さんの話、最後まで聞いてやれよ。」
私は、優雅の言葉にうなずいた。
「実はな…母さん、浮気してたんだ。相手は、今回凛を傷つけた草間美鈴の父親だった。もうだめなんだ。凛、もう一度親子で…やり直さないか?」
お父さんの言葉に涙がでた。今まで、母親が一番大事だったお父さん。私のこと愛してくれなかったの、もちろん許せない。でも、今こうして言ってくれるのも、きっとお父さんにとっては謝罪のつもりなのだろう。
「お父さん…。私…。わかった。もう一度一緒に暮らす!」
私の言葉にお父さんは
「ありがとう、凛。今まで大事にしてやれなくて、愛してやれなくてごめんな…。」
涙しながらそういってくれた。これから先辛いことなんていくらでもある。でも、そのすべてが今回みたいに解決できるんじゃないか?私はそう思った。