小説『真剣で私に恋しなさい!inガキ大将』
作者:ぷるたぶっち()

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prologue 〜いらん出会い〜



目が覚めると白い部屋にいた。

比喩表現などではなく本当に白色以外の色が存在しない部屋……、いや、空間と言ったほうが適切だろうか。

「いくら夢でもさすがに白一色はないだろう」

それにしてもいつ眠ったんだ?

確か大学が終わって、家に真っ直ぐ帰って、PCの電源を入れて、その後は……。

「そうだ、辻堂さんをプレイしてたんだっけか」

だんだんと思い出してきたぞ。

「よく来たな、人の子よ」

愛さん、マキ、恋奈、この順番で攻略してってあずさルートが無いことにもどかしさを感じながらクリアして。

「む?聞こえんかったかの、よく来たな人の子よ」

ちょうどタイミングよく公式サイトで人気投票やってたからあずさに票を入れてたっけ。

あ〜、ここら辺から記憶が曖昧だな。

「よく来たな!人の子よ!」

何してたんだっけな〜、思い出せんぞ?

「よく!来たな!人のk「うるさいわっ!!」痛っ!?」

さっきから聞こえとるっちゅーねん思わず殴ってしもうたわ!老人相手やから1割手程度加減しといたさかい堪忍してな。

「何故関西弁!?」

え?
突っ込むとこそこ?あと関西弁の前にエセを付けなさい、本場の方に怒られちゃうから。

「で、あんた誰よ?」

「よくぞ聞いてくれた、儂はかm「やっぱいいや」……」

どうせ夢だし聞いたところで起きたらたぶん忘れてるだろうしね。

「儂は神じゃ!!」

「へ〜(失笑)」

神ねぇ、ん?神?

「そうじゃ」

ふ〜ん

「反応薄っ!?」

いや、だっていきなり神様とか言われても反応に困るって。

「なんじゃこの人間……、今までにないタイプじゃな」

せめてこんなおっさんじゃなくて美人のお姉さんが神様とか名乗って欲しかったよ。
そしたら信じたよ。
そうだ。

「証拠とかないの?」

「その言葉を待っていたぞい!」

なんかこの神(失笑)テンションたけーな、おい。

「そなたが声を口に出せなくても会話が成立するのは儂がそなたの思考を読んでいるからじゃ!(どや」

「な、なんだってー(棒)」

それよりも何そのどや顔、めっちゃ腹立つわー、つかこれ夢なんだから別に思考読んでたって不思議じゃないよね

「(´;ω;`)」

「おっさんがうるうるしてもキモいだけだからやめてくんない?」

あー早く夢から覚めないかなー、これもう悪夢のレベルじゃね?
おっさんが自分を神様と名乗りながら否定されたら目をうるうるさせる構図。

「ん?そうだ、夢の中で寝れば夢から覚めるんじゃね?」

「いやいやいやいや!まだ話しの途中じゃから!話しを聞いて!?」

ここって布団とか枕とかねーのかな?
夢だから念じたら出てきたりするんかな

「布団〜、布団〜、おっ?」

出てきたわ、夢だからなんでもありだな。
しかも枕付き、いい感じにふかふかだし寝たら気持ちよさそうだな。

「本当に寝ちゃうの!?」

………zzz

「寝つき良すぎるわい!?」








SIDE 〜神様(失笑)〜

「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
『儂はこやつをこの空間にある用があり、呼び出したんじゃがこやつ、話してる途中で寝やがった』。
な…何を言っているのかわからねーと思うが、
儂も何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとか、
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」

はっ!?

あまりの非常識さに電波を受信してしまったぞい。

しかし本当になんなんじゃこの人間は、自分が死んだことを自覚しとらんのか?

まぁ、それはそれでこっちは楽で良いんじゃが……。

「ふむ、先ほど辻堂さんと言っておったな」

少し調べて見るかの、ホッホッホ。


〜5分後〜


なるほどのぅ、言わゆる“えろげ”なるものじゃったか。

ちょうど良いわ、こやつの転生先が決まったぞい。

「じゃが……、ただ送るのもつまらん、いろいろと嫌がr…ゲフンゲフン、儂の気遣いを気に入ってもらえたら嬉しいのぅ」

別に殴られたことは気にしてないぞぃ?




prologue 〜fin〜

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