第一話 〜起きたら赤ちゃん〜
「バブ、バブバブ、バブバ、バブ…」
「しょうちゃん?どーしたのー?」
「バブバ、バブブ」
さて、どうしてこうなった。
原因を考えよう。
その1、逆行した、これはないな、前の名前は義隆だし、神崎 将ではないし、それよりもなぜこの選択肢が最初に来た?
その2、生まれ変わった、これは…、ありそうだがまだ決めるのは早計だ。
その3、まだ夢から覚めていない、これが一番有力そうだな。そうだと思わなければやっていけん…。
〜5年後〜
あの電波を受信してから5年が経った。
え?早いって?
それは言いっこなしだぜ、兄弟。
結果から言うと選択肢その2が正解だった。
今日は4月13日、俺の誕生日だ。
朝枕元に手紙が置いてあり、封を開けて読んでみたところ。
こう書いてあった。
『ホッホッホ、元気にしとるか?
儂じゃよ儂、神様じゃよ〜ん
あの時はそなたが話を聞かんからこっちで勝手に決めて送らせてもらったぞい
まぁ、まだ気づいておらんじゃろうから教えとくとそなたはもう死んでいたんじゃい
死に方があまりにも可笑しく、爆笑させてもらったので転生をさせる事になっていての
辻堂さんなる世界に生まれ落ちたと言うわけじゃ、もちろんお礼はいらんぞ?
しかしのぅ、こちらの手違いで残念ながらそなたが生まれ落ちたのは1992年なのじゃ
そなたが卒業するのと同じに主要人物が入学する計算じゃな(笑)
しかししょぼくれるではないぞ?なんとその世界はマジ恋と言う武士娘がたくさんおっての
その主要人物達とは同い年に設定しておいたぞ、多少痛い思いはするかも知んが、応援しておるぞ
精々頑張るのじゃ
追伸
:お詫びというわけではないが、あるプレゼントを贈ったぞぃ、“ステータス”と言えばでるからのぅ』
これはあの舐めた神からの手紙だった。
皆さんお分かりだろうか?
あの神(マジだった)の手紙におかしな点があるのだ。
手違いと言いながら設定したと書いてある…。
「フザッケンナーーー!!」
ビリビリ クシャクシャ ポイッ
全く、なんだあの駄神、今更手紙を送ってきやがって。
次あったら髪の毛と髭全部引っこ抜いてやる。
それよりも俺ってどんな感じに死んだんだ?
まったく記憶にないんだが。
ふむ。
「……ステータス」ボソッ
ステータス
名前:神崎 将
年齢:5
性別:男
種族:人間(転生経験者)
筋力:………ランクE 次のランクまでのポイント=3000
気力:………ランクE 次のランクまでのポイント=5000
幸運:………ランクC 次のランクまでのポイント=10000
知力:………ランクD 次のランクまでのポイント=5000
所持能力
・なし
残りポイント:15000
なんじゃこりゃ……。
う〜ん、これ俺の情報か?それなら納得がいくが、筋力も恐らく気力も年相応だし、幸運はよくわからんが知力がランクDって…。
確かに5年も勉強していなければ下がるのは当たり前だが、せめてCは欲しかった。
気になるのは残りポイントなるものだが…、恐らく筋力やら気力やらにポイントを振り分けろってことだろう。
いろいろ分からんことだらけだが、もうこの世界に生まれ落ちて5年、今の状況にも慣れて来た。
潔く、新しく、真剣に第二の人生を謳歌しようか。
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補足
真剣で私に恋しなさい!の原作開始時は2009年
辻堂さんの純愛ロードの原作開始時は2012年
真剣で私に恋しなさい!inガキ大将を読んでいただきありがとうございます。
クロスにしようとも考えましたが、開始年が違う、及びまだ辻堂さんを知らない人が多数いるので
辻堂さんに関するSSは今現在保留にしました。
外伝を書きたくなったら外伝のみクロスしてしまうかも…。
これからもどうか温かい目でinガキ大将を見守ってください。