男 「なんだなんだ?やっぱり気になってやってきたか?それとも、お前もこいつみたいにぼこられたいかぁ?ははははははは!」
裕一「・・・・・・」
晃を殴っていた男の前に行く。
男 「なんだぁ?やるのか?」
晃 「・・・へ・・ヘヘヘ」
男 「なにがおかしいんだ?」
はおいじめにしている男が聞く。
晃 「あんたら・・・終わったよ」
男 「なに?」
裕一「・・・・ウラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
ガン、バキッドゴッ
男 「がっ・・・」
男は倒れた。
男 「んな・・・!」
その場にいた不良たちはその場で凍りついた。
裕一「ラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
裕一は暴れ始めた。もう誰にも止められない・・・
残りの不良たちもあと2人。1人は瑞樹を盾にし、もう一人は構えていた。
男 「やりやがったな・・・お前」
裕一「・・・・・・」
歩き出す。
男 「動くな!こいつがどうなってもいいのか!」
瑞樹の首を絞める。
瑞樹「くっ・・・!」
しかし・・・
裕一「・・・・・・そんなの知るかよ」
男 「んな!」
裕一「オラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
ドゴバキドスビキバキ
男 「がっ・・・!」
男はそのまま倒れた。
裕一「・・・・・・」
最後の一人に向かって歩き出す。
男 「ひ、ひぃーーーーーーー!!」
瑞樹を解放し、そのまま逃げてしまった。
晃 「・・へっ。こいつが切れたら誰にも止められねぇよ・・・いつつ・・・!」
フラフラ立ち上がると裕一の下に向かった。
晃 「おい裕一。だいじょう・・・」
裕一「・・・・・・」
晃 「・・・まずい。まだ切れてる・・・!」
その相手は・・・当然のごとく瑞樹だった。
瑞樹「・・・あ・・・あの・・・」
裕一「・・・おまえ!!」
瑞樹「ひっ!」
裕一「お前のせいでどれだけ迷惑がかかってると思ってるんだ!!俺だけならまだしも、大事なダチまで巻き込みやがって!しかも体まで張ってくれてるんだぞ!!」
瑞樹「あの・・・えと・・・」
裕一「それなのにお前は・・・お前は!!」
拳を作り、瑞樹に殴りかかる。
瑞樹「!!」
目を閉じた。・・・しかしいつまで経ってもその痛みはやってこなかった。瑞樹は恐る恐る目を開けてみる。
裕一「・・・・・・なにすんだよ」
晃 「やり過ぎだ」
裕一の腕を掴んでいる昇の姿が。
裕一「おまえ・・・いいのかよ。このままで。むかつくだろ」
晃 「それは・・・まぁな。でも十分反省したことだろうし許してやろうよ」
裕一「・・・・・・」
瑞樹を見つめる。
瑞樹「・・・ごめん・・・なさい・・・ぇっ・・・うぅ・・・ぅぁ・・・」
瑞樹は謝り泣き出した。
裕一「・・・はぁ」
裕一は自分が羽織っていた上着を瑞樹に掛けてやった。
瑞樹「ぁ・・・」
裕一「・・・こいつに免じて許してやるよ。・・・無事でなによりだ」
そういって頭を撫でてやった。
瑞樹「うう・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい!!」
晃 「はは。お嬢様が謝るところなんてはじめて見たよ。普通お嬢様って言ったら」
裕一「はぁ・・・さっきまで良かったのにやっぱりお前って空気が読めないやつ。お前に対しての好感度が一気に落ちたわ」
晃 「マジかよ!いっ・・・!」
裕一「あ〜あはいはい。さ、帰るぞ。お前も歩けるだろ?」
瑞樹「・・・ぅん」
上は裕一の上着、下は落ちていた自分の制服のスカートを履き、手には制服の上を持った。
裕一「じゃあ帰るぞ」
そのまま歩き出す。
晃 「ちょっとちょっとちょっと!!俺を置いてくなって!!肩を貸してくれよ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
晃 「俺って何しに来たかわかんなくなっちゃうから!!」
裕一「冗談だ・・・」
晃 「じゃあすぐさま貸してくれよ!お前マジで帰ろうとしてただろう!!」
裕一「だって・・・まぁ言ったらかわいそうだから言わない」
晃 「いやいや!そこまで聞いたら気になるし!!」
3人はその場を後にした。