・・・ガチャ
家に着いた裕一。するとすぐさま携帯に電話がかかってきた。それを裕一は・・・切った。
裕一「これでよし」
着信は晃からであった。
ブーーーブーーーブーーー
また電話。
裕一「・・・・・・」
仕方なく出た。
裕一「なんだよ」
晃 『大変だ!瑞樹ちゃんが不良たちに絡まれてんだ!早くお前も来い!』
裕一「あ〜それか・・・別にかまうな。それじゃ」
そう言って切った。
ブーーーブーーーブーーー
またすぐさま着信。晃からであった。
裕一「しつこいぞ」
晃 『お前らに何があったかは知らんが今回はマジなんだって!早く来い!俺も今追いかけ・・・っと、見つけた。ここは・・・パチンコ屋の裏路地か』
裕一「・・・・・・」
携帯越しから・・・
やめなさいよ・・・!
瑞樹の声が聞こえた。
晃 『とにかく早く・・・って、やば・・・!見つかった』
男 『だれだよお前!!』
晃 「チッ!』
すると携帯からガシャという大きな音が。どうやら晃が携帯を捨てたらしい。
晃 『おらああーーーーーーーーーーーーーーー!!』
携帯から晃の叫び声が聞こえ、それを最後に通話は途切れた。
裕一「・・・・・・」
裕一は袋を捨て、家を飛び出した。全速力で道を駆ける。すると前から茜の姿が。
茜 「裕一。どうした・・・の?」
裕一は茜を無視して走り去っていった。
茜 「・・・・・・いったいどうしたのかしら」
裕一「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
全速力で駅前のパチンコ屋に着いた。
裕一「(たしか裏路地だったよな・・・あそこは人が全然来ないから・・・)」
裕一は裏路地へと入っていった。
すると声が聞こえてきた。
男 「おらぁ!2年のお前が調子こいてんじゃねぇよ!!」
男たちの声が聞こえてきた。裕一は走った。すると目に飛び込んできた光景。
男 「おらぁ!」
ドスッ
晃 「ぐっ!」
後ろからはおいじめにされて殴られている晃と下着姿の瑞樹だった。