小説『俺としつこい女』
作者:ブレイバー()

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瑞樹「・・・ごめん・・・なさい・・・」
小さくそう言った。
それから2分ぐらい黙祷をしてその場を去った。






           やく 


瑞樹「・・・ぇ?」
墓のほうに振り返る。するとそこに・・・坂本優奈がいる・・・気がした。

瑞樹「・・・・・・」
しかし気になった瑞樹は再び墓の前に立つ。






               は     やく     行って   


瑞樹「!!・・・早く?・・・いったい何を言ってるの?」
・・・しかしその言葉が最後だった。それ以来声が聞こえることはなかった。

瑞樹「・・・・・・」
そして瑞樹も墓場を去った。








商店街の方にたどり着いた頃になると・・・何故か商店街は騒がしくなっていた。奥のほうでは人ごみができていて、サイレンも回っていた。・・・よく見ると救急車だった。

瑞樹「・・・・・・」







               は     やく     行って


瑞樹「・・・まさか!」
瑞樹はその人ごみに向かって走った。


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