───── 一方その頃…
微かに湿度の香る、必要以上は気配すら忘れ去られた用具室の様な小部屋。
北の窓であろうと思われる隅から細く小さな木漏れ日が差し込む。
舞っているホコリがキラキラと光にあたり若干、幻想的な雰囲気すら感じられる。
ほうきの柄に光がさす。
乙の歯が赤くもっちりとした耳たぶを甘噛みをしながら息を吹き掛けるように囁いた。
「まだ成熟していない柔肌な耳は良い…」
そう言った後、乙は少し強く耳を噛んだ。
少し痛いながらも微かに漏れる甘い吐息。
「…ぁ…き・乙様…
お・お止め 下さぃ…///」
「君達の仕事ぶりを含め、新人達の仕事を見てみたい。
…ダメか?」
「…そ、それは…」
乙は、さっき噛んだ耳たぶをそれ以上に少し強めに噛んだ。
彼女は、唇を噛みしめ頬が赤らめる。
恥ずかしいのか、痛いのか、赤く染まった頬に涙が伝う。
「…ンンッ…///」
さっきより、はっきりとした声が部屋の中を包む。
赤くなった頬は赤みを増し、耳までもが熱くなる。
彼女の両足の間に乙の股が滑り込んだ。
新たな刺激に足を閉じようとしたが既に時は遅く、いい知れぬ感覚が走る。
「ッア!」
藻掻けば藻掻くほど絡み付く蜘蛛の糸のごとくベールに覆われた蕾には、もどかしく熱い感覚が蜜を誘う。
ビクリと身体が反応するたびに乙の足に擦れ、また新しい刺激に自ら反応しはじめる。
「ンア…あ・アッ…///」
再度、乙は言葉を投げた。
「見学…。承諾するだろう?」
「…はい」
「ありがとう」
乙が部屋から離れると彼女の腰は、その場に崩れ落ちた。