小説『アールグレイの昼下がり』
作者:silence(Ameba)

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「今日はやけに大胆なんだな…」
 
瀾の手を取ると指先に唇を触れ、そっと指をチロリ舐めた。
瀾の身体がピクンと震える。
ゆっくり何度も指にキスをし、徐々に腕へ上がっていく。
その逆に左腕は瀾の肩から腕へ撫でるようにゆっくりゆっくり、なぞっていった。
 
「ふ…ぁ…///」
 
二の腕に触れる唇は、くすぐったいのと同時にかすかな快感が走りピクンと体を震わせる。
 
「瀾の肌、綺麗だ…」
 
まるで果実を食む様に二の腕にキスを繰り返す。
 
「あ…乙様…そこ・くすぐったいけど何か…ア…気持ち…いい///」
「そう?じゃあ…ここは?」
 
そういうと唇は肩を這う。
同時に右腕は背中をなぞり、左腕は瀾と指のダンスを踊った。
 
「はぁ…ン///」
 
乙の流れるように間接的な愛撫の新たな快感で、つながれた手に力が入る。
もどかしい優しい刺激に、縋るような瞳で乙に言った。
 
「乙様ぁ…///」
「何だ?」
 
瀾の首を舌でなぞると耳元で囁いた。
乙の声と耳に掛かる吐息は甘く体を跳ねさせる。
 
「もっと…///あ・下…の…//」
 
ゆっくり瀾をベッドに押し倒すと、左手を脇から腰を撫でた。
そして、耳元で囁く。
 
「下の…何?」

乙の問いに顔を赤くして足をモジモジと動かす。
我慢するたびに瀾の蕾には蜜がジワリと溢れそうになっている。

ベビードールの上から胸の突起がかすかに解る。
乙の手がやっと瀾の胸を包む。
 
「アッ…乙様…んぁ…」
「瀾…可愛いよ」
 
キスを交わしながら静かにベビードールを脱がせると柔らかな膨らみがあらわとなった。
 
「寒くはないか?」
「は、はい…」

もちろん空調は適温にはなっているが、瀾への心配りは忘れない。
唇でチュッと乳首に触れるとビクッと反応させる。
瀾の腰を撫でながら、クスクスと瀾の反応を楽しんでいる。
そんな乙に思わず縋る。

「き、乙様、早くぅ///」
「だ・め。酒もコッチも焦ったって体には、ろくな事ないぜ。
それに、もっと瀾の綺麗な躰をじっくり見ていたい…」

瀾の胸の輪郭を手と舌でなぞる。

「凄く綺麗な形だ…」

耳をくすぐる乙の声。
そっと口に含み、手は腰からその白い太ももへ…

「アアン//」

舌の上で転がるように軟らかく、刺激を誘う。

「乙様ぁ///キス…したい…//」

瀾は乙の存在を確かめるように、今が現実だと確認するように、キスをねだった。
乙は瀾の願うままにキスを送る。

「ウ…ン・ンン…///」

瀾は乙とキスを交わしながら、乙の白い指を自分の蕾へ誘導すると軽く触れた指先にピクンと反応し、思わず足を閉じる。

「自分から持っていくなんて…」
「ンン…んあ…はぁん///」

まるで求めるように腰が勝手に動き始めた。
次第に、呼吸を荒くしていく。
少しするとプルプルと震え始める。

少しの間、瀾の姿を堪能していたがやがてスルッと瀾の蕾から手を離す。

「あ…アアン!!いやぁ…ん///乙…さまぁ!!」
「瀾は、いつからそんなに大胆になったんだぁ?」
「うう…ん…」

寸前で離され、半ば瞳を潤ませ涙眼で縋るように、プルプルと躰を震わせている。

「…全く・・・悪い子だ♪」
「だってぇ…熱いのぉ」
「…どこが?」

乙が意地悪く耳元で囁くと、顔だけでなく身体を赤く染め始め涙眼で訴える。

「変なのぉ///私のココ…///
熱くって…///助けてぇ//
変になっちゃう///乙様ぁ///」

瀾はアルコールのせいか少し取り乱すように泣きだしそうになっている。

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