小説『ソードアート・オンライン〜幻の両剣使い〜』
作者:定泰麒()

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ほんとに駄文なんですが、読んでもらえるとありがたいです。
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プロローグ

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「起きよ」
そんな一言で俺は、起きた。それと同時に自分の目を疑った。

俺の回りは、目を回させるくらいの白色一色の空間であったからだ。そして俺の目の前には、いかにも神様と言わんばかりの白いローブを着た一人の老人がいた。

「おぬしは、今の状況は理解しておるか?」

 そう言われて、俺は思い出すために脳を稼働させる。それとどうやら俺を起こした人物は、この老人だったようだ。

俺は、一時とかからず全てを思い出した。




 俺は、高校三年生で卒業式が終わったその日のことだった


 「おーい〇〇、こっち来てよ」

 そういって一人の友人が俺の名前を呼びながら手を振っている。俺は、笑顔でそいつの所へ向かっていた。

 だがそいつの所へたどりつくことは、なかった

 俺は、わき腹にすごい痛みを感じた。

 どうやら血が出ているようだ、そしてナイフが刺さっている。俺は痛みに耐えながら俺を刺した奴の顔を見る。俺はひどく動揺した。それが通り魔などではなかったからだ

 その俺を刺した人物は、俺のことを好きだと言ってくれた後輩のようだった。かわいい子では、あったがいかんせん性格が合わなかったから断った。それに少々怖いと思わせる行動をしていたからだ。

 顔面は、蒼白で口パクでなにか言っているが読唇術を持っていないためわからない。

 そして、悲鳴が聞こえる……

 そこで俺の意識は、そこでフェードアウトした……

「思い出したようじゃの」

 老人が俺に話しかけてくる。

「はい、思い出しました。俺はやはり死んだんですか」

「うむ、まことに残念ながらな・・・」

「そうですか、ならここは、天国ですか地獄ですか?」

「ふーむ・・・強いて言うなら転生の間といったところじゃろうかの」

「転生の間ですか・・・それは、どういうものなんですか?」

「それはの・・・わかったか」

 この説明が以上に長かった、それにいろいろと専門用語のようなものもあり理解するのが大変だったが、一から全てを教えてくれなんとかわかった。

 簡単に言うと、何らかの理由で輪廻転生ができなくなってしまった魂を成仏させるために本人の望むように、現実ではない世界を歩ませ、きちんと魂を成仏させるというものらしい。

 俺の場合は、人生が中途半端でやり残したことがたくさんあったことから成仏できなかったそうだ。

 そしてつまり、本人が望めば本の世界でチートでハーレムとか、アニメの世界で、原作崩壊とかいろいろなことができるらしい。

 そこで俺は、ソードアート・オンラインの世界に行くことにした。

 ソードアート・オンライン(SAO)は正直、死亡フラグが立ちまくる世界なのだが……俺は、生きている時にSAOのファンだった。何回もSAOの世界に入ってみたいなと思っていた。

 だがら俺は、SAOで生き残るにはどうしたらいいのかを考えたりしていた。正直普通だったら無理なことを考えたりもしていた。

 というのも一番死なずに、すむ方法は何かを考えた時に茅場晶彦の家族になればいいのではという考えが浮かんだ。彼の近くにいればSAOを作っている工程を見ることができるし、それにSAOに参加するときに少しは、優遇してくれるんじゃないかなと思うからだ。

 そして老人・・・神は、俺が望むのであればなんでもしてくれるとのことなので、茅場晶彦の弟でチートな頭脳とキリト並みのゲームの才能、さらにSAOで生き残れるようにしてほしいと頼んだ。

他にもいろいろ頼んだが、今言っておくのはこのくらいでいいだろう。

 それと実は、俺はチートとかはあまり好きではない。なんか人間ではない感じがするのだ。

 だが今回は、チートな頭脳を要求したのには理由がある。それは、〈絶剣〉こと紺野木綿季を救いたいからなのだ。俺としては、彼女はお気に入りのキャラであったからぜひともAIDSから救ってあげたい。だからこそのチートだ。

 この設定で、俺は、SAOの世界に行くことになった。

「これでいいのかの?」

「はい」

「おぬしは、あまり欲がないの・・・」

「欲ですか・・・」

「ふむ・・・まぁ好ましいことでは、あるがの・・・気を付けることじゃ・・・」

「えっ・・・わああああああああああああ!」

 俺は、立っていたところから急に落ちた、本当に落ちた。そして、急に止まったと思って目を開けた。




 そして手や足を見る。どうやら赤ちゃんになってしまったようだ。

 それと見るからに病院のようで、壁や天井が白い。そして俺の右横には、綺麗な女の人がこっちを眺めながらベットに寝ている。左横には、頭のよさそうな男の人と、一人の少年がいた。どうやらこれは、俺の家族のようだ。

 ということは、この少年が後にSAOを作った。天才ゲームデザイナー茅場晶彦であるということか。

 そして、これからのことを考えただけでとてつもない不安に駆られる……

 茅場康彦。これが俺の新しい名前。

 今度の人生は、まっとうしよう。

 2004年に誕生。

 原作開始まで残り18年。

 できる限りのことをしよう。少なくとも俺は、SAOというゲームでは、死なない。

 そして俺の物語が始まる。







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