小説『考えろよ。・第3部[それはペンですか? いいえ、ボブです編]』
作者:回収屋()

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                      〜 予告編 〜


 ―――― 母なる惑星・地球の秘めたる想い……それは『自壊』。謎の遺物・『神の設計図(バイタルズ)』をめぐり繰り広げられた、国営企業と軍部と不確定要素達の闘争。地球はその威容と膂力を見せつけ、人類は己達の無力を痛感したが、たった一人の例外的存在が介入する事により大異変は制御された。数ヶ月後、大勢の人質をとったテロが国内にて発生。またしても最前線に出没する不確定要素達。テロの現場に隠されていた『エリジアム』の存在が明るみに出る。水面下で暗躍する世界的フィクサー、その思惑に翻弄される政府内部。事件はまたしても二人の少女達によって制圧されたが、勝利を味わう人々の裏側で、?大事?を生み出すための?小事?がバラ撒かれていた…………この物語は己の信念に盲従する科学者と、世界が自分達を受け入れられるよう、あらゆる偏向を消し去ろうと邁進する少女約二名の日常である ――――


蒼神:「皆さん、おはようございます。本日から生物と物理の授業を受け持つことになりました。宜しく御願いします」
エンプレス:「まずはしっかり準備運動しなさいッ! 終わった者から校庭5周ッ!」

 <ドコの学校でも見かける授業風景。そこに紛れ込んだのは、内務庁からの要請を了承した科学者と元SPの女性>

???:「はっじめましてぇぇぇぇぇ〜〜☆ 山田でぇ〜〜す!」
???:「佐藤ですゥ。仲良くしてくださいね☆」

 <時を同じくしてやって来た時期外れの転入生。またしても始まる蒼神博士の苦悩と葛藤の日々>

エンプレス:「蒼神先生、アレって……!?」
蒼神:「い、いけないッ! 君ッ、そこから動いちゃダメだッ!」

 <生徒等の間で横行する奇妙な宗教。そのカルト的思想が生徒のみならず、教師すらも事件に巻き込んでいく。そして、その陰には『称号者』の存在が――>

女生徒A:「ねえ、知ってるう? 最近さあ、深夜の体育館に髪の長い女の幽霊が出るそうよ」
男子生徒B:「ああ、オレも聞いた。直に姿を見たって言ってる部活の先輩によると、スゲぇエロイ格好した美人らしいぜ」

 <クラスで囁かれる他愛もないウワサ話。しかし、内務庁から調査の指示を受ける蒼神とエンプレス。彼等はソコで幽霊の正体を知る>

???:「んお〜〜? あ、やっぱり! 蒼神博士とエンプレスを見つけちゃったのだぁ!」

蒼神:「それでは皆さん、出発します。各クラスのバスに乗ってください」
エンプレス:「ほら、グズグズしない。トランクに荷物を預けたらさっさと着席する」

 <ダレもがはしゃぐ修学旅行。目的地は日ノ本の最南端に位置する『岩垣島』。外国人にも人気のリゾートアイランドだが、島には『米英合衆国』の正規軍駐屯基地がある>

アンスリューム:「量産型デスペアの試験運用の件ですが、ターゲットはいかがします?」
立案者:「性能テストの記録にはそれなりの軍事力が相手でないとな。量産型を3体搬入後、船の進路を岩垣島に向けろ」

 <ついに明確な行動に出始めたフィクサー。米英合衆国を異常なまでに敵対視する彼の真意と、蒼神のかつての妻が求める世界の理想像とは――>

ダリア:「この中に『エリジアムの遺沢』をリークした輩がいる。我等『カルネアデスの舟板』の存在意義を無に帰す大罪だッ!」
???:「准将、ここで魔女狩りを強行すればリークした犯人の思う壺です」

 <離島で発生したテロ事件。そこで使用されたデスペアと呼称される生体兵器は、エリジアムで開発されたテクノロジーの産物だった。しかし、エリジアムの生み出した全てのテクノロジーは、准将を主幹とする軍内部の秘密組織によって管理されていた>

首相:「どうかしている……君は米英合衆国と戦争を始める気かッ!?」
立案者:「戦争? 少し違う。私がしたいのは一方的な凌辱だよ」

 <国家元首と面会を果たした彼から荒唐無稽な計画を持ちかけられる。世界規模で実施される秘密工作の準備は着々と進んでいた>

称号者:「何でだよ……何でアンタがこんな所にいるんだよッ!?」
吉田さん:「…………」

 <そして、どの勢力にも属さない者がダレの思惑とも関係なく蠢いていた>


(考えろよ。・第3部 [それはペンですか? いいえ、ボブです編]、鋭意制作中!!)

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