『カミサマ×ノ×テチガイ』
斉藤 江利香、今日このたび皆様に大切なお知らせがあります。実はあたし、
死んでしまいました。
死因は、頭部の強打。これだけだったら、可哀想だね・・・・と、言ってもらえただろう。
自分の葬式の時に、くすくすと笑い声なんか聞こえなかったはずだ。
あたしの死因を詳しく話すと、弾かれそうになっていた猫を助けるため走り出したら、運悪く小石に躓き、
転ぶ。打ち所が悪すぎたため、そのまま死亡・・・。
って、なんでやねん！
どうせなら、猫を助けるとこまでいって死にたかったわ！！！！！
こんな死因、納得するはずもなく、あたしは成仏することなく、なんとなーく天に召されたのでした。
＊＊＊＊＊
「ん？何此処・・・」
あたり一面白に覆われた空間。気を抜けば、下も上も解らなくなってしまうようなそんなところ。
「此処って・・・・・天国？」
「ピンポーン♪」
いままでのシリアスな空気を一瞬でぶち壊すような声。
声の主をさがすと、そこに居たのは、真っ白な・・・・なんていうの？ＺＡ☆神みたいな衣服をまとった老人
つーか、絶対神だよね。うん。
「なんの用よ・・・・」
「ん？ああ。じゃあ単刀直入に言うね。あのさ、僕君の寿命縮めちゃったんだよね」
「は？」
え？何それ聞いてない。は？縮める？
「ちなみに、あたしホントは何歳まで生きることになったわけ？」
「んー？２８５まで生きて、ギネスに乗るけど？」
プチッ
あたしの中で何かが切れた音がした。
「はあーーー？！！！！なにやってんのよ！ふざけんなよ！ちょっｔ・・・・」
＊しばらくお待ちください＊
「スイマセン！」
「よし。解ればいいんだ。」
え？何したのかって?ふふっ秘密ですよ。あ、神様は今絶賛土下座中です。
はっ、ザマア味噌漬！
「いや、ホントに悪いと思ってる。」
え、生き返るの早いな。神って、意外とタフなのかな・・・・。
「うん。とりあえずいいよ。でさ、なんであたしが死ぬような目にあったわけ？」
「えーと・・・」
「うんうん」
「今の時代、高齢化が進んでんじゃん？それで、みんな長生きになって神としての仕事が減ったわけよ。
あまりにもひまで、仕事の処理もテキトーになってそしたら・・・・」
「ＯＫ．言いたいことは解った。それ以上言うな。頭痛がする・・・・」
なんだろ・・・・目から汗が・・・、てか怒りをとうりこして呆れてくるね・・・・。はぁ。
「そこでだ！」
「？」
いきなり、明るくなる神。なぜ？
「君、腐女子でしょ？」
「うん」
あ、今の発言には引かないでね。腐女子とか・・・ていう偏見反対！
「でさ、君の知ってるアニメに転生させてあげようと思って！」
「えええええええええええええ？！！！！！」
なにそれ？！超おいしい！そして嬉しい！言い方がちょっとイラって来るけど嬉しい！
「で、何処のアニメ？」
できれば、バクマンとか、死亡フラグがたってないとこがいいな・・・・・。
みたいな、期待に満ち満ちた目で見ると、
「ん？秘密だよ。ヒントは、君が結婚したいくらい好きなキャラのいるところ！」
片目をつむり、そう言い放つ神。そのとたん、あたしの視界が眩んでいった。
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相変わらず、『』←このかぎかっこはサブタイトルです。
よろしくお願いします。